更新日:2024年7月5日
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鹿児島県で最初に発掘された,旧石器時代の遺跡で,出水市上大川内字池之段に所在する。遺跡は,標高約450mの上場小学校前の丘にある。付近一帯は上場高原と呼ばれている。
昭和40(1965)年,池水寛治(高校教諭)によって発見され,5回発掘調査が行われた。その結果,約3万~1万年前の文化層が確認され,ナイフ形石器文化→細石器文化への移り変わりや,爪形文(つめがたもん)土器と細石器の関係が層位的に確認された。また,我が国初の旧石器時代の住居跡の発見などとして,全国に知られていたが,近年ではそれを疑問視する声もあり,大型落ち込み遺構として捉えられている。
大型落ち込み遺構(調査時は「住居跡」と呼ばれた遺構)は,3.8m×4.5mの円形プランと3.7m×7.3mの楕円形(だえんけい)プランの2基が検出された。
鹿児島県で初の旧石器時代の発掘であったことや,約3万年前から1万年の間に6時期の生活の跡が確認された遺跡であるとして注目されている。
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