更新日:2024年9月5日
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結核菌という細菌が体の中に入り,増えることによって起こる主に肺に多い病気です。
初期の症状は風邪と似ていますが,咳,痰,微熱などの症状が長く続くのが特徴です。病状が進むと咳やくしゃみで結核菌が排出され,他の人にうつすようになります。また,治療をせずにそのまま放置すると呼吸困難に陥って死に至ることもあります。
昔は多くの方がなくなりましたが,今は薬が開発され,きちんと薬を飲めば治ります。
しかし,治療の途中で薬を飲むのをやめてしまったり,指示されたとおりに薬を飲まなかったりすると薬の効かない結核菌(耐性菌)になってしまいますので,結核と診断されたら,治療終了まできちんと飲み続けることが最も重要です。
免疫力が低下しないように規則正しい生活を心がけましょう。また,栄養バランスのよい食事と十分な睡眠,適度な運動などが大切となります。
抵抗力の弱い乳幼児は結核に感染すると重症化しやすいため、生後1歳までにBCG接種を受けるようにしましょう。BCGは結核の発病を抑えるワクチンで、発病したとしても重症化を防ぐのに役立ちます。
結核は昔の病気と思われがちですが,今でも全国で年間約1万人以上が新たに結核を発病し,年間1,500人以上が結核で亡くなられています。
北薩地域振興局管内及び鹿児島県の結核新規患者状況は下の表のとおりです。
川薩保健所管内 | 出水保健所管内 | 鹿児島県 | ||||
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新規患者数 | 罹患率 | 新規患者数 | 罹患率 | 新規患者数 | 罹患率 | |
平成30年 | 20 | 17.4 | 11 | 13.4 | 236 | 14.6 |
令和元年 | 20 | 17.6 | 15 | 18.4 | 183 | 11.4 |
令和2年 | 16 | 14.2 | 8 | 9.9 | 166 | 10.4 |
令和3年 | 14 | 12.5 | 6 | 7.5 | 161 | 10.2 |
令和4年 | 10 | 9.1 | 7 | 8.9 | 133 | 8.5 |
罹患率とは,新規患者数を人口10万人あたりに換算した数です。
毎年,国において9月24日から30日までの一週間を「結核予防週間」と定め,国民の結核に対する意識の更なる向上を図ることを目的としておりましたが,近年,流行した新型インフルエンザやコロナ等,パンデミックを起こしやすい呼吸器感染症についても知識の普及啓発を図っていく必要があるため,今年度から「呼吸器感染症予防週間」が新設され,「結核予防週間」と併せて「結核・呼吸器感染症予防週間」として実施することで,社会全体の感染症対策に効果的に取り組むことになりました。
このページでは,結核について説明いたします。「呼吸器感染症予防週間」につきましては下記の参考資料の「令和6年度普及啓発用リーフレット」および関連リンクの「北薩感染症情報」を参照してください。
令和6年度の結核予防週間の標語は「結核はまだまだ身近な病気です」です。
結核の初期症状は風邪とよく似ています。
などの症状が2週間以上続く場合は要注意です。
なお,高齢者の場合,上記の症状が出ないこともあり,体重減少や食欲不振,倦怠感が続いたら結核かもしれません。早めに医療機関を受診してください。
また、市町が行っている胸部レントゲン健診や職場等での健診を積極的に受診して、早期発見に努めましょう。
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