第57回鹿児島県愛鳥週間作品コンクールの入賞者等について

愛鳥週間にちなんだ作品を広く小・中・高等学校等の児童生徒から募集し，その制作過程及び作品を通じて野生鳥類保護思想の高揚を図るとともに，応募作品の展示等を通じて広く県民の普及啓発に資するため，鹿児島県愛鳥週間作品コンクールを毎年実施しています。

57回目の開催となった本年度は参加校67校から応募作品550点の応募があり，審査の結果，特選5点，入選10点，佳作20点及び学校優秀賞1校を決定しました。

入賞作品（特選受賞作品）の紹介

今回の入賞作品35点のうち，特選受賞作品について，審査講評も合わせて紹介します。

出水市立鶴荘学園9年，佐藤結（さとうゆい）さんの作品

鹿児島県知事賞

（審査講評）

正面を向いたオジロワシが，空高く優雅に飛ぶ様子が高い描写力で表現されています。動きやバランス，色の明暗に気を付けて制作したことが伝わってきます。特に，羽の模様の表現に何度も試しながら粘り強く取り組んだところが素晴らしいです。透明感のある青い空をオジロワシが力強く飛ぶ様子は圧巻です。

鹿児島県立霧島高等学校2年，内村鈴梛（うちむらすずな）さんの作品

九州地方環境事務所長賞

（審査講評）

鳥と紅葉，空の3つの形や色の対比から画面に緊張感が感じられ，制作者の表現への強い思いが伝わってきます。特に正面をじっと見つめる鳥の表情は，作品を見る人の心に強いインパクトを与えてくれます。さらに，毛並みや葉の美しさやすっと空に抜けていく空間の表現も素晴らしいです。

薩摩川内市立川内小学校5年，草場葵（くさばあおい）さんの作品

環境技術協会理事長賞

（審査講評）

5羽の子どもの鳥の表情や動きが様々で，親鳥を探していたり，餌を求めてたりしている様子がよく伝わってきます。特に，鳥たちの目線がいろいろなところに向いていて，作品をみる人に一羽一羽の鳥の気持ちを想像させてくれます。また，鳥の周りにある木の形や色も様々で，表現力豊かに描かれています。

曽於市立財部南小学校2年，泊ヶ山旭陽（とまりがやまあさひ）さんの作品

平川動物公園長賞

（審査講評）

空にある時計が3時を指していて，鳥が楽しくにぎやかに過ごし，きれいな鳴き声が聞こえてきそうです。人もにこにこ笑顔になっていて，鳥と人が一緒に楽しい時間を過ごしている様子がとてもよく伝わってきます。また，絵の具とパスを組み合わせながら明るい色を組み合わせ，工夫して取り組んだ様子も感じられます。

鹿児島市立南方小学校4年，髙島千代（たかしまちよ）さんの作品

地域振興公社理事長賞

（審査講評）

親鳥が子どもたちのことを思い，頑張ってお世話をする様子がよく伝わってきます。また，子どもたちの豊かな表情や動きから鳥の声が今にも聞こえてきそうな素晴らしい作品です。さらに，色の明暗をとらえながら，深みのある色を使って表現できています。文字も色々な葉と組み合わせて丁寧に描かれています。