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更新日:2023年4月24日
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梅崎春生
主人公の五郎は精神科に入院中であったが,病院を抜け出し,鹿児島へと向かう。途中,丹尾という男と知り合う。五郎は敗戦を迎えた坊津の地を訪れるが,そこは冥府を思わせた。翌日,吹上浜を歩くと,死が彼の心に影をさした。
生の空虚を強く感じながら,自己の存在の意味を見つめた作品である。
梅崎春生(うめさきはるお)(本名:末富東作)
(1915~1965)福岡県福岡市簀子町生まれ
戦争中に海軍に召集され,九州内の基地を転々とする中で,昭和19年12月からの約3ヶ月間,指宿分遣隊に配属されたことと,昭和20年から終戦の間,坊津・谷山・桜島基地配属の際に,鹿児島に滞在していた。
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