新城鎌ん手踊り
安永八年の桜島大爆発の被害は甚大で,農作物は降灰のため収穫が皆無となり,農民全員が生活苦に悩まされました。当時新城領主であった末川久備公は,貯蔵米を放出して領民に米を施しました。その年の年貢は取止められ,更に農民の士気を鼓舞するため民芸大会が開催されました。
民芸大会は,集落ごとに民芸団を組織して行われましたが,そのとき新城大浜集落が踊ったのが鎌ん手踊りでした。村人全員が参加して盛大に開かれ,以来村の行事として祝いごと,祭りごとの折,氏神に奉納されてきました。
揃いの衣裳に鉢巻,色とりどりのタスキに身を固め,手甲・却絆もりりしい姿で踊ります。カマ,ナタ(ナギナタ)4人1組で前と後ろに位置し,唄声に合わせて,威勢のいい掛け声とともに,カマとナタとをつばぜり合わせながら舞う踊りです。つばぜり合いの際,樫の棒が「カチン」と響く様が勇壮です。個人プレーは許されず,チームワークが非常に大事な踊りです。
これまでに,校区運動会や神貫神社の六月灯などで発表してきました。現在,新城小学校の全校生徒(約20名),総合学習の一環として練習に励んでいます。
公開日時
神貫神社六月灯
公開場所
開催風景
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