薩摩国の成立
702(大宝2)年,薩摩国が設置され,造籍が行われました。薩摩国司は唱更国司(辺境の守備にあたる国司)とも呼ばれ,同年彼らは国内要害の地に柵・戍の設置を許可されています。
唱更国司は,対隼人政策の最前線に位置づけられていた薩摩国と日向国(のちの大隅国を含む)国司のことであると考えられます。
薩摩国は13郡から成立します。そのうち川内川の北部,高城郡と出水郡は移住者・外来者の居住地で「非隼人郡」とされ,原住民である隼人の住む世界はその南部や東部の11郡に限られています。
国の役所(国衙)は,非隼人の地,高城郡(今の薩摩川内市)に置かれました。
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