降灰対策
対策の概要
桜島の降灰対策は鹿児島県特有の課題です。住宅への灰の進入を防ぎ、溜まりにくく、除去しやすく、そして灰から完全に守るという考え方によって、住宅のメンテナンスの省力化と快適さの向上、建物の長寿命化を図ります。
写真9-2桜島の袴腰団地2
灰の進入を防ぐ
窓やドア等開口部の気密性を高くすることにより灰の内部への侵入を防ぎ、降灰時の室内メンテナンスの省力化と快適性を向上させることができます。
灰の堆積しにくい構造・形状にする
風や降雨によって、灰は凹凸部分、溝に溜まってしまいます。屋根や樋、側溝、庭の配置や形態等の工夫、仕上げの選定等灰の溜まりにくい構造、形状、仕上とすることにより、メンテナンスの省力化を図ることができます。
堆積及び付着した灰を除去しやすくする
屋根や樋、側溝に堆積した灰は漏水の原因、更には破損の原因になります。また、窓面の灰の付着は美観を損ねるだけでなく、屋内への採光の妨げにもなります。設計時に堆積したり付着した灰を除去し易い屋根、樋、側溝の納まりとし、仕上げ材料を選定することにより、メンテナンスの省力化と快適性、更には長寿命化を図ります。
灰に影響されない空間をつくる
日常生活では、降灰と生活空間を遮断することも必要です。特に物干し場には困ります。設計時にサンルーム等を設けておくことは快適性につながります。
主な手法
●灰の侵入を防ぐ
●灰の堆積しにくい構造・形式にする
●堆積、及び付着した灰を除去しやすくする
●灰に影響されない空間をつくる
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