姶良・伊佐地域の現地情報：令和7年4月の「農業ミニ情報」

春かぼちゃ生産者が現地で課題を相互検討

4月22日，JAあいらが開催する春かぼちゃの現地検討会に，生産者8人及び販売先等の関係機関10人が参加しました。定植方式や仕立て方の異なる霧島市内の3か所のほ場を視察し，各ほ場の生育や管理作業の進捗状況を生産者自身のものと比較して，今後の管理の課題を検討しました。農政普及課からは，交配後日数と積算温度に基づく適期収穫の判断及び時期ごとに発生しやすい病害と防除例について説明し，予防を重点に防除を呼びかけました。今後も単収向上に向けて支援します。

 

九州酪農青年女性酪農発表大会で就農から6次化の取組を発表

4月16日，沖縄県で開催された第52回九州酪農青年女性酪農発表大会で，鹿児島県代表の湧水町で酪農経営を営む西ノ村幸美氏が「酪農0からのスタート，そして夢の実現に向かって」と題し発表しました。酪農経営を志して千葉から移住し，ヘルパー要員として従事しながら酪農を学び，湧水町で就農した経緯や，こだわりの牛乳から作ったチーズやソフトクリームを販売する6次産業化への取組等の内容に出席者は大きな関心を寄せていました。

 

農事組合法人イザナギの第13回通常総会が開催

4月21日，農事組合法人イザナギの第13回通常総会が開催されました。同法人は，霧島市中津川地区の水稲営農を担っていますが，令和6年度は労働力不足や経費の増大に加え，甚大なイノシシ被害によって収量が低くなりました。令和7年度は新たな役員体制となり，若手従事者が増えたことから労働力確保ができました。また，米価高騰等による意欲向上も見られました。農政普及課としては引き続き，新規品目の検討や単収向上に向けた技術支援を行います。

 

飛翔クラブ（農業青年クラブ）の総会が開催

4月25日，霧島市国分シビックセンターで飛翔クラブ（農業青年クラブ）総会が開催されました。総会には，クラブ員や関係団体を含めた10名が出席し，今年度の活動計画に関する協議が行われました。特に，今年は県農業青年クラブ連絡協議会70周年記念式典が9月に控えており，準備についての入念な話し合いが行われました。また，クラブのプロジェクト活動についても様々な意見が交わされ，テーマ設定が課題として検討されました。今後もクラブ活動の支援に努めていきます。

姶良有機部会総会が開催

4月10日，姶良有機部会総会が開催され，生産者13人を含む26人の参加がありました。令和7年度の活動目標として，（1）部会員の増加・販売金額増加（部会員数及び販売額の増加），（2）学校給食の取扱拡大，（3）「有機JAS認証」取得誘導，（4）計画出荷・作付促進，（5）PR販売活動，（6）店舗用野菜の販路拡大が掲げられました。販売実績は前年対比78％で，特に夏季の落ち込みが大きいことから，農政普及課としては気候変動に対する技術支援を行っていきます。

 

湧水町白ねぎ部会の勉強会を開催

4月16日，湧水町園芸部会白ねぎ勉強会がJAあいら北部地域営農センターで行われ，生産者7人が参加しました。会では，夏期高温の影響を軽減する対策技術として，農政普及課からは気温に応じた施肥体系の実証計画，JAあいらからは，耐暑性に優れる品種等の実証計画について説明が行われました。これらの実証ほは間もなく設置され，生産者がいつでも視察できることとし，技術の向上につなげていきます。