メヒルギ
鹿児島市喜入町生見の国道沿いの海岸,米倉川の河口付近にメヒルギの群落があります。メヒルギはマングローブ林をつくる常緑樹で,その果実が琉球(沖縄)のこうがい(かんざし)に似ているところから,リュウキュウコウガイとも呼ばれています。喜入のメヒルギは,移植説と漂着説とがあり,正確なことはわかりませんが,我が国の自生の北限として保護されています。
[国指定特別天然記念物:指定名称喜入のリュウキュウコウガイ産地昭和27年(1952年)3月29日指定]
マングローブ林
熱帯および亜熱帯の,泥土の多く堆積する波のおだやかな入り江や河口につくられる森林です。干潮時には根もとが露出しますが,満潮時には海水につかります。
メヒルギ
南さつま市,鹿児島市,屋久島,種子島,奄美諸島,沖縄,台湾,中国,マレー半島,インドなどに分布します。8月ごろ白い花が咲き,翌年6月ごろ細長い果実をつけ,枝についたまま芽を出します。