4月の霜害に対する農作物等の事前・事後対策
4月の霜害に対する農作物等の事前・事後対策(PDF:99KB)
1早期水稲
事前対策
- 育苗ハウスは密閉し,保温に努める。
- 田植え後は,深水に湛水する。
2さつまいも
事前対策
- 苗床及び超早掘のハウス,トンネル栽培は密閉し,保温に努める。
- 電熱温床のない育苗ハウスや超早掘り(12月~1月植付)では,二重被覆や補助加温器具等を利用し,保温に努める。
- 晴天時の夜間には,放射冷却によって外気よりもハウス内の温度が下がる場合があるため,補助的な加温などできないところでは,裾を開けるなどして冷気をためないようにする。
- 貯蔵庫は地上,半地下式とも換気口をふざぐ。
事後対策
- ハウス内が高温・多湿とならないよう,適切に換気を行う。
3野菜
事前対策
- 露地品目では,事前に寒冷紗や不織布等のべた掛け資材で被覆し,霜害を防止する。また,防風網等は,冷気が滞留しないように裾を開けておく。豆類では不織布等の水平張りで寒害を防止する。
- 施設品目では,ハウス内の隙間対策を徹底し,気密性を高め,保温に努める。なお,生育初期のものはトンネル被覆を行う。
- 無加温ハウスでは,二重被覆での保温やストーブ等による補助的な加温を行う。
- 晴天時の夜間には,放射冷却によって外気よりもハウス内の温度が下がる場合があるため,補助的な加温などできないところでは,裾を開けるなどして冷気をためないようにする。
事後対策
- 豆類では,霜害により心が止まった場合は主枝の更新を行う。また,出荷できなくなった莢はすみやかに摘莢し,草勢の回復を図る。
- ハウス内でトンネル被覆をした場合は,翌朝,トンネル内が高温にならないうちに除去する。
- 寒害により草勢が弱っている場合は,草勢の回復や病害予防のため液肥や殺菌剤を散布する。
4花き
事前対策
- 露地品目では,事前に寒冷紗や不織布等のべた掛け資材で被覆し,霜害を防止する。また,防風網等は,冷気が滞留しないように裾を開けておく。
- 施設品目では,ハウス内の隙間対策を徹底し,気密性を高め,保温に努める。さらに,日中の換気を徹底し,茎葉の軟弱化による降霜時の被害発生を抑える。
- 無加温ハウスでは,二重被覆での保温やストーブ等による補助的な加温を行う。
- 晴天時の夜間には,放射冷却によって外気よりもハウス内の温度が下がる場合があるため,補助的な加温などできないところでは,裾を開けるなどして冷気をためないようにする。
事後対策
- 霜害により草勢が弱っている場合は,草勢の回復や病害予防のため液肥や殺菌剤を散布する。
5果樹
事前対策
- 防風樹(垣)は,下枝を刈り払って,冷気が溜まるのを防ぐ。
- 無加温ハウスでは,二重被覆での保温やストーブ等による補助的な加温を行う。
- ハウス内の隙間対策を徹底し,気密性を高め,保温に努める。
- 晴天時の夜間には,放射冷却によって外気よりもハウス内の温度が下がる場合があるため,補助的な加温などできないところでは,裾を開けるなどして冷気をためないようにする。
6葉たばこ
事前対策
- 本ぽ定植後,活着前に心葉まで枯死した場合は,植え替える。
- 苗が活着しており,心葉を含めて全ての葉が枯死した場合は,わき芽を伸ばし,下位節のわき芽の中から勢いの良いものを1本立てる。
- 施肥量は十分であることから,追肥は行わない。また,樹勢が弱っているため,当分の間は薬剤散布を控える。
7茶
事前対策
- 事前に防霜ファンやスプリンクラー等の作動状況を点検し,不良箇所は修繕しておく。
- 設定温度は,耐凍温度にあわせたものとし,過度な高温に設定しない。
- 防霜ファンの故障やスプリンクラーの目づまり等がないか,夜間に必ず巡回・確認を行う。また,スプリンクラーで散水した水の道路への飛散などに注意する。
- 幼木園の場合,冬季の株元への敷き草は寒暖差による幹割れ等の被害が発生する恐れがあるため,株元から離して畝間に寄せる。
事後対策
- スプリンクラーの散水停止は,茶株面温度がプラスに転じた時点とする。
- 凍害を受けた茶園では,基本的に整枝は行わずに芽の回復を待つ。
- 幼木園で幹割れ等の被害が発生したら,速やかに株元に土寄せを行い,被害発生部分を土で覆う。
8共通事項
事前対策
- 屋外のポンプ施設は凍結しないように防寒対策を行う。
相談先
最寄り寄りの地域振興局・支庁農政普及課へ御相談ください。
(時間:開庁時の午前8時30分~午後5時15分)
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