北山の火振り
北山自治会によって、お盆の8月15日の夜に、精霊を送る行事として行われるもので、100年以上の伝統を有しているとされています。その昔、北山殿と梅木殿が戦い、敗れた北山殿をはじめ,この戦で亡くなった霊を慰めるため、また,無縁仏が西方の極楽浄土で安穏に暮らせるように、供養するためだと伝えられています。
長さ7~10メートルの竹の先に、薪をくくりつけたものを数十本作り、火をつけて激しくゆすります。竹のしなりで、先端の炎が夜空に大きく弧を描き、火の粉が飛び散る様は、荒々しくも幻想的なものです。会場には、竹の柱と杉の葉などで櫓(精霊棚)を組み、竹の先には梅木集落に向けた弓矢や団子が取り付けられます。終盤、櫓に火を放ち、参加者の一人が果敢に燃え盛る櫓に登り、竹先の団子をもぎ取ります。この団子は、持ち帰って家畜に食べさせると、病気をしないとされます。
平成10年5月22日に旧東市来町の指定、平成17年5月1日、日置市誕生によって、市指定の無形民俗文化財になりました。
公開日時
毎年8月15日
公開場所
開催風景
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