閉じる

  •  
 
 

閉じる

 
 

ホーム > くらし・環境 > 食の安心・安全 > 食の安全 > 食の安心・安全に関する用語 > 食の安心・安全に関する用語(英数字)

更新日:2022年3月14日

ここから本文です。

食の安心・安全に関する用語(英数字)

ADI(Acceptable Daily Intake)

「1日摂取許容量」のこと。ある物質について,人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても,安全性に問題のない量として定められるもので,通常,1日当たり体重1kg当たりの物質量(mg/kg/day)で表される。ADIは食品添加物,農薬等の安全性指標として用いられる。
くの動物試験の結果,毎日摂取しても全く影響が出なかった「無毒性量」に,人と動物,個人の差などを考慮して,無毒性量の100分の1で設定されている。

BSE(Bovine Spongiform Encephalopathy)

「牛海綿状脳症」のこと。いまだ解明されていない伝達因子と関係する動物の病気の一つで,牛の脳の組織にスポンジ状の変化を起こし,起立不能等の症状を引き起こす遅発性かつ悪性の中枢神経系の疾病。異常プリオンたんぱく質(細胞たんぱく質の一種が異常化したもの)に汚染された飼料(BSE感染牛の脳等を含む肉骨粉等)の摂取により経口感染すると考えられている。昭和61年に英国で発生し,18万頭以上の発症牛が確認された。我が国においても平成13年9月に感染牛が確認され,平成24年2月末現在までに36頭の感染牛が確認されている。また,世界では,平成23年までに25カ国で発生が確認されている。
お,我が国では平成13年10月18日より,食用として処理されるすべての牛を対象としたBSE検査が行われるとともに,食肉処理時の特定部位(舌及び頬肉を除いた頭部,脊髄,回腸遠位部)の除去・焼却が法令上義務化され,BSEに罹患した牛由来の食肉等が流通しないシステムが確立されている。さらに,BSE対策特別措置法に基づき,死亡牛のうち24ヶ月齢以上のものについては,平成15年4月1日から届出とBSE検査が義務付けられている。

BSE清浄国

畜衛生に関する唯一の国際機関である「国際獣疫事務局(OIE)」は,加盟国のBSEステータス評価を2007年から実施。
BSEステータスは,「無視できるリスク国」,「管理されたリスク国」,「不明のリスク国」に3分類されており,BSEの清浄国とみなされる「無視できるリスク国」のステータス要件は,次のとおり。
1スク評価の実施
2ーベイランスの実施(5万頭に1頭のBSE感染牛の検出が可能なサーベイランス)
3スク低減措置
(1)過去11年以内に自国内で生まれた牛で発生がないこと
(2)有効な飼料規制(反芻動物由来の肉骨粉等が反芻動物に給与されない)が8年以上実施されていること
2011年時点では日本は,「管理されたリスク国」32カ国の1つである。「無視できるリスク国」としての評価については,15カ国が受けている。

EDI(Electronic Data Interchange)

「電子データ交換」のことであり,取引企業同士が商品コード・通信手順などの「共通ルール」に基づいて受発信,請求,納品などの取引に伴う情報の交換を通信回線を介して電子的に行うことをいう。生鮮食品流通分野では,取引に伴う情報交換は電話やFAXが主流であり,多大な労力と時間,コストが費やされている。また,交換された情報の自社内処理についても人手を介して転記や集計などが行われている。

EDIを推進することにより,こうした情報交換・処理業務を効率化・省力化することができ,ひいては生鮮食品の流通コストの低減につながることが期待される。

FMD(foot-and-mouthdisease)

口蹄疫」のこと。⇒〈口蹄疫〉を参照

GAP(Good Agricultural Practice)

Good(よい)Agricultural(農業の)Practice(やり方)の頭文字の略。農業生産工程管理のこと。

〈農業生産工程管理〉を参照

GM作物又はGMO(genetically modified organisims)

「遺伝子組換え作物」のこと。最近では,LMO(livingmodifiedorgnisms)も使われる。

〈遺伝子組換え作物〉を参照

HACCP(ハサップ:hazard analysis and critical control point)

国航空宇宙局(NASA)における宇宙食の製造に当たっての食品の安全性を高度に保証する衛生管理手法として開発された。「危害分析・重要管理点方式」と訳する。
最終製品の検査を中心とする管理手法ではなく,原料から製造工程にわたって,発生の可能性のある微生物汚染等の危害をリストアップし,特に重点的に管理すべき点について監視し,その結果を記録に残すことで危害の発生を未然に防止する手法。製造工程全般を通じて製品のより一層の安全確保を図ることを目的としており,「ハサップ」という。
1983年のコーデックス委員会総会において採択されたガイドラインによると,(1)危害分析の実施,(2)重要管理点の決定,(3)管理基準の確立,(4)重要管理点の制御とモニター,(5)矯正措置の実施,(6)システムの維持,(7)記録の保持,の七つの手順で実施される食品の衛生管理手法である。
我が国では,平成7年の食品衛生法の改正においてHACCPシステムによる衛生管理を基礎とした「総合衛生管理製造過程の承認制度」を創設し,食品関連施設に対し本システムの導入を推進している。

IPハンドリング(Identity Preserved Hand-ling)

「分別生産流通管理」のことで,遺伝子組換え食品と非遺伝子組換え食品が,生産,流通及び加工の各段階で混入が起こらないように管理し,書類により証明されている。

IPM(Integrated Pest Management)

「総合的病害虫・雑草管理」のことで,「あらゆる適切な技術を相互に矛盾しない形で使用し,経済的被害を生じるレベル以下に個体群を減少させ,かつその低いレベルに維持するための病害虫・雑草管理システム」としてFAO(国際連合食糧農業機関)により定義された。具体的には,(1)病害虫・雑草の発生を予防するシステム,(2)観察し意志決定するシステム,(3)直接的な防除法,の3つからなり,(3)の防除法として,化学合成農薬による化学的防除とその代替技術としての耕種的防除,物理的防除,生物的防除がある。一般的には,予防や予察に加え,先の様々な防除技術を組み合わせた技術を「IPM」と呼んでいる。

ISO(International Organization for Standardization)

際標準化機構。工業製品の国際規格化を目的とする機関で1947年に創設。本部はジュネーブ。日本は1952年に加入。

ISO9000シリーズ

質管理及び品質保証に関する一連の国際規格。国際標準化機構(ISO)が1987年に制定。

ISO22000

食品安全マネジメントシステムでHACCPとISOマネジメントシステムの両方の概念を併せ持つ国際標準規格。2005年9月に制定。

JAS規格(Japanese Agricultural Standard)

日本農林規格」のこと。〈日本農林規格〉を参照

JAS法

「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」の略称

〈農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律〉を参照

K-GAP

Kは鹿児島を表し,K-GAPは鹿児島県版のGAPであり,「かごしまの農林水産物認証制度」のこと。

〈かごしまの農林水産物認証制度〉を参照

LC50(Lethal concentration 50%)

数致死濃度のこと。急性毒性試験で1回の曝露(通常1時間ないし4時間)で吸入曝露したとき,試験動物群の50%が死亡する概略の空気中の濃度(mg/立方メートル)で計算により求められる。通常,ガス,蒸気の場合には空気中における100万分の1(ppm)で表す。粉塵,ミストの時は,mg/立方メートルで表す。曝露時間は固定されていないので,例えば,4時間曝露のLC50はXXmg/立方メートルと表す。

LDLo(Lowest Published Lethal Dose)

小致死量のこと。人または動物を致死させた経気道経路(吸入)以外の経路による投与量の最小値。

LD50(Lethal Dose50)

数致死量(50%致死量)のこと。化学物質の急性毒性の指標で,実験動物に経口投与または注射した場合に,その動物がある日数のうちに50%が死に至る最低量(通常は物質量〔mg/体重kg〕で示す)をいう。LD50値が小さいほど,急性毒性が強いということになる。

MRL(Maximum Residue Limit)

最大残留基準値」のこと。MRLとは,ADIに基づき,個々の食品ごとに残留しても人の健康に影響がないと判断される最大濃度。
近年,農薬等を含む食品を摂取することの人の健康への影響について,科学的な評価手法が確立。この結果,食品に農薬等が含まれても人の健康に影響がないレベルとして,食品中の残留農薬基準値を設定することが可能となり,厚生労働省は,食品衛生法に基づき策定する食品等の規格基準のひとつとして残留基準値を設定。また,農林水産省では,動物用医薬品を使用した牛,豚等の食用動物から生産される畜産物中に残留基準値を超える動物用医薬品が含まれないよう薬事法に基づき使用者が遵守すべき基準を策定。

PDCAサイクル

Plan(計画)-Do(実施・実行)-Check(点検・評価)-Action(処置・改善)を繰り返すことで継続的な業務改善を目指すマネジメント手法。PDCAサイクルの考え方は,GAPやISOなどのマネジメントシステムに取り入れられている。

SQF(Safe Quality Food)

食の安全性と品質を同時に保証する認証システム。食品の安全性や品質への世界的な要求の高まりを受け,西オーストラリア州農務省が開発した品質管理システムで,国際的に高い評価と信頼を受けている。現在,国際フードマーケッティング協会(FMI)が管理・運営を行っている。

TDI(Tolerable Daily Intake)

「耐容1日摂取量」のこと。環境汚染物質等の非意図的に混入する物質について,生涯にわたって摂取しても健康に対する有害な影響が現れないと判断される1日当たりの摂取量を指し,通常1日当たり体重1kg当たりの物質量(mg/kg/day)で表される。TDIは重金属等に関する指標として用いられる。

 

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

農政部農政課かごしまの食輸出・ブランド戦略室

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?