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ホーム > 教育・文化・交流 > 文化・芸術 > 展示 > 黎明館企画特別展「茶の湯と薩摩」

更新日:2022年9月29日

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黎明館企画特別展「茶の湯と薩摩」

企画特別展「茶の湯と薩摩」ポスター

「茶の湯と薩摩」展リーフレット(表面)(PDF:2,523KB)
「茶の湯と薩摩」展リーフレット(裏面)(PDF:622KB)

「茶の湯と薩摩」展出品目録(PDF:597KB)
「茶の湯と薩摩」展鑑賞ガイド(PDF:2,628KB)

展示の構成

第1章物から和物へ茶の大成

倉時代に中国からもたらされた喫茶法が禅宗寺院や武家の間で広がると,室町時代には,将軍家を中心に唐物が愛好される一方,侘茶の誕生とともに唐物から高麗茶碗などへ次第に価値観が変化し,安土桃山時代には,千利休が侘茶を大成したことにより和物が愛好され,政権者から大名,町衆へと広がる。本章では,日本の茶の湯文化の画期といえる侘茶の大成への展開を茶道具の名品をとおして紹介する。

第1節町幕府・将軍家の唐物愛好
第2節茶の大成と和物の隆盛

油滴天目
(重要文化財)油滴天目国・南宋時代12~13世紀州国立博物館蔵

雨漏堅手茶碗銘天野屋
雨漏堅手茶碗天野朝鮮王朝時代15~16世福岡市美術館蔵

書状二月十四日付松井康之あて千利休筆
(熊本県指定文化財)書状二月十四日松井康之あて千利休筆天正19(1591)年松井文庫蔵

黒楽茶碗銘俊寛
(重要文化財)黒楽茶碗俊寛次郎安土桃山時代16世紀三井記念美術館蔵

第2章戦国武将と茶の湯

戦国武将でありながら千利休の弟子となった島津義弘,千利休の弟子であり茶人としても名高い豊前国小倉藩初代藩主で肥後細川家初代の細川忠興と家老の松井康之,義弘に関わりの深い大名茶人で柳川藩初代藩主の立花宗茂などの九州の武将にスポットを当て,本章では,戦国武将にとっての茶の湯の姿とその意味を紹介する。

第1節島津義弘
第2節細川忠興と松井康之
第3節立花宗茂

漢作肩衝茶入銘平野
(鹿児島県指定文化財)漢作肩衝平野(大名物)宋~元時代10~14世紀尚古集成館蔵

唐物褐釉四耳蓮華王茶壺
褐釉四耳茶壺南宋~元13~14世紀立花家史料館蔵

第3章薩摩の茶の湯

外交流の最前線であった薩摩では,各地の中世城館跡から当時の中国産天目が出土する。中世に始まる薩摩の茶の湯文化は,島津家と近衛家の交流等を通じて都からもたらされる多様な文化とともに,武士の教養の一つとして育まれ,豊臣秀吉の九州平定を機に,政権運営と結びついた侘茶が本格的に受容される。島津義弘は,千利休の弟子となるなど茶の湯に深く傾倒し,文禄・慶長の役で渡来した朝鮮人陶工による薩摩焼を誕生させ,著名な「薩摩肩衝(肩衝茶入)」が生み出された。茶の湯は,江戸時代には将軍家を中心とした大名茶へと展開し,島津吉貴,島津斉宣,島津斉彬などが特に愛好する。本章では,薩摩における茶の湯の展開を紹介する。

第1節世薩摩の茶の湯
第2節衛家と島津家
第3節津義弘と薩摩の茶陶
第4節大名茶への展開

肩衝茶入道正庵
肩衝茶入道正薩摩江戸時代17世紀沈家伝世品収蔵庫

御判手茶碗銘すはま
白釉御判手茶碗すはま薩摩江戸時代17世個人蔵(黎明館保管)

第4章琉球の茶の湯

球では,中国との冊封関係等を基にした喫茶文化が受け入れられた一方で,薩摩藩統治のもとで日本の茶の湯文化も育まれ,両者との交流によって生み出された螺鈿細工や琉球焼等の工芸品は日本の茶の湯の場にも盛んに取り入れられた。本章では,中国と薩摩からの茶文化の流入によって育まれた琉球の茶の湯について紹介する。

第1節考古資料からみた琉球の茶の湯
第2節中国・薩摩と琉球の茶の湯
第3節琉球の工芸

首里城跡二階殿跡出土品
首里城二階殿跡出土品第二尚氏時代15~16世紀沖縄県立埋蔵文化財センター蔵

琉球人舞楽絵巻物
琉球人舞楽絵巻物第二尚氏時代18世沖縄県立博物館・美術館蔵

第5章桃山の茶陶と九州諸窯

利休に続いて茶の湯のリーダーとなった古田織部のもと,桃山時代にはそれまでの観念を覆すような芸術性の高い造形の茶道具が生み出された。慶長年間(1596~1615)の初期に見られるようになる大胆な篦目と歪みの造形は「破格」と称され,瀬戸・美濃や備前から九州諸窯に広がった。本章では,桃山茶陶の力強い造形美について,朝鮮出兵をきっかけに誕生した薩摩焼をはじめとした九州諸窯の作品を中心に紹介する。

第1節美濃とその周辺
第2節九州諸窯

織部洲浜形手鉢
織部洲浜形手鉢江戸時代17世東京国立博物館蔵Image:TNMImageArchives

馬上杯形白釉御判手茶碗
白釉馬上杯形御判手茶碗薩摩江戸時17世紀個人蔵

耳付花入
伊賀耳付花入江戸時17世紀東京国立博物館蔵Image:TNMImageArchives

関連行事

(A)記念講演会「戦国武将と茶の湯」

【日時】令和4年9月24日(土曜日)午後1時30分~午後3時
【会場】黎明館2階講堂(245席),聴講無料
【講師】本郷和人氏(東京大学史料編纂所教授
【参加方法】復ハガキによる事前申込(応募者多数の場合は抽選)
【申込期間】8月2日(火曜日)~9月6日(火曜日)消印有効
込方法の詳細(PDF:948KB)

(B)記念講演会「琉球のお茶の話」


【日時】令和4年10月1日(土曜日)午後1時30分~午後3時
【会場】黎明館2講堂(245席)
【講師】田名真之(沖縄県立博物館・美術館館長)
【参加方法】復ハガキによる事前申込(応募者多数の場合は抽選)
【申込期間】8月2日(火曜日)~9月6日(火曜日)消印有効
申込方法の詳細(PDF:948KB)

(C)記念講演会「薩摩の茶の湯文化―島津家を中心に―」

【日時】令和4年10月15日(土曜日)午後1時30分~午後3時
【会場】黎明館2階堂(245席)
【講師】田村省三(尚古集成館前館長)
【参加方法】復ハガキによる事前申込(応募者多数の場合は抽選)
【申込期間】8月2日(火曜日)~9月27日(火曜日)消印有効

(D)展示解説講座「茶の湯と薩摩」

【日時】令和4年10月29日(土曜日)午後1時30分~午後3時
【会場】黎明館2階講堂(245席)
【講師】深港恭子(黎明館学芸課主任学芸専門員)
【参加方法】復ハガキによる事前申込(応募者多数の場合は抽選)
【申込期間】8月2日(火曜日)~9月27日(火曜日)消印有効

(E)ワークショップ「薩摩焼の抹茶碗づくり体験~手びねりとロクロでつくる2つの器~」(全2回)

【1回目】和4年10月9日(日曜日)午後1時00分~午後3時30分(制作・展覧会観覧)
【2回目】和4年10月30日(日曜日)午後1時~午後3時(作品受取・茶席体験)
【会場】明館講座室・茶室
【定員】20名(両日とも参加できる方)
【講師】鳴堂
【参加費】般2,000円,大学生1,750円,高校生以下1,400円
【参加方法】復ハガキによる事前申込(応募者多数の場合は抽選)
【申込期間】9月1日(木曜日)~9月20日(火曜日)消印有効
申込方法の詳細(PDF:948KB)

(F)茶会

【日時】和4年10月23日(日曜日)
(1)午前10時~(2)午前10時50分~(3)午前11時40分~(4)午後12時30分~(5)午後1時20分~(6)午後2時10分~(7)午後3時~(8)午後3時50分~
【会場】明館茶室
【協力】道裏千家淡交会鹿児島支部
【参加費】700円(抹茶・菓子代)
【参加方法】復ハガキによる事前申込(先着順)
【申込期間】9月1日(木曜日)~10月11日(火曜日)
申込方法の詳細(PDF:824KB)

(G)呈茶席

【日時】和4年10月2日(日曜日),10月9日(日曜日),10月16日(日曜日),10月30日(日曜日)
ずれも午後1時~午後4時
【会場】明館茶室
【協力】千家(10月9日,10月30日)裏千家(10月2日,10月16日)
【参加費】500円(抹茶・菓子代)
【参加方法】前申込不要(当日受付)

会期

令和4年9月22日(木曜日)~令和4年11月6日(日曜日)

会場

黎明館2階第2特別展示室

開館時間

午前9時~午後6時(入館は午後5時30分まで)

9月22日(木曜日)は午前10時00分からの入場です。

休館日

9月26日(月曜日),10月3日(月曜日),10月11日(火曜日),10月17日(月曜日),10月24日(月曜日),10月25日(火曜日),10月31日(月曜日)

観覧料

一般800円(600円),大学生500円(350円)

()内は団体20名以上,前売券料金

県内の高校・特別支援学校の高等部の生徒と,その引率者については,教育課程等に基づく学習活動として入館する場合は,観覧料は免除になります。(要事前申請)

高校生以下・障害者無料

障害者の方は手帳の提示で観覧料が免除になります。(介護者1名免除)

団体入館予約票又は入館料免除申請書はこちらからダウンロードできます。

前売券

  • お得な前売券の販売期間
    7月22日から9月21日まで
  • 前売券販売所
    黎明館総合案内,南日本新聞社,MBC南日本放送,山形屋プレイガイド,生協コープかごしま各店サービスカウンター,マルヤガーデンズインフォメーション,アミュプラザ鹿児島サービスカウンター,鹿児島県職員生協窓口,ファミリーマート(イープラス),高木画荘,大谷画材,集景堂にて販売しています。

主催

  • 令和4年度黎明館企画特別展実行委員会
    (鹿児島県歴史・美術センター黎明館,南日本新聞社,MBC南日本放送)

後援

  • 鹿児島県教育委員会
  • 鹿児島市教育委員会
  • NHK鹿児島放送局
  • KKB鹿児島放送
  • μFMエフエム鹿児島
  • 鹿児島シティエフエム
  • 表千家同門会鹿児島県支部
  • 茶道裏千家淡交会鹿児島支部
  • 鹿児島陶芸家協会
  • 鹿児島県薩摩焼協同組合

特別協力

  • 国立文化財機構文化財活用センター
  • 東京国立博物館
  • 九州国立博物館

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

歴史・美術センター黎明館学芸課

電話番号:099-222-5396

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