更新日:2021年3月30日
ここから本文です。
本県は,南北約600キロメートルにも及ぶ広大な県土に,多くの島々や長い海岸線を有し,日本で初めて国立公園に指定された霧島や世界自然遺産の屋久島,世界的にも貴重な動植物を有する奄美群島,毎年1万羽以上渡来する出水平野の特別天然記念物「ツル」など,特色あるすぐれた自然に恵まれており,このふるさと鹿児島のかけがえのない環境を守り,育て,将来の世代に継承していく必要があります。
このため,「かごしま未来創造ビジョン」,「県環境基本計画」等を踏まえ,自然と共生する地域社会づくりや地球環境を守る脱炭素社会づくり,環境負荷が低減される循環型社会の形成を目指し,環境の保全及び形成に関する以下の施策の総合的かつ計画的な推進図ります。
豊かな生物多様性を保全するため,県民の参画を得ながら,希少野生生物の保護対策,外来種対策,鳥獣の保護管理,野生鳥獣による農作物被害等の防止・軽減,里地里山の管理など身近な環境の保全・再生及び自然環境に配慮した公共事業の推進,漂流・漂着ごみ対策などに取り組みます。
自然公園の適正な管理と利用を図ります。
「公害健康被害の補償等に関する法律」に基づく水俣病の認定審査業務を行うとともに,「水俣病被害者の救済及び水俣病問題の解決に関する特別措置法」に基づく医療費助成等を行い,水俣病対策の円滑な実施に努めます。
大気環境や生活環境の保全を図るため,PM2.5などの監視測定や,ばい煙発生施設等に係る排出規制などを行うとともに,騒音・振動,悪臭,有害化学物質等に係る対策を推進します。
公共用水域や地下水の水質保全を図るため,水質の監視や工場・事業場の排水規制などを行うとともに,鹿児島湾及び池田湖について,「鹿児島湾ブルー計画」及び「池田湖水質環境管理計画」に基づき各種施策を進めます。
開発行為等における環境保全上の支障を未然に防止するため,これらの行為について,環境保全上の観点からの検討,適切な配慮を促進します。
生物多様性が暮らしの基盤であることの理解を促進し,持続的な利用の知恵である環境文化を継承するための取組を進めます。
豊かな自然環境を生かしたエコ・ツーリズムを促進します。
世界自然遺産,国立公園など本県が持つ特色ある自然環境を生かした地域活性化の取組を促進します。
「屋久島」と推薦地である「奄美大島,徳之島,沖縄島北部及び西表島」の2つの世界自然遺産を有する県として,適正な保全・管理を図りながら,世界遺産としての価値を生かした持続可能な地域づくりを推進します。
奄美群島の自然と文化にふれあえる群島内の全市町村をつなぐ「世界自然遺産奄美トレイル」などを通じ,世界遺産登録の効果の奄美群島全域への波及に努めます。
地球環境の保全に向け,県民や事業者,行政が連携・協力して,自主的に取り組む「地球環境を守るかごしま県民運動」を推進します。
また,「県環境教育等行動計画」に基づき,環境教育等を推進します。
「鹿児島県地球温暖化対策推進条例」や「鹿児島県地球温暖化対策実行計画」に基づき,温室効果ガス排出削減や気候変動の影響への適応のための取組を推進します。
本県の二酸化炭素排出量の約4割を占める運輸部門における排出削減対策として,エコ通勤や電気自動車等の普及に向けた充電インフラ整備支援等を推進します。
ほぼ全ての電力が水力発電で賄われている屋久島において,CO2の発生が抑制された先進的な地域づくりを推進します。
事業者や県民などの自発的な温室効果ガス排出削減を促進するため,自ら削減できない排出量を森林整備によるCO2吸収量で埋め合わせる取組を推進するとともに,自転車や公共交通機関の利用,家庭生活や事業活動における省エネ活動を促進します。
ごみの排出を抑制し,適正に処理するとともに,ごみを再生利用可能な資源として捉え,リサイクル等に取り組むなど,環境に配慮した事業活動を促進します。
県民自らがごみの排出者であることを認識し,分別収集のルールの遵守やリサイクル製品の積極的な利用,買物でのマイバッグの持参,食品の食べきり・使いきりなど,ライフスタイルの一層の見直しを促進します。
リサイクル製品の使用等による産業廃棄物の排出抑制や,産業廃棄物の減量化及びリサイクル等に資する産業廃棄物処理施設の整備を促進します。
排出事業者における処理責任の原則の普及啓発を推進するとともに,優良な処理業者の育成及び不適正処理に対する監視指導の徹底を推進します。
高病原性鳥インフルエンザの発生に対応するため,引き続き初動防疫体制の確保に努めます。
よくあるご質問
現在よくある質問は作成されていません。
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください