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ホーム > くらし・環境 > 環境政策 > 環境白書 > 平成24年環境白書概要版 > 鹿児島県の環境(特集:豊かな森林を守り育てる森林環境税)

更新日:2025年3月5日

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鹿児島県の環境(特集:豊かな森林を守り育てる森林環境税)

はじめに

本県は,南北600キロメートルに及ぶ広大な県土を有し,日本で初めて国立公園に指定された霧島や世界自然遺産に登録された屋久島,世界的にも貴重な動植物を有する奄美群島,毎年1万羽以上渡来する出水平野の特別天然記念物「ツル」など,他の地域にない優れた自然環境に恵まれています。このかけがえのない恵み豊かな自然環境を大切に保全し,活用しながら,次の世代に確実に継承することは,現代に生きる私たちの使命であります。
「環境」は,21世紀における人類の共通課題であり,今後様々な行政展開が集中的に求められると考えています。このため,県におきましては,県環境基本計画に基づき,「人と自然が調和する地球にやさしい社会づくり」を目指して,「地球を守る脱温暖化への貢献(低炭素社会づくり)」,「地球にやさしい循環型社会の形成(循環型社会づくり)」,「自然あふれる癒しのかごしまづくり(自然共生社会づくり)」の三つを基本目標として,各般の施策を総合的かつ計画的に推進しているところです。
地球温暖化は,その予想される影響の大きさや深刻さから考えて,人類の生存基盤にも関わる最も重要な環境問題であることから,県地球温暖化対策推進条例に基づき,地球環境を守るかごしま県民運動推進大会の開催や二酸化炭素排出量を森林整備による吸収量で埋め合わせるカーボンオフセットの仕組みの普及など,県民,事業者,行政が一体となった対策を推進しています。
また,循環型社会の形成に向けて,廃棄物の排出抑制や減量化,リサイクルの推進を図るとともに,平成23年7月着工の公共関与による産業廃棄物管理型最終処分場(エコパークかごしま(仮称))の整備を進めています。
本年3月に霧島屋久国立公園の再編により新たに「霧島錦江湾国立公園」と「屋久島国立公園」が誕生したことは,生物多様性豊かな本県の自然の価値が改めて高く評価されたものと考えています。こうした価値の普及啓発や奄美群島の世界自然遺産登録へ向けた取組を推進するなど,自然あふれる癒しのかごしまづくりを進めているところです。
このような取組を通じて,温暖化対策を進め,地球環境を守るとともに,ふるさと鹿児島のかけがえのない環境を守り育て,次世代に引き継いでまいりたいと考えています。
この白書は,平成23年度における鹿児島の環境の現状と施策の内容・成果を取りまとめたものであり,この白書が,県民の皆様の環境に対する認識や意識を高め,環境保全に向けた取組の参考になれば幸いです。


平成24年12月

鹿児島県知事伊藤祐一郎

 

特集:豊かな森林を守り育てる森林環境税

森林のはたらき

森林は,木材をはじめとする林産物をもたらすほか,県土を守り,清らかな水や美しい景観,保健休養の場を提供してくれるとともに,生物多様性の保全など様々な機能を有し,さらに近年は,地球温暖化の主な原因とされている二酸化炭素を吸収・貯蔵するはたらきに対する期待も一層高まるなど,安心・安全な県民の生活になくてはならない県民共有の財産となっています。

 

鹿児島県の森林の概要

  • 本県の森林面積は,584千haで県土の約64%を占めており,九州第1位(全国第12位)となっています。(平成24年3月末現在)
  • 人工林面積は295千haで九州第2位(全国第9位)となっています。
  • 人工林のうち間伐を必要とする森林(16~45年生)が全体の6割を占めています。
  • 健全な森林に育成するためには,間伐などの森林整備を推進していく必要があります。
  • 県内のスギ・ヒノキの人工林が利用可能な資源(31年生以上が約9割)として着実に充実してきていることから,県産材の需要拡大を図る必要があります。

 

 

鹿児島県の森林面積

 

 

森林環境税の概要

森林環境税は,県土の保全,水源のかん養など森林の有する公益的な機能の重要性にかんがみ県民の皆様の理解と協力の下に,森林環境の保全及び森林をすべての県民で守り育てる意識の醸成に関する施策を推進するため,森林環境税条例により,平成17年4月に導入されました。

平成21年度までの第1期5か年の成果などを踏まえ,適用期間を平成22年度以降5年間延長し,取組を進めています。

森林環境税と同様の制度については,平成24年4月現在で,33県が導入しています。

 

税の仕組み

 

森林環境税のシンボルマークの制定

成22年9月には,森林環境税を活用した事業を広く周知するため,一般公募によりシンボルマークを決定しました。

(デザインのコンセプト)

鹿児島県土を図案化し緑の大地にみたて,そこに育つ森林をみんなで守ろうというイメージ

シンボルマーク

森林環境税シンボルマーク

 

森林環境税を活用した事業概要

森林(もり)にまなび森林(もり)にふれあう

森林とのふれあいや森林づくりを体験するイベントを開催するとともに,小・中学校等における森林環境教育を推進します。

また,県民の皆さまが実践する森林・林業に関する学習・体験活動や森林づくり活動を支援し,「県民参加の森林づくり」を目指します。

森林・林業にふれあう機会の創出

森林・林業に関する関心と理解を深めていただくためのイベントを開催します。また,県民の皆さまが自ら企画・実施する森林・林業に関する学習・体験活動を支援します。

  • みどりの感謝祭の開催
  • 九州森林の日の活動
  • 森林・林業に関する学習・体験活動の支援

(助成事業)森林の体験活動支援事業

未来につなぐ森林環境教育の推進

将来を担う子どもたちへの森林環境教育活動を推進します。

  • 小・中学校での森林環境教育の実施
  • 森林環境教育指導者養成研修の開催
  • 緑の少年団活動の推進
  • 学校環境緑化・学校林等活動コンクールの実施

多様な主体による森林整備の推進

森林づくりを実践する方々の活動を支援します。

  • 企業が行う森林づくり活動の推進
  • 森林ボランティアの育成
  • 森林ボランティア団体が企画し,実施する森林づくり活動の支援

(助成事業)森林づくり活動支援事業

木質バイオマス有効利用の促進

林地に残った未利用材などを化石燃料の代替燃料として有効利用することが,健全な森林づくりや地球温暖化防止につながることを広くPRし,木質バイオマスの利用促進を図ります。

  • 安定供給体制の整備
  • 新たな利用可能性の調査・検討

 

森林(もり)をまもり森林(もり)をそだてる

林づくりの更なる推進により,地球温暖化の防止や土砂災害などを防ぐなど「森林の持つ大切な働き」の維持・向上を図ります。

また,健全な森林づくりにつながる「県産材の利用」を推進します。

健全な森林づくりの推進

地球温暖化防止など森林の持つ様々な機能を維持・向上させるため,間伐や植栽等の森林整備を更に推進します。

(補助事業)里山林機能回復事業

森林環境整備事業

 
 

地域森林環境づくり促進事業

 
 

森林の適正な整備につながる県産材利用の推進

県産材の利用は,地球温暖化防止への貢献と地域の森林づくりの推進につながることから,モデル的な木造施設の整備や木製品の開発を支援します。

(助成事業)木のあふれる街づくり事業

 

よくあるご質問

現在よくある質問は作成されていません。

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