更新日:2021年3月2日
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安楽山宮神社の春祭りは、その年の豊年を祈願する祈年祭で、極めて古い起源をもつものといわれています。現在は2月の第2土曜日に山宮神社で、翌日曜日に安楽(やすら)神社で行われています。昭和37年(1932年)に「山宮神社春祭りに伴う芸能(カギヒキ、正月踊)」として、県指定文化財になっています。
山宮神社の春祭りでは「お田植」といって、稲に似せた竹串を境内に植える行事や、浜下りがあります。安楽神社では、境内を田に見たてて水鍬で耕す「田打」、牛面を被ってモカを引く「牛使い」、種籾をまく「種まき」があります。また拝殿の中では、モロムギの枝をもった神職によって舞われる「田植舞」があります。境内では青壮年たちが、田を打つカギで「カギヒキ」をします。いずれの祭りでも、黒頭巾で覆面し、紋付羽織にモモヒキ姿で踊る「正月踊り」が行われます。正月踊りは、出端(では)・お市後家女(おいちごけじょ)など9つの踊りからなり、古くは南九州の近郷近在から踊りを奉納にきていたものでしたが、明治以降地元の青年によって受け継がれています。
安楽神社(やすらじんじゃ)(志布志市志布志町安楽835)
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