基本コンセプト
「かごしま環境共生住宅」のねらいは、鹿児島県の多様な地域特性を色濃く反映した住まいづくりの考え方と技術を県内に普及し、伝統的な知恵や工夫と最新の技術をバランス良く組み合わせて、次世代に引き継げる鹿児島県ならではの風土・人・環境に配慮した南の国の住まいやまちをつくりあげていくことです。この目的を実現するためには、社会背景や関連する技術開発、市場の動向を把握する一方で、県内各地域の風土やそこで培われてきた生活文化を現代の住まいづくりに上手に反映することが大切です。
そこで、「かごしま環境共生住宅」の基本コンセプトを以下のように定め、更に4つの方針(省エネルギー、資源の有効利用、地域適合・環境親和、健康快適・安全安心)と、それを鹿児島県の風土の中で実現するための15のテーマを設定しました。
基本コンセプト:鹿児島の風土・人・環境、そして住まい・まち
鹿児島県の多様な地域特性を色濃く反映し、最新の技術と伝統的な知恵や工夫をバランス良く組み合わせた、次世代に引き継げる鹿児島県ならではの風土・人・環境に配慮した南の国の住まい・まちを目指します。そこに関連する、南の国のローカルな生活文化、産業、技術の視点から、地球環境のグローバルな課題にも取り組みます。
方針
省エネルギー→4つのテーマと11つの対策
温暖で恵まれた鹿児島県の気候を味方に、太陽や風が持つ自然のエネルギーや、緑等の機能を十分に活用し、様々な建築的工夫を重ねて運用時の大切なエネルギー資源の消費をできるだけ低減します。これにより、過度なエネルギー消費に起因するCO2の発生を抑制し、地球環境の保全を図ります。
資源の有効利用→3つのテーマと9つの対策
大量の資源を投入する住宅の寿命をもっと長くすることにより、資源の有効利用を図るとともに、廃棄物の発生を抑制します。また、建設工事時の副産物の発生抑制やリサイクル材の利用、更に日常生活に関わる水の有効利用や生活ゴミのリサイクル等、住まいづくりの側から循環型社会の構築に取り組みます。
地域適合・環境親和→5つのテーマと11つの対策
台風や塩害、シロアリ等住宅にとって過酷な地域環境の問題を克服するとともに、地域特有の資源や技術を積極的に活用した住宅づくりを目指します。そして、地域の自然環境やまちなみと親和し、良好なコミュニティ等地域環境形成に寄与するような住まい・まちづくりを目指します。
健康快適・安全安心→3つのテーマと7つの対策
住宅内の空気質の改善や事故の防止に配慮し、子どもからお年寄りまで誰もが安心して快適に暮らせるよう配慮します。また、竣工後の時間の経過に応じた住宅や居住環境の適切な維持・育成管理を促します。
かごしま環境共生住宅のイメージ
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