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更新日:2022年4月19日
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建築工学科では、木造建築施工現場実習として校外訓練を行うことになりました。場所は薩摩川内市東郷町の諏訪神社です。
この神社には、平成19年から21年にかけて、総勢62名の本校訓練生が改築工事に携わりました。当時、その活動が評価され鹿児島ロータリークラブから青少年功績賞を贈られています。あれから10年が経ち、大祭や初詣の参拝者も増えたため、社務所を建設することになり、過去の”えにし”から今回も本校に白羽の矢が立ったものです。
なお,建具は室内造形科の訓練生が手掛けます。
技能者育成及び地域貢献のため、訓練の一環として校外で現場実習に取り組むのは、全国でも極めて珍しい事例です。
工事の進捗状況は随時お伝えしていきます!
地域の山林から切りだされ天然乾燥していた丸太が、角材、板材、割材などに製材され、専門校に搬入されました。その量、トラック6台分!
黙々と運ぶ訓練生が頼もしく見えます。運びこまれた材木は、秋頃まで乾燥させます。
”大工さん”は「子どもがなりたい職業」で常に上位にランクインする花形の職業ですが、仕事内容は地味な重労働が結構あります。
工事の安全を祈願し、10年前の先輩たちが作り上げた本殿と拝殿を目に焼き付け、いよいよ着工です。
乾燥させた材木を実習場に運び入れ、手始めに皮付きの材料を釿(ちょうな)で斫(はつ)る作業から!
訓練生は、木ごしらえや墨付け、加工に奮闘しています。慣れない電動工具や無垢の木材に神経をすり減らし、5寸柱や規格外の桁梁に体力を奪われ、訓練生も少々お疲れ気味です。朝礼後、実習をスタートさせると、あっという間に夕方に・・・気がつけば2週間が経過!工程表に追われながら、まさに"光陰矢の如し”仮組みまでもうひと踏ん張り、安全第一で頑張りましょう!
基礎工事が完了した現場に、鉋仕上げや塗装仕上げを施した材料を搬入しました。現場倉庫や足場を設置し、いよいよ現場での施工実習が始まります。環境の整った校内での実習と違い、限られた条件の中で状況判断や決断力が求められ、より実践的な訓練となります!
訓練生17名は緊張感と覚悟をもって上棟に臨みます!
安全第一で作業するため、訓練生は手始めに番線の締め方やロープの結び方などのレクチャーを受け、足場設置に取り掛かりました。今回の現場は、枠組足場に単管本足場や一側足場などを組み合わせ、クレーン車を使わずに昔ながらの人力作業で棟上げを行いました。訓練生は慣れない高所での作業にも臆することなく、手刻みの現場らしい木組みを叩き込む掛矢(木槌)の音を境内に鳴り響かせていました。上棟後、記念写真に収まる訓練生のうれしそうな姿が印象的でした。後日、大安吉日に工事安全と建物の堅固長久を祈念する上棟祭がしめやかに執り行われました!
現場実習は日増しに寒さが厳しくなりました。今月は度々氷点下となり、放射冷却で霜が降りることも多く、訓練生は冬の現場の過酷さを体験しています。そんな訓練生を見かねた地域の住民や婦人部の皆さまから、毎日のように温かいおもてなしを頂きました。
現場実習は、このような多くの方々に見守られ、支えられ、無事に年内の工程を終えました。ご支援、ご協力いただいた皆さまありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
♢見学者のコメントはこちらから↓
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