閉じる

  •  
 
 

閉じる

 
 

更新日:2022年6月1日

ここから本文です。

四川省(中国)(3)

II.世界自然遺産地域の概要

C.峨嵋山と楽山大仏

  1. 世界自然遺産地域の名称
     
    峨嵋山と楽山大仏
  2. 世界遺産一覧表に登録された年
     
    1996年
  3. 世界自然遺産地域の面積
     
    154平方km
  4. 世界自然遺産地域の土地所有者
     
    国(100%所有)
  5. 世界自然遺産地域について
    • i.概要
    • 峨嵋山は、四川盆地の西南に位置し、省都から168km離れている。山頂海抜は3,099mである。この地域には、カンブリア紀とベルム紀以降の各年代を示す地層が見られるので、“地質博物館”と言われている。
    • 世界中でも完全な植物の保存地であり、森林被覆率87%になっている。
    • 高等植物3,200種類、動物が2,300種類あり、峨嵋山特有の植物は100あまりの種類がある。
    • また、2000年の仏教文化史を表現する寺院が30余りあり、国の重要文化財になっているものが数多くある。
    • 楽山は2.5平方kmの敷地を有し、紀元8世紀に建造された弥勒の巨像が九頂山を背にして三江の合流を見守っている。なお、唐代彫刻が90点ある。

      ii.世界遺産登録理由
    • 峨嵋山と楽山大仏は文化遺産と自然遺産とを結び付けた世界中でも稀な景観を有しており、多くの固有種や絶滅の恐れのある動植物を含む生物相と人文遺産を有し、地質研究の上でも参考になる地層を完全に保存しており、麓から山頂まで見られる植生の垂直分布等を有している地域であるため。

III.世界自然遺産への関わり

  1. 世界自然遺産の管理について
    • i.管理の法的根拠
    • 遺産地域としての管理を規定する法律はまだないが、それに関する条令や措置等は下記のとおりである。
      《風景名勝区に関する管理仮条例》
      国務院1985年6月7日発表
      《風景名勝区を建設する管理条例の実施方法》
      建設部1987年6月10日発表
      《風景名勝区を建設する管理規定》
      建設部1993年12月12日発表
      等である。
      上述の条例や規定により、厳格な管理が行われている。

      ii.管理体制(管理者)
    • 中国建設委員会の指導を受ける四川省建設委員会及び各遺産地域管理委員会が密接な連携の下に、一体的に管理を行っている。
    • 遺産地域の事務的管理に当たっては、各地遺産管理委員会によって行われている。主管部門は各省の建設委員会である。

      iii.管理の方策
    • あらゆる機関或いは個人は遺産地域内で、建物の新築、土地使用権の売買、開発等の環境保全の上で支障を来すすべての行為については、厳しく規制されている。遺産の自然景観に支障をもたらすすべての企画、プロジェクトについて、厳格的に規制されている。
    • 遺産地域内のすべての機関、個人は遺産保全の統一企画に従うべく、管理に服従しなければならない。観光客やサービス業に対する管理を強化する。
    • 遺産地域の資料保存、人材育成にも力を入れる。
    • 管理委員会は遺産地域内にあるすべての機関や部門に対し、統一管理を行う。

  2. 自治体の世界自然遺産地域への関わり
    • i.自治体による遺産地域の管理
    • 省政府は、所属の職能機関-一建設委員会を通じ、国家建設委員会の指導と指示の下、遺産に対する管理を行う。

      ii.遺産地域を活用した地域振興策
    • 遺産地域の自然環境保全に力を入れる。
    • 文化遺産資源の保全に力を入れる。
    • 遺産保全の全体企画を作成し、法制建設を推進し、管理を強化する。
    • 生態、動植物との環境の多様性を保持すること。
    • 管理体制を調整し、管理人材の育成に努める。

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

環境林務部自然保護課

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?