更新日:2024年8月21日
ここから本文です。
肝臓は,
などの,500を超える重要な機能を持っていて,私たちが生きていくためには,肝臓が健康であることが大切です。
しかし,肝臓は「沈黙の臓器」と言われるように,病気になってもなかなか症状が出ません。そのため,本人が「何となく体がだるい」と感じる頃には,肝臓の病気はかなりの重症にまで進んでしまっているのです。
ウイルス性肝炎とは,肝炎ウイルスに感染して,肝臓の細胞が壊れていく病気です。
この病気になると徐々に肝臓の機能が失われていき,ついには肝硬変や肝がんといった,再生すらも不可能な病気に進行してしまいます。
主な肝炎ウイルスにはA型,B型,C型,D型,E型の5種類があります。
詳しい症状とそれを引き起こしやすいウイルスの型は以下のとおりです。
1慢性肝炎
2急性肝炎
3劇症肝炎
肝炎ウイルスは,血液を介して人から人へと感染します。
【主な感染経路】
B型肝炎ウイルスでは以下のような感染経路も考えられます。
ウイルス性肝炎は,常識的な注意事項を守っていれば日常生活(くしゃみ,せき,食器の共用など)では感染しませんが,次の事項には注意しましょう。
<主な注意事項>
肝炎についてきちんと理解し,患者や感染者の方を差別しないようにしましょう。
肝炎ウイルスに感染しているかどうかは,血液を採取して調べます。
肝炎ウイルスの検査は様々な機関が様々な制度で行っています。検査を受診する機会があるかどうかは,ご本人が加入されている医療保険の保険者に問い合わせてみてください。
また,こうした他の制度で検査を受けられなかった場合や,そもそも他の制度の対象にならない場合にも,保健所や県と契約を結んだ医療機関で検査を受ける事が出来ます。
肝炎ウイルスに感染していたとしても,肝臓の状態は人によってまちまちです。
肝臓の状態は自覚症状の有無では判断できませんので,一度医療機関にかかって診断してもらうことが重要です。
鹿児島県では,下図のような医療機関のネットワークで相互に連携した治療を行っています。
治療については,主治医と相談して,専門医療機関等を紹介してもらうこともおすすめします。
<インターフェロン治療>
<インターフェロンフリー治療>
<核酸アナログ製剤治療>
服用を中止することにより,肝炎が増悪する場合がありますので,自己の判断で中止せず,主治医の指示を守ることが大切です。
薬剤投与中に耐性ウイルスが出現して肝炎が増悪する場合がありますので,B型慢性肝疾患の治療に十分な知識と経験を持つ医師の下できちんと治療を受けることが大事です。
県では,インターフェロン治療費及び核酸アナログ製剤治療費の助成を行っています。
詳しくは「肝炎治療費助成制度について」のページをご覧ください。
肝庇護療法とは,抗ウイルス用法により十分な効果が得られなかった場合に,肝細胞が壊れる速度を遅くすることで,慢性肝炎から肝硬変への進展を抑えることができる治療法です。
インターフェロン治療受療促進のため,就業上のご配慮をお願いいたします。
ウイルス性肝炎は,治療を行わなければ肝硬変,肝がんへと病気が進行してしまうことがあるため,早期の治療が大切です。
インターフェロン治療は,ウイルスの除去を目的とし,B型肝炎で約3割,C型肝炎で約5割~9割の人が効果を期待できる治療法です。
インターフェロン治療は,数週間の入院や,ほぼ毎週の通院が必要です。また,強い副作用を伴うことが多いため,治療や副作用で就労できないことがしばしばあります。
<副作用の例>
高熱,全身の倦怠感,頭痛,筋肉痛,関節痛,下痢,抑うつなど
労働者が特別休暇を取れるようにするなど,就業上の特段のご配慮をお願いいたします。
よくあるご質問
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください