森林・林業
1林野面積及び所有形態
総土地面積は156,727ヘクタールであり,そのうち森林面積は105,298ヘクタールで林野率は67.2%です。このうち,民有林は85,488ヘクタールで森林面積の81%を占めており,国有林は19,809ヘクタールで19%となっています。
民有林のうち,所有形態別の面積構成比は公有林17%,私有林83%で,公有林の内訳は県有林8%,市町村有林92%であります。また,私有林の内訳は個人有林72%,集落有林3%,公社有林4%,その他21%となっています。
2民有林の現況
林種別面積は,人工林41,105ヘクタール(48%),天然林35,818ヘクタール(42%),竹林6,918ヘクタール(8%),その他1,647ヘクタール(2%)となっており,人工林率は県平均の43%と比べて高くなっています。
樹種別の人工林面積構成比は,ヒノキ49%,スギ46%,クヌギ3%,マツ1%,その他1%となっています。
3スギ,ヒノキ林の齢級別構成及び間伐対象林
スギ,ヒノキ林の面積は39,112ヘクタールで,内訳はスギ19,076ヘクタール,ヒノキ20,036ヘクタールとなっています。齢級別面積では11齢級の林分が最も多く,間伐を必要とする4~9齢級の林分が6,474ヘクタール(スギ4,148ヘクタール,ヒノキ2,326ヘクタール)と全体の17%を占めています。
また,10齢級以上の林分が32,349ha(83%)あり,本格的な主伐期を迎えつつある。
スギ・ヒノキ齢級別面積(PDF:63KB)
4未来の森林づくり推進プラン
平成31年3月に改定した「森林・林業基本計画」の基本理念や目標達成に向けて森林資源の循環利用を促進するための木材生産の効率化・低コスト化や間伐,再造林の推進等の取り組みを総合的かつ一体的に推進している。
施策の実行監理や課題解決等に向けて,北地区の推進プランを作成し,プランの推進を実施している。
スギ再造林地
スギコンテナ苗
5保安林
民有林保安林の面積は,民有森林の20%に当たる17,002ヘクタールで,種類別にみると水源かん養保安林76%,干害防備保安林11%,土砂流出防備保安林5%,土砂崩壊防備保安林3%,その他保安林5%です。
保安林現況(北薩)(PDF:65KB)
6県営林
県営林は,1,050ヘクタールあり,森林の持つ公益的機能と経済的機能の調和に配慮しながら,県の基本財産を造成するとともに,民有林の模範的役割を果たしつつ地域林業の振興発展に寄与するために,県営林の管理・経営を行っています。
また,「環境の森林」は,水源かん養機能や山地災害防止機能を総合的かつ高度に発揮させるため,適正な管理と計画的な整備を実施し,「恵み豊かな森林づくり」を推進します。
7特用林産
特用林産は,豊富な竹林資源を生かした「たけのこ」や「竹材」の生産が特に盛んであり,「たけのこ」については,県全体の72%を占める3,770tを,「竹材」については,73%を占める388,361束の生産がある。
また,その他に「しいたけ」や「センリョウ」等の生産も行われている。
整備された竹林
早掘りたけのこ
主要な特用林産物の生産量(PDF:31KB)
8林道
林道等の路網整備については,民有林林道等整備計画に基づき計画的に推進しています。林道は林業の生産性の向上と森林の適正な管理を図る上から重要な施設であるとともに,農山村の生活環境を改善する役目も果たし,地域の産業振興と住民の福祉の向上に大きな役割を担っています。
令和4年度末の管内林道等開設延長は約872kmです。林道等密度は,10.6m/haで,目標林道等密度17.0m/ha(H87年度末)に対する達成率は62.4%と県平均59.5%を上回っています。
林道横座線
北薩地区林道現況(PDF:52KB)
9治山
治山事業は,森林の維持造成を通じて,山地に起因する災害から県民の生命・財産を保全し,また,水源のかん養,生活環境の保全・形成等を図り,安全で安心できる豊かな暮らしの実現を図る上で,重要な事業であります。
このため,荒廃地や山地災害危険地区等のうちから緊急度の高い箇所について,早期に着手し山地災害の防止を図っています。令和4年度末山地災害危険地区は1,657地区あり,着手地区は1,084地区,着手率は65.4%となり,県平均59.7%を上回っています。
10林務関係リンク
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