兵児踊り
由来にはいくつかの説があります。島津義弘が朝鮮に出兵したとき,軍勢が抜群の功をたて,この壮挙を永く讃えるために,青年武士たちはお互い交流して,武勇を後世に伝えよとの仰せがあり,しからば名を乞うたところ,兵を子孫に伝えるのであるから,児という字を加えたらよかろうとのことで,兵児の呼び名が起こったという説。また,参勤交代の島津の殿様について,鹿児島~江戸間の長い行程を苦労しながら往復した兵児たちが,旅の途中で士気を鼓舞し,また楽しい旅にしようと,夜の酒宴の場で踊ったとの説も伝えられており,9月第3日曜日に大石神社大祭で奉納されます。
踊りは,15歳くらいから20~30歳までの兵児・老二才など十数名で,音頭取を先頭として,二列縦隊にならびます。そして,太鼓・拍子木を打つ音に和して,右手の握り拳で太刀を打って,豪放に頭と体を振り,足を上げて,大仰に跳ね飛び,太刀を振り回しながら前進し,周囲の観客にわざと太刀の柄先を突っかけていたずらしながら踊ります。この兵児踊りは勇壮であり,またその仕草が滑稽で南国の明るさが感じられる踊りです。
公開日時
9月第3日曜日
公開場所
開催風景
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