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更新日:2022年6月1日

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東ヌサテンガラ州 (インドネシア)(2)

III.世界自然遺産への関わり

  1. 世界自然遺産の管理について
    • i.管理の法的根拠
    • 世界自然遺産としてのコモド国立公園の管理は、1990年自然資源及び生態系保護に関する法律第五号に規定されている。
    • 同法以外の方適根拠としては1978年の農業省令によりコモド島及び周辺地域の保全が規定された。
    • 1984年:森林省は省令を公布し、同地域をインドネシア最初の五つの国立公園に含めた。コモド国立公園の管理は、マンガライ地区ラブハン・バジョで行われることとなった。
    • 1992年:国立公園を173,000ヘクタールに拡大するため省令が公布され、同年世界遺産に登録された。
    • 1997年:管理責任はバライ・コモド国立公園に移され、現在でも、持続可能な利用、地域の特異性や生物多様性の保全のため、技術的管理をつかさどっている。
    • 更に、地元住民の公園周辺における活動は、地元政府により管理されると政令により規定されている。

      ii.管理体制(管理者)
    • コモド国立公園の管理は、森林農地省の自然保護保全担当長官の下、バライ・タマワン・ナショナル・コモドが行っている。
    • 地方政府も、緩衝地帯や観光業の管理等、コモド国立公園周辺の活動の管理を行っている。

      iii.管理の方策
    • 管理の基本方針は、コモドオオトカゲとその生息環境の保全である。このため、観光客用の施設建設、生態系観測設備、学習活動、観光客の管理をバライ・タマワン・ナショナル・コモドが実施している。
    • バライは、特に密猟や爆発物やシアン化物を使用した不法漁業等、人間の手によって危機に晒されている自然地域で地方政府や非政府組織と協力している。この活動は緩衝地域管理とよばれている。現在各組織は地域保全等における対策や地元住民の生活向上のための代替収入源開発に取り組んでいる。
    • コモドオオトカゲの生息数確保は、各固体と餌、また生存に不可欠な土壁のくぼみについても識別され、その登録等により実施されている。
    • 観光客管理では、コモドオオトカゲ観察がもっとも人気のある活動である。観光客は観察することはできるが、餌を与えることは行動様式を変えかえることになりかねないため現在は中止されている。公園内のブッシュ・ウォーキングは認められている活動の一つで、地元のガイドが同行する。
    • 国立公園の事業目的の一つは、地域開発を進めつつ地元住民に公園の存在を支持してもらうことなので、コモド国立公園管理委員会は地元住民を保全要員や観光ガイドに採用することを発案した。
    • 国立公園ではまた、周辺地域の開発においてネイチャー・コンサーバトリーや、ヤヤサン・プサカ・アラム・ナショナル等の地元非政府組織とも協力している。

  2. 自治体の世界自然遺産地域への関わり
    • i.自治体による遺産地域の管理
    • バサイ・タマン・ナショナル・コモド(コモド国立公園)以外の行政組織としては、マンガライ地区がある。マンガライ地区は、東ヌサテンガラ州内の地区である。この二つの機関は、それぞれ担当分野を持って公園の管理に協力して取り組んでいる。
    • マンガライ地区は、緩衝地域を指導している。こうした緩衝地域開発は、地域住民の生活上必要な資源を考慮に入れた上で実施されている。
    • 以上のように、この二つの機関は公園および地域の発展に積極的に取り組んでいる。

      ii.遺産地域を活用した地域振興策
    • マンガライ地区は、地域と公園の開発上必要な設備を提供して地域振興政策を実行している。州では州の観光の中心として公園の宣伝が行われている。
    • 地域の発展に向けて、爆発物やシアン化物使用のような自然を破壊する行為を禁止する政策等も実行されている。
    • 地域住民に代替的生活手段を提供することも目指しているため、地区で行う緩衝地域の管理は地域住民の生活向上にも貢献するものである。

      iii.中心的機関
    • 最大の効果を引き出すべく地域と州の役割分担が実施された。交通手段の整備は、公園の開発に大きく役立った。さらに、公園と周辺地域の間にはフェリーも運航されている。

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