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更新日:2023年4月24日

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『出発は遂に訪れず』

作者

島尾

あらすじ・内容

人公は,日本海軍が所有した特攻兵器「震洋」艇の隊長である「私」で,昭和20年8月13日から15日までの3日間の,緊迫した時間の中での「私」の意識を,抑制の効いた文章で描いた短編小説である。
8月13日の夜,特攻艇発進の命令を待っていたが繰り越され,15日の正午に終戦を知り,「出発はついに訪れ」ることはなかった。

県内図書館の貸出状況

  • 鹿児島県立図書館
  • 鹿児島県立奄美図書館
  • 鹿児島市立図書館

作者について

名前

島尾雄(しまおしお)
(1917~1986)神奈川県横浜市生まれ

代表作

  • 『魚雷艇学生』
  • 『出孤島記』
  • 『出発は遂に訪れず』
  • 『死の棘』

鹿児島との縁

和19年11月,特攻隊の隊長として,奄美大島の加計呂麻島呑之浦に配属されたことが島尾と鹿児島との出会いである。
和21年には,加計呂麻島で知り合った大平ミホと結婚し,昭和30年に,家族で東京から奄美大島の奄美市名瀬に転居し,昭和50年までの20年間を奄美で過ごした。その間,昭和33年から昭和50年まで,鹿児島県立図書館奄美分館長を務めた。

関連場所・施設

  • 島尾敏雄文学碑(瀬戸内町)

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