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ホーム > くらし・環境 > 住まい > 環境共生住宅 > 概要 > 環境共生住宅づくりから見たエリアの分類

更新日:2022年3月31日

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環境共生住宅づくりから見たエリアの分類

鹿児島県は、前ページで整理したように、気象、地形・地質、動植物等の自然環境が変化に富み、多様性にあふれています。それがそれぞれの地域に独特の風土をつくりあげ、人々の生活文化に独自性をもたらしてきました。
そこで、環境共生住宅を計画する際の条件になるような地域の特性に着目して、鹿児島県を下図のようにいくつかのエリアに分類しました。もちろんこれらエリアの中でも、地形や方位等に応じて敷地ごとに状況は異なります。このエリア分類を参考に、それぞれの土地の姿を考え、そこに最もふさわしい住宅のあり方を発見することが重要です。
なお、「15のテーマと38の対策」では、基本的には鹿児島県全域で、少しづつ形を変えながら取り組んでいきたい対策を紹介していますが、特に積極的な取り組みが望ましいエリアについては、適応地域の表示を強調して表示しています。

図11鹿児島県のエリア分類のイメージ図

山間エリア

●北部の国見山地や南部の肝属山地等県内各地に分布し、市街地は大口盆地等の沖積地に古くから立地している。
●温暖な鹿児島県内において冷涼な気候で、特に北部では冬期の冷えこみが最も厳しい。また、複雑な地形に沿って特徴的な風が現れる。
●冬期の快適性を目指し、断熱・気密化やパッシブヒーティングの取り組みが効果的なエリア。

台地エリア

●県本土の各地に広く分布するシラス台地や山麓(扇状地や段丘を含む)で、末端は急崖になって低地エリアに至る。
●古くからの集落・市街地は水利の良い山麓部・侵食谷を中心に分布。
●平野・沿岸エリアに立地する主要な市街地の後背等で住宅地が拡大。
●温暖な気候を活かした良好な住宅地の形成が求められる。

平野・沿岸エリア

●川内・出水・鹿児島・国分・姶良・肝属等の小平野やその他わずかに分布する低地部で、後背に急崖を伴うことが多い。
●古くから市街地が形成され、現在では人口が集中するエリアたが、梅雨や台風時には土砂災害が起こりやすい地域である。
●基本的には暖流の影響を受け温暖な気候であるが、その特徴は県本土部の東西、錦江湾岸で分かれる。県西側(東シナ海側)は冬季に日照時間が短くまた北西の季節風の影響を受ける一方、県東側(大平洋側)、錦江湾岸は冬期も温暖である。
●古くからの住宅地等では、地域に育まれてきた景観を守り、密集している場所では緑豊かな街並み形成や風通しの良いまちづくりを意識した住宅づくりが重要である。
●錦江湾沿岸では、桜島の降灰に備えた住まいづくりが必要である。

島嶼エリア

●年間を通じて日差しが強く、温暖なエリア。台風の影響を強く受ける。
●島ごとに、地形や動植物、伝統的な生活習慣等特徴がある。
●伝統的な風対策が、石垣や生垣等の風景を形成している一方、新しい住宅では緑が失われていく傾向がある。
●それぞれの住宅が緑陰を活かした住環境を形成しながら、まち全体が快適になるような住まいづくりが求められる。
●近年では渇水状況は改善されているが、豊富な雨水を資源として有効利用することが求められる。

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