更新日:2017年1月5日
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隣りあう3島が異なる表情を見せる三島について,約7300年前の鬼界カルデラに伴う爆発が与えた影響に注目して,自然の秘密や不思議な魅力を紹介します。
平成27年3月21日(土曜日)~平成27年6月14日(日曜日)
3月:23日(月曜日),25日(水曜日),30日(月曜日)
4月:6日(月曜日),7日(火曜日),13日(月曜日),20日(月曜日),24日(金曜日)5月:7日(木曜日),11日(月曜日),18日(月曜日),25日(月曜日)
6月:1日(月曜日),8日(月曜日),9日(火曜日)
本館1階企画展示室
無料
約7,300年前の鬼界カルデラを形成した噴火に伴い,3つの島はそれぞれ異なる表情を見せるようになりました。
竹島の断崖 |
硫黄島:東温泉と海の色の変化(提供:三島村) |
照葉樹林の残る黒島 |
カルデラのできる仕組み |
竹島ではリュウキュウチクの林の中に樹木が残り,硫黄島では火山噴気によって同心円状に異なる植物が分布します。黒島の照葉樹林は国の天然記念物に指定されています。
リュウキュウチクのタケノコ(大名竹):山崎晋作氏撮影 |
マルバサツキ |
硫黄島の海岸を取り巻く低木林 |
トカラカンアオイ(黒島) |
2014年に硫黄島・黒島の小中学生と調べた結果,新記録のチョウが数多く見つかりました。まだまだ調査の足りない地域です。
幼虫の食べる食草があるにもかかわらず,黒島では見られても硫黄島では見つからないキアゲハ(左)とクロセセリ(右) |
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竹島で,今後見つかると予想される, アカタテハの幼虫がカラムシに作った巣 |
薩摩半島南部にも屋久島にもいるのに, 三島では見つからないベニシジミ |
外来種のインドクジャクによる影響が心配される硫黄島のは虫類。黒島には口永良部島と宇治群島に共通のミシマサワガニという,県の天然記念物が生息しています。海の中では,屋久島と硫黄島・竹島の間に,見られる魚種の大きな隔たりがあります。
インドクジャク(三島村提供) |
ミシマサワガニ |
屋久島以南の琉球列島には見られないカサゴ (提供:鹿児島大学総合研究博物館) |
三島での標本により和名のついたヒマワリスズメダイ (提供:鹿児島大学総合研究博物館) |
日本ジオパークの認定を目指している三島村は,観光・研究・体験・学習などさまざまなジオに関連した活動ができるように,現在準備を進めています。
ジオパーク認定に向けた取り組み |
硫黄島の硫黄で作る線香花火 |
博物館の学芸員が今回の展示にかける想いについて解説し,質問にお答えします。
会場:県立博物館本館1階企画展示室
硫黄島の硫黄を使ってで花火を作ろう
県立博物館:099-223-6050 |
ジオパーク認定を目指す三島村の取り組み日本ジオパークの認定を目指している三島村は,観光・研究・体験・学習などさまざまなジオに関連した活動ができるよう,現在準備を進めています。その中心となって活躍している大岩根尚さんに,3つの島というステージを最大限に楽しむための活動を紹介して頂きます。
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海の中の境界線-三島の魚たち-三島村竹島と硫黄島の周辺にすむ魚類は,屋久島の魚類とかなり様相が異なります。有名な渡瀬線とは異なる,新たな生物地理区の境界線を提唱する,鹿児島大学総合研究博物館教授の本村浩之氏に,その不思議と面白さについて講演頂きます。
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ミヤケテグリ カメレオンタナバタメギス |
三島展にあわせて,毎月発行している自然だよりにて植物・昆虫・地質・動物の特集をしています。ご活用ください。
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鹿児島市城山町1-1
FAX:099-223-6080
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