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更新日:2023年4月24日
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一色次郎
東京から沖永良部島に渡った主人公「稔」が,30年前に亡くなった母を追慕するとともに,その霊を弔うという,「記憶」と「現在」の旅を,島の美しい自然を織り交ぜながら描いた自伝的小説である。
この作品で,第3回太宰治賞を受賞した作者は,「死の島から私を甦らせた」と太宰に感謝し,その賞金で母の墓を建てた。
一色次郎(いっしきじろう)(本名:大屋典一)
(1916~1988)鹿児島県知名町余多生まれ
生後43日目で父が投獄され,裁判のために鹿児島市へ転居した。しかし,複雑な家庭の事情や父の獄死などもあり,母とも生別し,苦しい人生を送った。
文学的な芽生えは早く,19歳のときに,鹿児島朝日新聞(現:南日本新聞)にて連載を行い,その後上京。父母について多くの作品を書いた。
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