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更新日:2022年2月13日
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国指定天然記念物
薩摩黒島中央部にそびえる横岳の景観 |
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アカガシ林 |
シイ林の林床に生えるハラン |
ケイビラン |
平成23年9月21日
鹿児島県鹿児島郡三島村
薩摩黒島は,大隅諸島のうち薩摩半島と屋久島のほぼ中間に位置する三島村の一番西にある島です。黒島は安山岩からなる古い火山島で,強い波食の影響を受けた海食崖に囲まれ,海沿いから断崖部,緩斜面部,山岳部に区分されます。海岸沿いの断崖部は岩の割れ目に根を張ったマルバニッケイ群落が点在し,緩斜面部では主にスダジイ群落,山岳部では主にアカガシ群落などの照葉樹を中心とした森林が成立しています。山岳部では,ここが南限となるスズタケ,トカラ列島等に固有なトカラカンアオイやハランなどが林床に生育する独特の植物相を持った森林が発達しています。さらに,アカガシは屋久島が南限となりますが,このような小面積の島でアカガシが分布することは全国的にも非常に希なことです。このような特異な植物相の森林植物群落が,海岸線付近から山頂部まで連続的に良好な状態で残されています。
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