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更新日:2022年2月13日
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国指定天然記念物
ヤクシマカワゴロモ生育地 |
ヤクシマカワゴロモの花 |
平成22年8月5日
鹿児島県熊毛郡屋久島町一湊地内
カワゴケソウ科植物は渓流に生える種子植物で,日本ではカワゴケソウ属2種とカワゴロモ属4種が分布しています。
種子植物でありながら,茎や葉が退化し,根は平たい葉状体となって葉緑体を持ち岩の表面にはりついて急流の水中で生きています。また,水位の低い冬季に花をつけ種子をつくります。熱帯性の植物といわれていますがフィリピン・台湾には分布せず,日本では沖縄県にもなく鹿児島県本土と宮崎県南部および屋久島に隔離分布しています。
自生地の環境が悪化することにより絶滅が心配されていることから,環境省及び鹿児島県はカワゴケソウ科植物すべての種を絶滅危惧種に指定しています。
ヤクシマカワゴロモは,屋久島でも一湊川及びその支流の白川だけに生育する固有種です。他のカワゴケソウ科植物は主に溶結凝灰岩の岩盤上に生えますが,ヤクシマカワゴロモは花崗岩の転石上が生育地です。生育地周辺はほとんど森林で,良好な河川環境が維持されています。
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