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ホーム > くらし・環境 > 人権・男女共同参画 > 男女共同参画の推進 > 第3次鹿児島県男女共同参画基本計画(平成30年度~34年度)を策定しました

更新日:2024年5月21日

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第3次鹿児島県男女共同参画基本計画(平成30年度~34年度)を策定しました

 

県では,これまで県男女共同参画推進条例及び第2次県男女共同参画基本計画に基づき,男女共同参画社会の形成に向けた取組の推進を図ってきたところです。

このたび,これまでの施策の成果や課題を踏まえ,子どもからお年寄りまですべての県民が安心して明るい展望を持って暮らせる社会の実現に向け,「第3次鹿児島県男女共同参画基本計画」を策定しました。

すべての個人が,互いに人権を尊重し,喜びも責任も分かち合いつつ,性別に関わりなく,その個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現を目指します。

 

第3次鹿児島県男女共同参画基本計画(平成30年3月策定)

 

 

計画の期間

平成30年度から平成34年度までの5か年間

 

パブリック・コメント結果

 

「第3次鹿児島県男女共同参画基本計画」の素案について,県民の皆様からの御意見を募集したところ,以下のとおり御意見をいただき,計画策定の参考にさせていただきました。御意見をお寄せいただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

今後とも,男女共同参画の取組について御理解と御協力をお願いいたします。

 

募集期間

平成29年11月1日(水曜日)から11月30日(木曜日)まで

提出された意見の件数

6件(意見提出者数:2人)

意見の概要及び県の考え方

施策評価

 

第3次鹿児島県男女共同参画基本計画について,「県計画の策定時における施策評価の取組指針」に基づき,以下のとおり施策評価の結果を公表します。

 

目標の達成状況

 

計画を男女共同参画の施策の推進を図るための実効性のあるアクション・プランとするため,25の数値目標を設定しました。

番号

重点

目標

設定項目

現状

目標値

設定

計画

数値

年度

数値

年度

1

1

「男女共同参画社会」という用語を知っている人の割合

72.0%

28

100%

34

 

2

1

「県男女共同参画センター」を知っている人の割合

30.6%

28

50%

34

 

○3

2

鹿児島県女性活躍推進宣言企業制度登録数

22社

29

150社

34

女活

○4

2

県の管理的地位(課長相当職以上)に占める女性職員の割合(知事部局等)

6.5%

29

15%

37

女活/特定

○5

2

県の管理的地位(課長相当職以上)に占める女性職員の割合(教育委員会)

11.5%

29

15%

37

特定(教)

○6

2

市町村の管理的地位(課長相当職以上)に占める女性の割合

6.0%

29

10%

34

 

○7

2

事業所の管理的地位(課長相当職)に占める女性の割合

14.3%

28

15%

32

女活

○8

2

ワーク・ライフ・バランスの推進を行っている企業の割合

45.8%

28

70%

31

未来/女活

9

2

県の審議会等委員への女性の登用率

38.2%

28

40%

以上

34

 

10

2

女性農業経営士の認定者数

424人

29

460人

34

農山/女活

11

2

保育所等待機児童数

354人

29

0人

31

未来

○12

2

放課後児童クラブ待機児童数

432人

29

0人

31

未来

○13

2

県の男性職員の出産補助休暇の年間取得者数の割合

94.8%

28

100%

31

特定

○14

2

県の男性職員の育児参加休暇の年間取得者数の割合

84.4%

28

100%

31

特定

○15

2

県の男性職員の育児休業の取得割合

2.1%

28

10%

31

特定

16

2

事業所における男性の育児休業取得率

2.7%

28

9.7%

34

女活/創生

○17

2

男性の家事・育児時間

63分

28

67分

31

未来

18

2

かごしま子育て応援企業登録数

377社

28

590社

34

未来

19

3

「女性にやさしい医療機関」の数

67機関

28

100機関以上

34

健康

20

3

子宮頸がん検診受診率(20歳から69歳)

46.6%

28

50%

以上

34

がん

対策

21

3

乳がん検診受診率(40歳から69歳)

49.6%

28

50%

以上

34

がん

対策

22

3

10代の人工妊娠中絶実施率(15~19歳女子総人口千対)

5.7人

28

5.0人

34

 

23

4

「配偶者暴力防止法」(DV防止法)を知っている人の割合

84.7%

28

100%

34

 

24

4

「配偶者暴力防止計画」(DV防止計画)の策定市町村の割合

81.4%

29

100%

34

 

○25

6

県男女共同参画地域推進員が2人以上設置されている市町村の割合

46.5%

29

100%

34

 

番号の前に○がついているものは,3次計画で新たに設定したもの。

「女活」:鹿児島県女性活躍推進計画,「特定」:鹿児島県特定事業主行動計画,「特定(教)」鹿児島県教育委員会特定事業主行動計画,「未来」:かごしま子ども未来プラン2015,「創生」:まち・ひと・しごと創生総合戦略,「農山」:農山漁村における男女のハ゜ートナーシッフ゜の確立に関する指標「健康」:健康かごしま21,「がん対策」:鹿児島県がん対策推進計画

 

「第3次県男女共同参画基本計画」における中間評価の実施

計画の成果や課題等を4次計画に反映させるため,令和3年度に中間評価を実施しました。

中間評価結果の概要(令和3年度実施)
  • 定的な性別役割分担意識に関する県民の意識は好転しているものの,依然として社会通念,慣習・しきたり等,地域社会,職場においてはジェンダーギャップが根強く存在することから,その解消の取組に向けた県民の気運醸成を図るとともに,関心の低い県民や企業経営者等に対するジェンダー平等・男女共同参画の理解促進に取り組む。
    どもの頃からのジェンダー平等・男女共同参画の理解の促進や主体的に生きる力の育成を図る。
  • らゆる分野における政策・方針決定過程への女性の参画拡大を進めるとともに,女性が能力を発揮していきいきと活躍できる環境づくりに取り組む。
    き方改革やコロナ禍を契機として,テレワークなど多様な働き方が求められている中,仕事と生活の調和に向けて,職場の管理職等の意識改革をはじめ,男女がともに働きやすい環境づくりの更なる促進を図る。
    性の育児休業取得率は依然として低い水準にあることから,男女双方の意識改革と男性の家事・育児等への参画の促進を図る。
  • 女の生涯を通じた心身の健康を支援するため,引き続き「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」(性と生殖に関する健康と権利)について普及啓発を図るとともに,総合的な取組を推進する。
  • 偶者暴力相談支援センターに寄せられる相談件数が過去最高となるなど,コロナ禍の影響もありDVは依然として深刻な状況であることから,その根絶に向けて,意識啓発や相談・支援体制の充実を図る。
    た,DVの被害者は男女ともに半数以上が「どこ(だれ)にも相談していない(できていない)」という状況を踏まえ,相談しやすい体制の整備等により被害の潜在化の防止に努める。
  • ロナ禍の影響により,生活や就労に様々な困難を抱えている女性をはじめ,ひとり親世帯,高齢者,障害者等が孤立することなく安心して暮らせるよう,相談対応や就労支援等に取り組む。
  • 域社会における男女の平等感が依然として低い現状にあることから,市町村等と連携して,男女共同参画の視点に立った地域コミュニティづくりを推進する。
  • 捗が低調な数値目標についての更なる取組や,ジェンダー平等・男女共同参画の推進に向けた新たな数値目標などの検討が必要である。

 

「第3次県男女共同参画基本計画」における総括評価の実施

本計画について,成果や課題等を第4次県男女共同参画基本計画に基づく取組に反映させるため,令和5年度に総括評価を実施しました。

男女共同参画に関する県民意識調査の実施

 

県民の男女平等や男女の人権・家庭・地域などに対する意識と実態を把握し,男女共同参画社会づくりに向けた施策の推進を図るための基礎資料を得る目的で,平成28年度に県民意識調査を実施しました。

県民意識調査結果の概要(平成28年度実施)
  • 男女の地位の平等感

「社会通念,慣習・しきたりなどで」,「家庭の中で」,「地域社会の中で」,「職場の中で」では依然として男性の方が優遇されているという回答の割合が多く,男女の地位の不平等感が存在。

  • 固定的性別役割分担意識

「夫は外で働き,妻は家庭を守るべき」という考え方を「否定」する割合が,「肯定」する割合を初めて上回ったものの,全国と比較すると依然として「肯定」する割合が高い。

女性の働き方について,初めて「中断なし就業」が「出産・育児による一次中断型・再就職」を支持する人の割合を上回ったものの,全国と比較すると依然として「一次中断型・再就職」を支持する割合は高い。

  • 配偶者等からの暴力

配偶者や親しい異性から暴力や嫌がらせを受けた経験がある女性は,約2.7人に1人(36.6%)であり,全国調査※の23.7%を上回っている。※平成26年度男女間における暴力に関する調査(内閣府)

 

 

 

 

学識経験を有する者等による意見等の概要

 

外部有識者からの意見として,県男女共同参画審議会を開催し,構成案や素案等に対する意見を伺いました。

県男女共同参画審議会で出された主な意見概要
  • LGBT,性の多様性については大事な観点。教育現場での対応等,学校の先生や所管課で連携しながら取組を進めてほしい。
  • 「女性の能力発揮・経営への参画及び管理職等への登用促進」については,女性活躍や能力発揮の前に,いまだ本県は「男女の均等な雇用の機会と待遇の確保」の問題があるので,一番目に持ってきてほしい。
  • 市町村における労働施策について,労働施策は国の所管という意識が強いのか,マンパワー的にも予算的にも無いに等しいという現状。しかし,自治体毎の女性活躍推進計画も整備されつつある中,これらを推進していくには,市町村が事業所に対し働きかけていくことが求められる。そのため,男女共同参画や女性活躍に関連する雇用・労働制度等の情報について,確実に市町村の担当者につながるように工夫してほしい。
  • どのような企業が女性活躍に関する取組を行っているかについて知りたいと思っている。一般にもわかりやすいよう発信を工夫してほしい。
  • 人工妊娠中絶実施率について,10代の現状について数値目標をとっているが,本県においては,30代や40代も高い現状にあり,キャリア形成をはじめその要因は様々考えられるとすれば,一つの所管では難しいところ。関係課が問題意識を持っておく必要がある。
  • FLOWER(性暴力被害者サポートネットワークかごしま)について計画に反映してほしい。
  • 地域については,政策方針決定過程への参画も大事だが,女性で登用される人は限定的,すなわちジェンダーをはらんでいる人たちである可能性は否定できない。その前に,地域の慣行を見直すことから。「慣行の見直し」に関する記述を盛り込んでほしい。
  • 市町村の男女共同参画担当者が自主的に行っている研究会の活動について,各市町村の計画づくりや施策の展開,質的な向上に関して,こうした横の連携が果たしていく役割は大変大きい。この活動について,地域連携の推進にもなっていることを計画の中で示してもよいのでは。他県の参考になる取組である。
  • 県内の男性の育児参画を進めるためには,県の男性職員の育児休業取得促進等,行政が積極的に見本となり推進してほしい。等

 

施策評価結果の概要及び計画等への反映状況

 

中間評価結果や県民意識調査,外部有識者からの意見を踏まえ,以下のとおり現状と課題を踏まえポイントを整理し,計画に反映しました。

現状と課題を踏まえたポイント
  • 社会通念,慣習・しきたり,家庭の中などで男女の地位の不平等感が存在している現状を踏まえ,根強い固定的役割分担意識の解消を図る。
  • 長時間労働を余儀なくされる働き方や,職場の中での男女の地位の不平等感の現状を踏まえ,希望する働き方ができる環境の整備を進める。
  • 男女の生涯を通じた心身の健康を支援するため,「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)」の普及啓発,総合的な取組を進める。
  • 配偶者等からの暴力の現状を踏まえ,女性に対する暴力をめぐる状況の多様化に対応しつつ,あらゆる暴力の根絶に向けて取組を強化する。
  • 生活困窮者に対する相談対応,就労支援など,困難な状況に置かれている女性等の実情に応じたきめ細かな支援等による,女性等が安心して暮らせるための環境整備に取り組む。
  • 地域社会における男女の平等感が低い現状を踏まえ,市町村等と連携して男女共同参画の視点に立った地域づくりを進める。

 

計画における重点目標及び施策の方向
 

【重点目標1:男女共同参画社会の形成に向けた固定的性別役割分担意識の解消,教育・学習の推進】

(1)意識改革のための啓発推進,制度や慣行の見直し

(2)学校教育における男女共同参画の推進

(3)家庭や地域における男女共同参画の理解促進

(4)性の多様性についての理解促進

 

 

【重点目標2:男女ともに能力を発揮しながら希望する働き方ができる環境の整備】

(1)企業トップ等の意識改革や職場風土改革

(2)女性の能力発揮・経営への参画及び管理職等への登用促進

(3)子育て・介護基盤整備の推進

(4)長時間労働の是正等働き方改革の推進

(5)男性の意識改革と家事・育児等への参画促進

 

【重点目標3:生涯を通じた男女の健康支援】

(1)生涯にわたる男女の健康の包括的な支援

(2)妊娠・出産等に関する健康支援と性に関する正しい理解の促進

(3)スポーツ活動を通じた生涯にわたる健康づくりの推進

 

 

【重点目標4:男女の人権を侵害するあらゆる暴力の根絶】

(1)配偶者等からの暴力の防止及び被害者支援

(2)デートDV,性犯罪・ストーカー行為等への対策及び被害者支援

 

 
 

【重点目標5:生活上の困難や課題を抱えた人々が安心して暮らせる環境の整備】

(1)貧困等生活上の困難に直面する女性等への支援

(2)障害のある人や高齢者,外国人等が安心して暮らせる環境の整備

 

 
 

【重点目標6:男女共同参画の視点に立った地域コミュニティづくりの推進】

(1)人材育成等による男女共同参画推進の基盤づくり

(2)地域における方針決定過程への女性の参画拡大

(3)男女共同参画の視点に立った地域防災の推進

 

よくあるご質問

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総務部男女共同参画局青少年男女共同参画課男女共同参画室

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