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更新日:2022年12月20日
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11月8日,県農村振興技術連盟の会員30名程度が参加し,当管内において第2回県内研修会の現地研修が行われた。
研修では,農地整備事業(通作・保全)伊唐島地区(長島町)における伊唐大橋の保全対策診断,災害復旧事業(農地災害)温﨑地区(長島町)における地滑り対策工事の設計・施工,九州西回り自動車道建設現場では国土交通省鹿児島国道事務所の協力によるICT建設機械等を視察し,特殊な事例や工法等を学習することが出来た。
11月2日,管内の土地改良施設である下井海岸,竹山ダム,広域農道恒次線,曽木広域農道で清掃を行った。当日は,県,市町職員及び地元の建設業やコンサルタント会社など総勢189名が参加し,草払いやゴミ収集等に汗を流した。
愛護作業を通して,土地改良施設における維持管理作業の必要性を改めて感じた。
11月7日,鹿屋農業高校の1年生を対象とした現地見学会を開催した。この見学会は工事現場等を見学することで工事の知識を深め,農業土木への興味関心を持ってもらおうと県が企画したものである。当日は,生徒のほか,県や市町,土地改良区,土改連などおよそ70名が参加した。現地は岩弘地区の圃場整備工事や荒瀬ダム,肝属中部地区関連の畑地かんがい施設を視察した。実施後のアンケートでは「土木の凄さがわかった」「農業土木を知る機会になった」「進路に係わるいい経験が出来た」など貴重な経験になったようだ。今後も県では地域農業発展のための事業啓発はもとより,農業土木に携わる人材の育成や確保のために今回のような活動を継続して実施していきたい。
11月8日(火曜日),令和4年度大隅地域振興局農林水産部優良工事等表彰式が行われ,2件の優良工事と農政部長表彰の工事が表彰された。優良工事2件については,畑かん末端散水施設に関する工事であり,関係農家との連携,連絡を密に行い,営農への配慮などが高く評価された。また,農政部長表彰を受賞した工事については,住家が隣接する排水路の工事であり,近隣工事との施工調整や地元対応に中心的な役割を担うとともに,機動力,提案力に優れたことなどが評価された。本年度も,更なる優良工事を目指し,現場指導等に努めてまいりたい。
11月2日(水曜日),3日(木曜日),南種子町福祉センター他で「令和4年度南種子町ふるさと祭り」が3年ぶりに開催された。
舞台発表やパネル展示,農林水産物の即売会などが行われ,多くの町民が来場されていた。
当課の広報活動の一環として,農美展の写真や南種子町で実施中の経営体育成基盤整備事業茎永地区の概要,令和4年度熊毛地域の農業農村整備(パンフレット)等を展示した。
本年は,久しぶりにイベント等が各市町で復活開催される見込みであり,機会を捉えて農業農村整備事業の広報活動を進めていきたい。
11月14日(月曜日),15日(火曜日)に,コロナ禍で中断していた「種子・屋久の新しい農業農村整備を進める会」の先進地研修が,3年ぶりに開催された。
先進地研修では,耕畜連携で大手畜産業へ飼料等を生産・販売している(有)アグリサポート吹上,ICT関連で無人トラクターを運用している農業開発総合センター,土地改良区の女性理事長の登用関係で宮崎県串間市の大島堰土地改良区をそれぞれ訪れた。
(有)アグリサポート吹上では,種子島の水田地帯のWCSをはじめとする飼育牛飼料の生産増加を受け,飼料の販売ルートなどを伺った。
農業開発総合センターでは,ICTの運用のために無線局を整備し,無人トタクターでの運用を見学できた。
また,土地改良区の理事に10%の女性を登用する必要が令和6年度から必須となっており,大島堰土地改良区では,全国でも唯一の女性理事長の話を伺った。
本研修を参考に,新たな農業農村整備を進めてまいりたい。
11月25日,奄美市名瀬西仲勝のほ場において,土づくりによる営農環境の改善,荒廃農地の解消を目的に「ストーンクラッシャー実演会」を大島支庁と奄美市の共催で開催した。
今回の企画は,地元から要望が多い農地の石礫対策の一環として,県単独農業農村整備事業(土地改良トータルプラン)を活用し,ストーンクラッシャーの効果検証を行うものであり,農業者や管内5市町村の行政関係者など約30名が参加した。参加者はストーンクラッシャーの性能や効果(破砕可能な岩石の大きさ,硬さ,深さなど)を確認した。
12月上旬までに,全5ほ場でストーンクラッシャーの実証を行い,その有効性や適する農地条件などについてとりまとめ,関係者へ情報共有し,担い手への農地集積,農業の活性化などにつなげたい。
11月8日に,天城町で「肥料価格高騰対策事業説明会」が午前と午後2回に分けて開催された。説明会には,天城町内の農家が多数参加予定とのことであったため,説明会前後に畑かん相談コーナーを設け,個別相談を実施した。今回の相談会は,イベントを活用して実施したが,会議終了後に相談の順番待ちが出るなど,畑かんへの関心の高まりを感じた。
11月7日に農業農村整備第2回県内研修会(室内研修)がマリンパレスかごしまで開催され,業界技術者や行政関係職員ら約260名の参加があった。農業開発総合センター農機研究室溜池雄志室長及び拓殖大学国際学部竹下正哲教授の2名にご講演いただき,デジタル化していく農業に適した農業農村整備について学んだ。
また,11月8日は北薩ブロック管内で現地研修が行われた。23名の参加者は伊唐大橋の農地整備事業をはじめ,温崎地区の農業施設災害復旧事業,南九州自動車道建設現場のICT施工について学んだ。
近年,農業分野におけるICT技術活用への関心が高まっているなか,農業農村整備の現状について考える有意義な研修であった。
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