閉じる

  •  
 
 

閉じる

 
 

更新日:2024年7月10日

ここから本文です。

土偶・岩偶

 

上加世田2

 土偶は物や動物をかたどった土製品である。縄文時代の重要な信仰的遺物である。女性の特徴(乳房やおなかのふくらみ)を誇張した土偶は,出産・繁殖・生産との結びつきが考えられ,完全な土偶が少ないことから,病気・災害などの身代りとして祈り,破壊したと考えられている。
 この上加世田遺跡出土の土偶もその一つで,妊娠した女性を表わしていて,頭手足を欠損している。 
 

 上加世田1

 岩偶は,人の形をそのままやわらかく加工しやすい石質の軽石・砂岩・凝灰岩・泥岩などで製作したもので,石偶ともいう。土偶と同じ意味をもつ遺物と考えられ,主として東北地方に分布する。上加世田遺跡出土の岩偶は,いずれも縄文時代の終わり頃のもので,宗教的・呪術的な役割を持つものとされている。

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

歴史・美術センター黎明館学芸課

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?