令和6年度林業にかかる公共事業(1)~本県の特徴~
はじめに
本県では,厳しい財政状況の中,メリハリをつけた公共事業を進めているところです。
環境林務部の公共事業は,災害に強い県土づくりや林業にかかる生産基盤の計画的な整備,水源涵養・森林環境の保全などの観点から,治山事業や林道網の整備,造林・間伐などの森林整備を推進するため,事業の重点化・峻別化を図りながら実施しています。
この「令和6年度林業にかかる公共事業」は,環境林務部で実施している公共事業の概要,令和6年度の各事業の整備目標等を取りまとめたものです。

鹿児島県の森林・林業等の特徴
(1)本県の森林・林業の特徴
本県の県土は南北600kmに及び,温帯から亜熱帯に至る多様な森林が分布しています。
令和5年4月現在の本県の森林面積は594千haで県土の約65%を占め,全国で12位,九州では1位となっています。
県本土を中心にスギ・ヒノキの人工林が分布するとともに,川内川流域,大隅半島,種子島,奄美には常緑広葉樹の天然林,霧島地域にはアカマツ林,北薩,姶良地域にはモウソウ竹林,屋久島にはスギの原生林と常緑広葉樹の天然林が分布しています。
令和4年の林産物生産額は約206億円であり,そのうち竹材の生産量は全国第1位,タケノコの生産量は全国第2位となっています。
(2)林業にかかる公共事業の特徴
環境林務部の公共事業は,林道のように生産基盤を整備するもの,造林事業のように森林の保育・整備を進めるもの,治山事業のように災害から県民の生命・財産を守るものなど,さまざまな目的,分野にわたっています。
造林事業や治山事業等により整備される恵み豊かな森林が,林業の生産増大に寄与するとともに,水源涵養や地球温暖化防止,保健休養などの多様な公益的機能の維持・増進に役立っています。
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