更新日:2021年3月10日
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夏でも枯れない沢の水が育てた奄美大島の豊かな森。この森の奥では貴重な固有の植物や動物たちが,悠久の時を生きてきました。人知れず繰り広げられる「いのちの瞬間」をとらえた写真をとおして,世界自然遺産を目指す奄美の自然を紹介します。
会場で白黒版を配布しております。カラー版はこちらからダウンロード(PDF:1,393KB)ください。
鹿児島県立博物館,常田守
平成26年6月6日(金曜日)~平成26年7月6日(日曜日)
6月9日(月曜日),10日(火曜日),16日(月曜日),23日(月曜日),25日(水曜日),30日(月曜日)
本館1階企画展示室
無料
「奄美・琉球」は世界自然遺産の正式な国内候補地として,2013年1月末に暫定リストに掲載されました。奄美大島の持つ「多様性」と「固有性」が,その根拠となります。今後ますます注目されるこの地域を,今回は写真展で紹介します。
「南の島」という響きに,青い空と青い海を連想される方も多いでしょう。しかし,奄美大島の固有種や多様性を支えているのは,この島に降る雨と,それを保つ山の樹木です。この奄美の「水」が,奄美大島の自然の奥深さを支えています。
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奄美大島には大小様々な滝があります。これらは島の山々が豊富な水をたたえているからです。
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奄美の森には巨木も存在します。クワ科のガジュマルやアコウは,時には他の植物に巻き付くように成長し,その植物を枯らしてしまうこともあります。
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ガジュマルの気根 |
ガジュマル |
アコウ |
湿潤な気候に支えられ,奄美大島にはここにしか生えていない希少な植物や,中国・台湾から沖縄を飛び越えてこの島に生える植物などがあります。
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アマミテンナンショウ |
ユワンツチトリモチ |
フジノカンアオイ |
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アマミカタバミ |
ケイタオフウラン |
ツルラン |
奄美大島には,世界でここにしかいない固有動物が数多くすんでいます。生息地の減少や外来生物による捕食など,環境の悪化が絶滅の危険性を高めています。
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オットンガエル |
イシカワガエル |
イボイモリ |
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オオトラツグミ |
オーストンオオアカゲラ |
ルリカケス |
マングローブ林とその先の干潟,川の中,海岸,林道。さまざまな場所にさまざまな生きもののドラマがあります。その一瞬を目にしたとき,私たちは感動を覚えることでしょう。
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マングローブと干潟 |
ヤエヤマシオマネキ |
リュウキュウアユ |
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ベニアジサシ |
リュウキュウアカショウビン |
リュウキュウイノシシ |
奄美・琉球の地域が世界自然遺産に登録されるために,私たちにもできることがあります。それは「知ること」と「守ること」です。関心を持つことが,この地域を応援する後押しとなります。また,もしこの地域に住むことになれば,ゴミを自然界に出さないことや,飼い猫や飼い犬の世話をしっかりすることも,世界自然遺産への大きな働きかけにつながります。
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クロウサギなどの希少動物の交通事故は,非常に大きな問題です。 |
希少動物を食べて,山の中で繁殖するネコもいます。 |
奄美在住の写真家:常田守氏にお越しいただき,貴重なお話を伺います。 奄美大島にどのような生きものが,どのようにすんでいるのか。今,奄美大島で何が起きているのか,など実際の体験等を交えてお話しいただきます。
(注意)図書館の駐車場はご利用いただけません。
入場料:無料 |
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常田氏と連携して写真展を企画してきた博物館職員が,この写真展に込めた想いを語りながら,奄美の自然について解説します。
事前の申し込みは不要です。時間になりましたら会場にお越しください。
このページに関するお問い合わせ
〒892-0853
鹿児島市城山町1-1
FAX:099-223-6080
e-mail:kahaku1@pref.kagoshima.lg.jp
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