加栗山遺跡

(かくりやまいせき)
鹿児島市川上町の標高約170mの舌状(ぜつじょう)台地上にある。旧石器・縄文・中世山城の三時期の遺跡である。旧石器時代から縄文時代への移行期の様子や約10800年前の縄文時代の集落としては,日本でも最大級の遺跡である。住居跡・集石・土坑などの遺構と石坂式,吉田式,前平式土器のほか磨石,石皿,石斧,石匙,軽石製岩偶などが出土した。
住居跡は,台地中央部に17基が弧状に検出された。大きさは,縦1.9m×横1.6m~縦5×横2.8mの竪穴住居で,柱や遺跡も認められる。集石17,連穴土坑33の遺構とともに集落を構成している。
吉田式土器の複製品を展示し,加栗山遺跡の紹介を行っている。
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