令和5年度「人権についての県民意識調査」
鹿児島県では,令和4年3月に制定した「県人権尊重の社会づくり条例」に基づき,自分の人権のみならず他人の人権についても正しく理解し,人々の多様な在り方を認め合うとともに,個人の尊厳や多様性が尊重され,あらゆる差別を生み出さない社会の実現に向けて,様々な取組を行っております。
平成30年度以来5年ぶりとなった今回の「人権についての県民意識調査」については,性的マイノリティや新型コロナウイルス感染者等に対する偏見・差別,誹謗中傷の社会問題化や,LGBT理解増進法の施行,パートナーシップ宣誓制度の全国自治体における導入の加速化など,近年の人権を取り巻く社会情勢の変化等を踏まえ,調査項目を追加するなど,一部見直しを行った上で実施しました。
今後とも,複雑化・多様化する人権問題や,人権に対する県民の皆様の意識の変化等に適切に対応しながら,総合的かつ効果的な人権施策の推進に努めてまいります。
調査の概要
調査の方法
調査地域
鹿児島県全域
調査対象者の抽出方法
県内に居住する18歳以上の者を対象とし,市町村の住民基本台帳から3,000人を無作為抽出
調査の実施方法
郵送法・無記名方式とWEB回収を併用
調査期間
令和5年9月19日(調査票発送日)~同年10月31日
回収状況
調査票配布数
3,000票
有効回収数(有効回収率)
1,028票(34.3%)
調査の内容
質問数
64問(回答者属性を含む)
調査の項目
- 人権一般
- 女性
- 子ども
- 高齢者
- 障害者
- 同和問題(部落差別)
- 外国人
- HIV感染者等
- ハンセン病患者等
- 犯罪被害者等
- 刑を終えて出所した人
- インターネットによる人権侵害
- 北朝鮮当局によって拉致された被害者等
- ホームレス
- 性的指向・性自認(ジェンダーアイデンティティ)
- 災害時の人権問題
- 新型コロナウイルス感染症に関する人権問題
- 啓発に関して
- 自由意見
調査結果の主なポイント
人権一般
「人権」についての印象や感想
- とても大切なことである・・・・・・・・・69.5%(52.1%)・カッコ内は前回調査結果。以下同じ。
- 憲法で守られている・・・・・・・・・・・54.1%(54.0%)
- 自分だけの問題ではない・・・・・・・・・51.2%(43.5%)
- むずかしい問題だ・・・・・・・・・・・・46.1%(43.2%)
- 自分にも関係がある・・・・・・・・・・・35.8%(30.6%)
この5~6年の間の人権侵害
- あまり変わらない・・・・・・・・・・・・35.5%(39.8%)
- 多くなってきた・・・・・・・・・・・・・30.6%(19.0%)
- わからない・・・・・・・・・・・・・・・17.9%(24.5%)
関心のある人権問題
- 障害者・・・・・・・・・・・・・・・・・54.6%(45.1%)
- インターネットによる人権侵害・・・・・・53.7%(42.1%)
- 女性・・・・・・・・・・・・・・・・・・45.5%(38.5%)
- 子ども・・・・・・・・・・・・・・・・・42.9%(36.0%)
- 高齢者・・・・・・・・・・・・・・・・・40.0%(39.1%)
女性
現在起きている人権問題
- 性別による固定的な役割分担意識・・・・・・・・・・・・・・44.6%(37.2%)
- 学校教育や職場における進学や採用,職種等の男女間格差・・・41.5%(43.3%)
- 性犯罪の対象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38.3%(44.8%)
子ども
現在起きている人権問題
- 子ども同士の暴力や仲間はずれ・無視などのいじめ・・・・・・・51.8%(63.1%)
- 大人からの暴力や虐待・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33.0%(41.9%)
- 子どもの貧困・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27.6%(新設)
- いじめや体罰等を見て見ぬふり・・・・・・・・・・・・・・・・27.5%(38.4%)
同和問題(部落差別)
「同和問題(部落差別)」と言われる人権問題の認知度
- 知っている・・・・・・・・・・・・・・・47.3%(45.7%)
- くわしくはないが知っている・・・・・・・35.9%(37.0%)
- 知らない・・・・・・・・・・・・・・・・14.4%(14.1%)
現在起きている人権問題
- 結婚問題で周囲が反対・・・・・・・・・・44.8%(46.8%)
- 差別的な言動・・・・・・・・・・・・・・31.9%(35.4%)
- 就職等での不利な扱い・・・・・・・・・・27.8%(25.7%)
性的指向・性自認(ジェンダーアイデンティティ)
「LGBT」という言葉の認知度(新設)
- 言葉の意味も含めて知っている・・・・・・・57.6%
- 聞いたことはあるが,意味はわからない・・・27.6%
- 知らない・・・・・・・・・・・・・・・・・11.4%
性的指向に関し,現在起きている人権問題
- 差別的な言動・・・・・・・・・・・・・・40.2%(42.4%)
- 職場,学校等での嫌がらせやいじめ・・・・36.8%(33.6%)
- 許可なく性的指向を他人に暴露・・・・・・32.4%(32.4%)
- 同性同士での結婚が不可・・・・・・・・・26.3%(新設)
- 就職等での不利な扱い・・・・・・・・・・23.8%(21.6%)
- わからない・・・・・・・・・・・・・・・18.3%(27.6%)
性自認に悩んでいる方に関し,現在起きている人権問題
- 差別的な言動・・・・・・・・・・・・・・38.6%(38.6%)
- 職場,学校等での嫌がらせやいじめ・・・・35.3%(39.1%)
- 許可なく性自認を他人に暴露・・・・・・・27.7%(26.3%)
- わからない・・・・・・・・・・・・・・・22.4%(31.2%)
啓発に関して
人権に関する講演会や研修会,イベントなどへの参加
- 参加したことがない・・・・・・・・・・・67.4%(66.0%)
- 参加要請などを受けて参加した・・・・・・24.6%(23.3%)
- 自主的に参加している・・・・・・・・・・4.9%(5.0%)
「県人権尊重の社会づくり条例」(令和4年3月施行)の認知度(新設)
- 知らない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・79.9%
- 内容は知らないが条例ができたことは知っている・・・14.8%
- 条例の内容も含めて知っている・・・・・・・・・・・2.3%
報告書(詳細版・概要版)
令和5年度「人権についての県民意識調査」報告書(PDF:2,459KB)
令和5年度「人権についての県民意識調査」報告書(集計表・調査票)(PDF:2,911KB)
令和5年度「人権についての県民意識調査」概要版(PDF:521KB)
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