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更新日:2023年4月24日
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中村きい子
70歳のキヲは,夫に「ひとふりの刀の重さほども値しない男よ。」と言葉を突きつけて離別する。幼い頃から己の意思を通すよう教え込まれた彼女だったが,その教えの本質に,家や身分という権威主義があることに,結婚問題を機に気付く。そして,逆に,「千の槍も通さぬしなやかな女の肌」の重みを知り,身ひとつで,人間としての女の生を切り開こうと決意する。
中村きい子(なかむらきいこ)
(1928~1996)鹿児島県姶良市生まれ
昭和18年から2年間,名古屋で働いていたが,空襲により鹿児島へ帰ってきた。帰郷後は,銀行等で働く傍ら,「南日本文学」「創造」に入り,詩を創作した。
南九州の女性の暮らしを記録しており,それを描いた作品が多くある。
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