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更新日:2022年2月13日
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大隅半島南部の雄川には,阿多火砕流の溶結凝灰岩が幅100メートル,距離2キロメートルにわたって河床に露出し,「花瀬」と呼ばれる景勝地があります。歴史的には「花瀬のお茶亭跡」(錦江町指定史跡)などにみられるように,古くから多くの観光客を集めて賑わい,その景観は「三國名勝圖會」にも記されています。また,県指定天然記念物「カワゴケソウ科」のカワゴロモが生育している場所もあります。
このような景観は,鹿児島県ではほかに例がなく,地質学的に特異な地形地質ということができます。その原因として,阿多火砕流堆積物の噴出源が近いことのほかに,この火砕流堆積物を受け止めた基盤岩からなる海抜高度の高い山地の存在があります。この火砕流堆積物の堆積様式は,カルデラを形成するような大噴火の様相を知る上で学術的に貴重な事例です。
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