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ホーム > 県政情報 > ようこそ知事室へ > 知事記者会見 > 令和4年度 > 令和5年1月4日年頭知事記者会見

更新日:2023年1月4日

ここから本文です。

令和5年1月4日年頭知事記者会見

時:令和5年1月4日(水曜日)午前11時00分~午後0時10分

場所:6階大会議室(県庁6階)

動画版を見る(外部サイトへリンク)

「ムーブかごしま」からもご覧いただけます。

※この会見録は発言をそのままではなく,文章とする際,読みやすいようように整理したものです。

【冒頭発言】

1.新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための県民の皆様へのお願い

2.高病原性鳥インフルエンザ対策に係る作業従事の御礼等

【発表事項】

1.燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会に向けた炬火リレーのルート及び実施日程
配布資料(PDF:426KB)

【質問事項】

1.年末年始の過ごし方

2.今年の展望(1)

3.新型コロナウイルス感染症対策

4.知事の政治姿勢

5.鹿児島空港国際線の再開の見通し等

6.燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会(1)

7.鹿児島港本港区エリアまちづくり

8.国際クルーズ船の再開の見通し等

9.今年の展望(2)

10.国家安全保障政策等(1)

11.馬毛島へのFCLP移転計画(1)

12.国民保護(住民避難)の課題等

13.馬毛島へのFCLP移転計画(2)

14.令和5年度当初予算編成方針等

15.奄美群島日本復帰70周年,屋久島世界自然遺産登録30周年の取組

16.今年の展望(3)

17.燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会(2)

18.高病原性鳥インフルエンザへの対応等

19.国家安全保障政策等(2)

20.サッカー等スタジアム

21.川内原子力発電所の運転延長等

(広報課長)
ただ今より,知事の年頭会見を始めさせていただきます。
会見の円滑な進行のため,数値の確認等詳細事項の御質問につきましては,追って担当課に御確認いただきますようお願いいたします。
それでは幹事社の方,進行をよろしくお願いいたします。

(幹事社)
よろしくお願いいたします。明けましておめでとうございます。
本日,まず始めるにあたってのお願いです。発言される方は挙手をしていただいた上で,スタンドマイクの方を使って社名とお名前をおっしゃっていただくようお願いいたします。携帯電話は,マナーモードの設定をよろしくお願いいたします。
会見の冒頭に知事から発言があるということですので,よろしくお願いいたします。

【冒頭発言】

1.新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための県民の皆様へのお願い

(知事)
皆さん,明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
冒頭,私の方から2点お話を申し上げます。まず,1つ目がコロナの関係でございます。本県の新型コロナウイルスの新規感染者数につきましては,昨年の12月以降12月20日に2,000人,12月27日には3,000人を超える感染者が確認され,本県においてもまさに第8波に入っているところでございます。
年末年始は休診の医療機関が多いということもあり,約1,500人の感染者数でございましたが,依然として高い水準にございます。感染は県下全域で全ての年代で拡大しており,特に10歳未満や10歳代の子どもたち,そしてその親世代となる30歳代や40歳代の方たちに感染が多くみられます。感染は,家庭内のほか,高齢者施設や医療機関の入所・入院者の方々等で多く確認されております。病床使用率も徐々に上昇してきたことから,1月2日に病床確保のフェーズを最も高い緊急フェーズⅡに移行しました。昨日時点で,70パーセント近い水準となっております。また,重症患者は7人,酸素投与が必要な中等症2の患者が139人となっており,受入医療機関の負荷は高まってきている状況にあります。
現時点では,入院が必要な方は適切に入院できておりますが,今後もこうした感染拡大が継続しますと,重症化リスクの高い高齢者へのさらなる感染拡大,そして重症患者のさらなる増加や医療提供体制のひっ迫も懸念されます。
新年を迎え,新年会や成人式など多くのイベントが予定されていると思います。各種イベントの主催者におかれましては,会場等での感染防止対策の徹底をお願いいたします。また,イベント等に参加される方におかれましても,なるべく人との距離を確保するとともに,近くで会話する時は,マスクを着用し大声は避けていただきたいと思います。会食については,第三者認証店など感染防止対策を徹底しているお店を御利用いただき,引き続きマスク会食などの感染リスクを下げる取組や,お店の感染防止対策への御協力をよろしくお願いいたします。まだまだ寒い時期が続きますが,寒い時期は,窓を閉め切りがちになり,感染が広がりやすくなります。暖房の際も定期的に十分な換気を行うようお願いいたします。
また,御自身の健康を守るため,また高齢者の方や小さいお子さん,受験生などの大切な方への感染予防として,希望される方は,新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの早めの接種を御検討ください。
県民の皆さまにおかれましては,昨年夏の爆発的な感染拡大を忘れることなく,お一人お一人が感染しない,感染させないということを強く意識し,それぞれの場面に応じたマスクの着用やこまめな手洗いなど,基本的な感染防止対策に引き続き取り組んでいただきますよう,お願いいたします。

2.高病原性鳥インフルエンザ対策に係る作業従事の御礼等

(知事)
次に2点目といたしまして,高病原性鳥インフルエンザの関係でございます。高病原性鳥インフルエンザにつきましては,今シーズン,ヨーロッパや北米での大流行をはじめ,国内においても発生件数が54件と過去最多となっております。本県においても昨年11月以降,出水市および南九州市,阿久根市の養鶏農場において相次いで12の事例が発生し,殺処分対象はこれまで県内最大規模の約134万羽となっております。
発生に際しましては,市,町をはじめ建設業協会,JAグループ,国,医療従事者など関係者と連携して,速やかに防疫措置を実施してまいりました。また,出水市において大規模または短期間に相次いで発生したケースにおいては,自衛隊に災害派遣要請を行い殺処分に御協力いただきました。関係の皆さまの御協力に感謝を申し上げます。
なお,12月31日には,出水市の1例目から5例目,7例目から9例目の搬出制限区域が解除され,さらに南九州市の10例目の清浄性確認検査が開始されたところであります。また,本日より6例目と11例目,12例目においても清浄性確認検査を開始しているところであります。県ではこれまで県内のすべての養鶏農場に対し,早急な鶏舎の点検や消毒等の飼養衛生管理基準の遵守の徹底を図るよう指導を行ってきたところであります。今後とも,養鶏農場におられる管理者はもちろんのこと,すべての従業員の皆さまや養鶏に携わるお一人お一人が,自分たちの農場は自分たちで守るという心構えをもって取り組んでいただきたいと思います。
本県の養鶏業は,農業産出額が1,000億円を超える基幹産業であり,これ以上の発生を防止するため,今後とも市町村や関係機関,団体と一体となって,野鳥の監視強化を含め最大限の警戒感をもってまん延防止対策に取り組んでまいりますので,皆さま方の御理解,御協力をお願い申し上げます。
冒頭の発言としては以上でございます。よろしくお願いいたします。

(幹事社)
ありがとうございます。
次に知事から発表事項があるということですので,よろしくお願いいたします。

【発表事項】

1.燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会に向けた炬火リレーのルート及び実施日程

(知事)
発表事項でございますが,「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」に向けた,炬火リレーの実施についてでございます。本年10月に開催いたします「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の気運醸成を図るため,県民総参加で取り組むとともに,県民の心に残る取組とするため,県・市町村共催で多くの県民,特に子どもたちの参加のもと炬火リレーを実施いたします。
7月から8月の夏休み期間に県が採火した炬火を,県内全市町村を3コースで巡回するリレーを実施いたします。採火は,7月20日に県庁の2階県民ホール広場前で実施いたします。採火した後,3つに分火し,各コースのリレー出発地に移送します。炬火リレーは,7月21日から8月26日の間,薩摩・大隅・離島の3コースで実施いたします。各コースの出発地及び到着地は,配布資料のとおりでございます。なお,各コースの具体的な日程・走路・区間等は,今後市町村と調整した上で,ホームページ上で随時発表いたします。
今後とも両大会の成功に向けて開催気運の醸成を図り,県民はもとより全国の皆さまにとっても素晴らしい思い出に残る希望に満ちた大会となるよう,市町村等と力を合わせて,開催に向け着実に準備を進めてまいります。以上でございます。

(幹事社)
それでは,発表事項に関して,質問がある社はお願いします。
よろしいですか。
ないようなので,続きまして,県政一般の質問に移ります。まず最初に川内原子力発電所関連以外の質問とし,その後に川内原子力発電所関連の質問とさせていただきたいと思います。
それでは,最初に幹事社から質問させていただきます。よろしくお願いします。

【質問事項】

1.年末年始の過ごし方

(幹事社)
昨年も忙しい毎日を過ごされたかと思いますが,知事は正月はどのように過ごされたのでしょうか。

(知事)
正月は,あまり今回は公務は入れずに,比較的のんびりとゆっくり家族と一緒に過ごしておりました。

2.今年の展望(1)

(幹事社)
今年一年,当選されてから3回目の正月を迎えるような気がしますが,そうですよね。それでどのような一年にしたいのかというところですが,個人的な目標でも構いませんし,県政運営に関しての目標でも構いませんが,いかがでしょうか。

(知事)
就任をしてからは,ずっとコロナ禍のいろいろな対策が続いておりまして,今年も正月を過ごすにあたって,新規の感染者数がかなり第8波に入って増えている中で,病床の使用率も徐々に上がってきてというような,先ほど申し上げたとおりの状況でございまして,なかなかコロナの収束が見えないということでございますが,ウィズコロナということで,経済社会活動と安心・安全との両立ということに向けて,さらに力を入れていきたいと思っております。
今年は,御承知のとおり7月には2023の高校総文もありますし,10月には,燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会もございます。また1月12日からは韓国からのチャーター便が来るというようなことや,外国船のクルーズも90件くらいが寄港を予定しているというようなことで,これまでコロナ禍において,あまりなかったインバウンド対策あるいは,海外への様々な活動ということが動き出してくる,そういう中で,コロナ禍でなかなか思うようにいかなかったようなことも含めて,県内の経済の更なる活性化等にむけて,明るい年にしていければというふうに思っております。

3.新型コロナウイルス感染症対策

(幹事社)
先ほど,コロナの関連でお話がありましたが,現時点では入院できている状況であって,なんとか病床のひっ迫は避けているという状況だと思いますが,これ毎回質問されるかと思いますが,どういう状況になったら対策を考えるのかと,レベルの引き上げですね。その点についてはいかがでしょうか。

(知事)
レベルの引き上げは,今はレベル2ということにしておりますが,レベル3の1つの目安としては,病床が50パーセントを超えているということではありますが,重症の病床の使用率であったり,あるいは今のインフルエンザ等も含めた発熱外来のひっ迫の状況,そういったようなことも含めて,あるいは医療の現場の皆さんの負担というのが非常に強く,なかなか大変な状況になっているかというようなことを,やはりその専門家の皆さんの御意見等も踏まえて,総合的に判断をしたいと思っております。

4.知事の政治姿勢

(幹事社)
ありがとうございます。もう1点です。まだ先の話ではありますが,来年知事選を迎えられるかと思います。まだ早いかと思いますが,現時点で出馬されるお考えはあるのかどうかというのは,ちょっと早いですが,お伺いできますでしょうか。

(知事)
来年と言われて,ああ,来年なんだなというふうに今思ったところですが,まだ先の話でありますので,今ある目の前の県政の課題にしっかりと取り組んでいきたいと思っております。

5.鹿児島空港国際線の再開の見通し等

(幹事社)
分かりました。それと先ほど国際線の話がありましたが,12日からチャーター便が運航されるということです。定期便の運行に関して現状と目処を教えていただけますでしょうか,分かっていれば。

(知事)
まずはチャーター便から始めていきたいと思っておりますが,今,韓国あるいは台湾(台北)とか,いくつか定期路線のあったエアラインの方にも働きかけを年末からしているところでありますが,まだ,なかなかすぐに定期便の再開といったようなところまでは,難しいのかなと思っておりまして,現時点において,いつという目処が立っている状況ではございません。引き続き,私自身も機会があれば訪問して,働きかけ等を行っていきたいと思っております。

(幹事社)
ありがとうございます。
それでは,他の社の方で御質問のある社はありませんでしょうか。

(記者)
今年もよろしくお願いします。
今,幹事社さんから質問がありました,チャーター便の件でいくつか追加でお尋ねしたいと思います。久しぶりの海外航路再開というところで,韓国からやって来るわけですが,仮に空港でコロナ陽性者が見つかった場合など,受け入れの態勢というのは,どのようになっているのか,その対策を教えてもらえますでしょうか。

(知事)
クルーズ船もそうですが,国際線も含めてコロナ陽性者が出た場合については,現地の保健所・医療機関と連携して,きちんと対応するということで,協議会を作ったりして対応するようになっておりますので,その辺についてはしっかり対応していきたいと思っております。

(記者)
宮崎等でもチャーター便が運航されたりしていますが,受け入れに当たって何か現時点で,課題というか特に力を入れたというようなところは何かありますでしょうか。ここまでの準備の段階で。

(知事)
やはり今受け入れの態勢が,検疫とグランドハンドリングのところが非常に難しいというか,課題としてまだある状況だと思っております。宮崎で11月にチャーター便を受け入れた際にも,鹿児島県の方から検疫官が応援に行ったりというようなこともしておりますので,そういった点が必要になってくると思いますし,また検疫を受けるに当たって誘導したり案内したりという人員も,県および空港ビルの方から手伝い要員というのをお願いされていまして,短期的には,県の方からも人員をそういった形で出すことにはしておりますが,これが長期的にずっとということになるとなかなか難しい点がありますので,厚生労働省や関係のところには,委託なり,予算をしっかりと対応できるような措置ということも検討していただくようにお願いをしているところであります。
また,グランドハンドリングで国内線の発着の時間等との調整,というようなこともお願いをしたりしているところであります。

(記者)
今回のチャーター便は,ほぼゴルフツアーというふうに聞いていますが,今後,県内全域に経済効果,波及効果を引き伸ばしていくために必要なことは,どんなところだと考えていますか。

(知事)
今回,韓国のこういった季節でのゴルフおよび温泉の需要だというふうに聞いておりますので,こういった経済効果を他の地域にもということになりますと,やはり今後ゴルフ以外の誘客といったようなプロモーションを,エアラインとも一緒になって働きかけをしたりというようなことも必要になってくるというふうに思いますし,その先の定期路線の復旧というか回復,再開に向けて力を入れていく必要があると思っております。

(記者)
先ほど,知事の方からも,機会があれば各地を訪問して定期航路・定期路線再開にむけてアピールしていきたいという話がありましたが,現時点でこの向こうサイドにお願いしているけれども,各航空会社さんがまだ悩んでいるという状況ということなのですか。それとも,受け入れの問題ですか。

(知事)
まだ,そこまで向こう側のチャーター便をインバウンドで連れてこようとした時の需要というのが,そこまで見込めないというような状況もあるようで,そういった相手国側の需要をいかに発掘していくか,あるいはそれをエアラインとも一緒になって取組を進めてどうやっていくか,というようなことがもう少し必要になってくるのかなと思っております。

6.燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会(1)

(記者)
少し話題が変わりまして,「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」について何点かお尋ねしたいのですが,年末お尋ねした中で,ボランティアの人員がまだまだ集まりきっていないという情報をお聞きしたのですが,その後状況はいかがでしょうか。

(知事)
最新の状況がどうだか私もまだ確認はできておりませんが,やはり大会を盛り上げるにあたっては,ボランティアの皆さんというのは非常に重要な役割を担っていただくというふうに思っております。
先般栃木へ行った時も,多くのボランティアの皆さんがいろんな役割を担って会を盛り上げているということを目の当たりにいたしましたので,ぜひ鹿児島でも,多くのボランティアの皆さんに御参加をいただきたいと思っております。多分まだ十分ではないのではないかと思いますので,引き続き,ボランティアの皆さんの募集活動を続けていきたいと思います。

(記者)
まだ先の開催になるのであれですが,コロナ対策という意味においては,どんな大会になっていきそうですか。まだ先ですが。

(知事)
まだ先が見えないですが,入場者数を開会式含めてどれぐらいにできるかと,その辺もまだこれからの調整になってこようかと思っております。まだ,だいぶ先ではありますので,なかなかコロナの状況がどうかというのを今現段階で見通せないところもありますが,できるだけ多くの皆さんに見ていただけるような環境にできたらいいなと思っております。

7.鹿児島港本港区エリアまちづくり

(記者)
スポーツ・コンベンションセンターと本港区の再開発について,何点か伺います。こちらの2点の件ですが,改めて今年どういうふうに進めていきたいか,新体育館の建設と本港区の再開発,どういうふうに進めていきたいのか,抱負というか意気込みをお願いします。

(知事)
スポーツ・コンベンションセンターについては,基本構想を取りまとめていただいたところで,今年度は,地盤調査を行ったり,PFIの関連の調査等を行っておりますが,今後基本設計を行い,着工に向けて着実に準備を進めていきたいというふうに思っております。
一方で,本港区エリアの利活用の検討委員会も昨年12月23日に第1回目を開催しましたが,様々な活用のアイデアがある中でどういうふうにこれを活用していくかということについては,しっかりと関係の皆さんの御意見を伺いながら検討を進めていきたいと思っております。

(記者)
鹿児島市が構想を描いていらっしゃるスタジアムについてですが,年末の他の報道機関の報道では,白波スタジアムの改修もあり得るのではないかとありましたが,改めてその辺りをお聞かせいただけますか。

(知事)
サッカースタジアムについては,元々が,Jリーグの基準に合ったスタジアムというのが必要だというところから議論が出発していると思っております。そういった中で,鹿児島市がホームとしての専用のスタジアムを整備したいということで,3か所候補地を挙げておられるわけですが,その後の土地の問題等も含めて,適地がなければ,他の土地も候補にというようなことも書かれていたかと思います。そういった中で,鹿児島市が現在の3か所をどういうふうに評価をし,あるいは白波スタジアムの改修が鹿児島市の構想の中に入っているのかどうか,というようなことが今後の課題になってくるのではないかと思います。現時点においては,鹿児島市のいろいろな話をお伺いしていますと,J1の基準に沿ったスタジアムをということだけではなく,中心市街地の活性化のためのスタジアム建設というようなふうに考え方がなっているようでございますので,そういった点からすると,鴨池というよりはどこか中心市街地に,今の3か所の中での検討という可能性が強いのかなというふうなことは考えております。

(記者)
その可能性が強いというのは,県から見て可能性が強いということですか。

(知事)
県から見てというか,私が今の鹿児島市のお話をお伺いしている限りにおいては,そういう鴨池の改修というよりは,専用のスタジアムを鹿児島市の中心部において建設をしたいという意欲が強いのではないか,というふうに考えております。

(記者)
分かりました。ありがとうございます。

(幹事社)
他にございますか。どうぞ。

8.国際クルーズ船の再開の見通し等

(記者)
よろしくお願いいたします。
国際クルーズ船についてですが,先ほど知事のお話の中で90件寄港予定という話がありましたが,今年12月までに何回の寄港を目標としたいといったような目標回数はありますか。

(知事)
特段の目標回数というのがあるわけではございませんが,今年90回ということで今聞いておりますが,実際に始まるとまた増えてくる可能性もあるのではないかと思っております。
コロナ前の一番最後の年が最高で156回寄港しておりますので,そういった数字に近いくらい来ていただければ大変ありがたいなとは思っていますが,そこら辺はまだどれぐらいかというのは,日本だけではなくアジア全体でのクルーズの再開というふうになりますと,もっと幅が広がってくると思いますが,まだ中国を含めてそこがまだ再開ということになっておりませんので,なかなかコロナ前の非常に多かった水準までは少々難しいのかなとは思っておりますが,90回程度ぐらいからさらにまたできるだけ多くなればいいなと思っておりますが。今後のコロナの世界的な情勢等の変化,そういったものも見極めながらということではないかと思っております。

(記者)
国際線再開については,検疫官やグランドハンドリングの課題があるということでしたが,国際クルーズ船に関してはどういった課題があるというふうに認識されていますか。

(知事)
クルーズ船については,船社の方もしっかりした対応をとっていただけるということで,厚生労働省の方も柔軟な対応をしていただけるように,昨年の11月15日に再開という方向が出ましたので。
あとは,寄港自体というよりは,寄港した場合のどういうふうに地元にお金を落としていただけるような観光に結び付けていけるかといったあたりの,そこら辺の工夫というのは,またこれから引き続きしていく必要があるのではないかなと思っております。

(幹事社)
他にございますか。

9.今年の展望(2)

(記者)
今年もよろしくお願いいたします。
これまでの質問で少し重複するところもありますが,県内では今年,国体,総文祭,そういった大きなイベントをはじめ,先ほどから話にも出ていますチャーター便等の再開の動きも出てきている中で,ウィズコロナ,社会経済と安心・安全の両立と知事おっしゃいましたが,その辺の取組がテーマというか,1つ重要なポイントになってくるのかなというふうには思いますが,知事の中でそこの両立を図るためにどういったことが必要か,どういう取組をしていきたいか,といったようなイメージは今何かありますでしょうか。

(知事)
安心・安全と経済社会活動の両立ということですが,まず安心・安全では,やはり病床の確保ということが大事かと思っております。やはり感染された方がしっかりと医療サービスの提供を受けられるという,これを引き続き確保していくということが,必要だと思っておりますので,今も700数十床の病床を確保しておりますが,こういった医療の従事者の皆さんの協力を得ながら,しっかりとした体制,検査・医療提供体制,こういったものを維持していくということが必要だと思っております。
一方で,経済活動については,今までコロナでいろんな制約がありましたが,特に国際的な交流といったところでの活動を再開するように,しっかり努力をしていきたいと思っております。

(記者)
例としてふさわしいか分かりませんが,昨年は,まさにコロナ禍の中で大きなイベントというと,和牛五輪を開催しましたが,そこでの運営経験,あるいは反省点など,何か生かせそうな部分とかいうのはありますか。

(知事)
和牛の全共は,非常にチーム鹿児島で皆さんの御協力を得て,県内からも多くの皆さん,30万人を超える皆さんを迎えて,鹿児島の魅力というものをアピールする,そういうよい機会になったというふうに思っております。
今回の国体,あるいは総文祭においても,多くの皆さんが鹿児島に来られるということでありますから,ものは違いますが,鹿児島に来られる皆さんに鹿児島の魅力を知っていただく,あるいは交流を深めていく,そういったことは,ぜひやっていきたいというふうに思っております。
また一方で,和牛のオリンピックの全共の時にも,非常に多くの方がバスを待ったりというような,運営面での課題もございましたので,国体の場合には開催場所が分散されたりというようなことで,同じような状況にはならないように,またしっかりと体制を組んで,皆さんの御協力を得ながら,進めていきたいと思っております。

(記者)
そういった国体・総文祭など,県外から多くの人に来ていただける機会を通じて,既に今お話もありましたが,どういう機会にしていきたいというふうにお考えですか。

(知事)
まず,そもそもの大会の趣旨からして,総文祭で言えば高校生が自ら自主的に計画をし,実行委員会で運営も検討したりしているということでありますから,そういった活動を通じて,高校生たちがいろんな活動を通じて交流を深めていく,というようなことがまずあるかと思っております。これまで,コロナ禍の制約の中で,発表の場が限られていた,そういう文化的な活動を,しっかりと全国の高校生の皆さんが力を発揮していただくということで,思い出に残る大会にぜひしていただきたいと思っております。
また国体も,しばらく延期になったりして,昨年は栃木の国体が開催をされましたが,スポーツをされているアスリートの皆さんが活躍できる,そういった場にしたいというふうに思いますし,それに伴って,この2つの大会で多くの皆さんが鹿児島に来られますので,鹿児島の豊かな自然,またおいしい食材・食事を楽しみに,また鹿児島のいろんな伝統や文化に触れていただく,そういったような鹿児島の魅力をしっかりとアピールする,PRする機会にできればと思っております。

(記者)
最後にもう1つ,お話は変わりますが,冒頭の幹事社からの質問にもありましたが,どんな1年にしていきたいかという質問でしたが,向こう1年で県政の課題として,特に意識していらっしゃることというのを挙げるとしたら,先ほどウィズコロナというのをおっしゃいましたが,他にいくつか教えていただけますか。

(知事)
県政の課題は,いろいろ大きなことはあると思います。まずウィズコロナに向けて,様々な鹿児島の魅力をアピールしていく,あるいは経済社会活動を活性化していくということがある一方で,いろんな経済・社会環境の変化というものもありますので,1つは安全保障面で馬毛島,鹿屋,いろんな課題がございますので,そういった事態への対応といったようなこと,それと食料の安全保障ということでの様々な物価高騰対策・エネルギー高騰対策といったようなことへの対策や,川内原子力発電所1号機・2号機の科学的・技術的な検証作業といったようなことも課題としてはありますし,先ほど質問にもありました,スポーツ・コンベンションセンター,あるいは本港区エリアの利活用に係る検討といったようなこともあると思います。その他にも,個別にはいろんな多くの課題というのがあろうかと思いますが,様々な課題にしっかりと,県庁を挙げて取り組んでいきたいと考えております。

10.国家安全保障政策等(1)

(記者)
分かりました。今,例示してくださった中で,安全保障の話がありましたが,県内で馬毛島や鹿屋ということで,私もそれぞれ取材をしてきましたが,国防・安全保障というのは国の専管事項ということで,首長の方々もよく口にされるわけですが,そうした課題について,知事としてできること,取り組むべきことというのは,どういうことになるのだろうかと個人的に感じることがありまして,つまり国の専管事項という中で,県の首長である知事がいったいどういう役割を果たすべきなのかということですが,そこについては,知事としては,どういうふうにお考えですか。

(知事)
これまでも鹿屋の無人偵察機の配備あるいは馬毛島の問題についてもですが,防衛,安全保障については国の方でしっかりと対応していただくべき事項でありますが,地元の県としては,やはり住民の皆さん安心・安全,生活への影響,こういったものがどうなるのかということをしっかりと国に確認したり,あるいは地元の市町村の御意見をお伺いしながら,懸念するようなことを国にお伝えをしたりというようなこと,あるいはそういった懸念があるのかないのか,不安についての材料の判断事項となるべき環境影響評価の手続きをしっかりと進めていく,というようなことを進めていくのが地元の自治体としては役割としてはあるのではないかと思って,そういったことを進めてきております。

(記者)
防衛費については,今後拡充していくと国としても改めて力を入れていくという姿勢がはっきりしたところですが,これまで鹿屋・馬毛島の対応を,昨年だけではありませんが,対応をしてきた中で,知事として,その課題と向き合う中で感じた反省点みたいなものがあれば,教えていただけますか。もっとこうすべきだったのではないか,あるいは現状の手続きや制度の限界や課題など,何か感じることがあれば,教えてください。

(知事)
今まで県として,でき得ることについては,しっかりと対応してきたというふうに考えておりますが,今後またいろんな工事が進む中で,やはり建設工事の安全をいかに確保するか,あるいは環境影響評価の環境保全措置がしっかりと行われているのかどうかといったようなことについては,国あるいは地元とも連絡体制あるいは協議会などを作った上で,しっかりと県としても対応していく必要があると思っております。
また,日米地位協定の問題もよく取り上げられますが,こういった件についても全国知事会を通じてこれまでも改善を要望しておりますので,そういった点については引き続き対応していきたいと思っております。

(記者)
日米地位協定の話が出ましたが,日米地位協定については,知事会を通じてということですが,塩田知事としては,何らかの形で改定した方がいいのではないかというのはお考えなのでしょうか。

(知事)
そこは,全国知事会と一緒になって改定すべきところはしっかりと対応していただきたいと思っております。

(記者)
現状,感じる問題点などはありますか。

(知事)
現状ですか。現状においては特段,まだ大きな問題点というのが出ているとは思っていません。

(幹事社)
他にございますか。いいですか。

(記者)
今年もよろしくお願いします。
先ほども出ました安全保障関係について伺います。知事がこれまで感じてきた課題として,住民の安心・安全の確保や生活への影響の確認をこれから進めていきたいということでした。これまで国と受身にならざるを得ないと思うんですが,国防関係というのは。感じてきていた課題というところはどういったところを感じていますか。国防を巡る政策に地方として対応しなければいけない際に,知事が感じてきた課題というのはどういうところを感じていますか。

(知事)
感じてきた課題というか,今おっしゃるように安全保障の問題ということは,基本的には国の方でお考えになるということでありますから,その部分については国の方でしっかりと国会でも議論をしたり,あるいは説明をしたりということが必要になってくるということだと思います。あるいは,対外的な関係もありますから,アメリカと日本と政府の間でお話をされるということかと思いますが,ただその過程においては,昨年の日米の2プラス2,そういったことがなかなか地元への丁寧な説明がなされないままに,そういった方向が進むというようなことは,これまで振り返ってみた場合の課題といいますか,感想といいますか,そういったことは感じるところではあります。

(記者)
2プラス2という大きな枠組みの中で,地元が頭ごしに。確かにありましたが,それをどう地方として,対応していける。難しい問題だと思うんですが。

(知事)
そこは,なかなかそれを止めるとか,止めろと,そういう権限や何かがあるわけではありませんが,ただ,やはりいろんな安全保障の対応において,やはり地元の理解,こういったものは,しっかりと国においても求めるようなことはお願いをしていきたいと思っております。

11.馬毛島へのFCLP移転計画(1)

(記者)
もう1点。馬毛島は,評価書が出てくれば手続き上,着工できるわけですが,かなりの予算が積み上がってきていて,不安の一方で経済効果についてもだいぶ期待する声というのは,業界の方ではあったりするわけですが,防衛政策を巡る経済効果というのは,知事としてはどんなふうに考えていますか。

(知事)
経済効果といった時に,短期的な工事の受発注の関係で地元の業者が仕事を請けるということでの経済効果と,そこに自衛隊の隊員が何人か住むということでの効果というのがあろうかと思います。そういう意味では,自衛隊の隊員が種子島に宿舎を構えて住むということでの地元への効果というものがある一方で,受発注のところは,そこら辺は入札がどうなるのか,どこまで地元の業者がどういった仕事を請け負えるのかといったようなことでだいぶ違ってくるところもあろうかと思っております。
その他に,再編交付金がどういうふうに地元の市・町で使われるかといったようなことではありますが,一定のお金が地元に入るという意味での経済効果というのはあるのだろうなとは思います。

12.国民保護(住民避難)の課題等

(記者)
もう1点ですが,国民保護ですね。住民避難や置き去りにされているという指摘があるわけですが,県としてどういった点が課題だというふうに考えていますか。

(知事)
国民保護という意味で,何らかの有事が起きた際の避難ということをしっかり対応しなければいけない。そのために県,市町村連携して対応する必要があるわけですが,特に鹿児島県の場合には,有人の離島が多いということでありますから,そのための避難の手段をしっかり確保する必要があると思っておりますが,これがなかなか,今ある移動手段だけでしっかり対応できるのかどうか,といったあたりを更に検討していく必要があるのではないかと思っております。

(記者)
県として具体的なシミュレーション・試算というのは,出てきているところですか。

(知事)
いろんな事態が想定できると思います。個別には輸送能力,船がこれくらい,飛行機がこれくらいいる,ということは分かると思いますが,それが全ての島なのか,どこか1つ2つの島なのかというようなことであったり,あるいは,ある一定の事態を想定した時の避難の猶予期間というのがどれぐらいなのかといったことで,だいぶ変わってくるというふうに考えますので,そこまでの詳細なシミュレーションというのは,まだだというふうに思っております。

13.馬毛島へのFCLP移転計画(2)

(記者)
評価書,早ければ昨年内にもということでしたが,スケジュールか何か伝わってきているところはありますでしょうか。

(知事)
はっきりした日時は伝わってはきておりませんが,そう遠くないうちに評価書が,既に環境大臣,防衛大臣からの意見も事業者の方に,防衛局の方に行っておりますので,評価書の確定,そして公告というのも近いうちになされるのではないかと考えております。

(記者)
具体的に連絡というのは。

(知事)
まだはっきりいつということはきていないと思います。

(記者)
知事が昨年末,計画について,理解せざるを得ないということで容認姿勢を示したわけですが,それについて防衛省側からのリアクションなどは,何かありましたか。

(知事)
直接私にあったわけではないですが,確か防衛大臣が定例の記者会見か何かで,ありがたいというような御発言はあったような記憶がございます。

(記者)
大臣も大臣会見では地元の関係自治体すべての了解を得たというふうな受け止めをしていましたが,知事としては西之表,まだ賛否については留保していると思いますが,どんなふうに受け止めていますか。

(知事)
八板市長は,まだ賛否という意味では表明をされていないということかと思っておりますが。

(記者)
リコールの運動がありましたが,成立しませんでしたが,これについての受け止めというのはありますか。

(知事)
リコールは,地元の皆さんの御判断の結果としか言いようがないかなと思いますが。

(記者)
分かりました。ありがとうございます。

14.令和5年度当初予算編成方針等

(記者)
今年もよろしくお願いします。
先ほど冒頭の発言の中で,コロナに関連して医療提供体制の確保や社会経済の活性化,これに関連してですが,これまでも似たような質問が多く出てきましたが,来年度予算編成がたぶん1月,知事の査定などが本格的になってくるのではないかと思いますが,本年度の予算の時は,結構稼ぐ力の方に予算を割いていましたが,今度の当初予算の方針というのを改めてお聞かせください。

(知事)
昨年度末,かごしま未来創造ビジョンを改訂しましたので,まずはそのビジョンに沿った形での政策,これを実現するための対策ということと,その他にDXやGXの関連,あるいは将来の発展の基盤を支えるような人材の育成・確保,こういった点にも目配りをしながら重点的な予算を組んでいこうということで,今,各部局の方からいろんな政策案を出していただいていると承知しております。

(記者)
本年度の当初では,宇宙関連など結構稼ぐ力というので目玉のものを出されていましたが,来年度予算に向けて何か考えていらっしゃるものはありますか。

(知事)
今申し上げたような形での漠としたものはありますが,まだ具体的なところについてはこれから私もいろいろと議論していきたいと思っております。

(幹事社)
他にありますか。

15.奄美群島日本復帰70周年,屋久島世界自然遺産登録30周年の取組

(記者)
今年もよろしくお願いします。
今年は奄美の復帰70年ということと,屋久島の世界自然遺産30年ということですが,この2つについて,何か県としての取組があれば教えてください。

(知事)
奄美の復帰70周年ということで,ちょうど奄振の延長の期限とも合いますので,今後これを契機として,奄美群島,鹿児島県の離島の振興ということをしっかりと検討していきたいと思っております。
また,国体で,初めて奄美群島で競技が開催されるということで,奄美群島での競技においては「奄美群島日本復帰70周年」という冠称を付すということにしておりますし,また11月11日には,奄美群島の日本復帰70周年の記念式典も行う予定で,今準備をしようとしております。
あと,世界自然遺産に奄美大島・徳之島が登録されたということも併せて,様々な奄美の伝統文化等も含めてしっかり振興していきたいと思っております。それから奄振の延長のための総合調査も行っておりますが,離島の今後の発展に向けての更なる対策・支援の拡充という中で,沖縄との連携ということもひとつ視野に入れて考えていきたいというふうに思っておりますが,それとの関連では,やはり同じ世界自然遺産に登録されている屋久島というのも合わせて,本県が有する2つの世界自然遺産をしっかり活用していくようなことを考えていきたいと思っております。
それと,1月18日でしたか,日程はあれですが,屋久島の30周年を契機として屋久島環境文化財団の方で,国内の世界自然遺産の皆さんを集めた会議というのを行うという企画を今準備しているところであります。

16.今年の展望(3)

(記者)
冒頭で,県内経済が明るい年になればいいなと知事はおっしゃったと思いますが,もし可能であれば,今年はうさぎ年なのでうさぎにかけた何か一言いただけませんか。今年どういう年にしたいという。

(知事)
今日,職員向けのメッセージでも申し上げましたが,癸卯の年ということで,いろんな取組が実を結び花開くというような年だということだそうです。なので,そういったいろんな課題に向けての取組が前進していく,そういう明るい年になればいいなと期待しております。

(幹事社)
他にありますか。

17.燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会(2)

(記者)
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
国体関連で2点お伺いします。国体は,毎年皇室の方が会場に来られていると思いますが,鹿児島国体は皇室のどなたが来られるという御予定はもう決まっているのでしょうか。

(知事)
まだ宮内庁との調整をいろいろしている最中だと思います。

(記者)
では,まだ具体的にどなたが来られるというのは分からない。

(知事)
どなたか来られるとは思いますが,まだどなたかということについては,いろいろまだ今後の調整が残っているのだと思います。

(記者)
鹿児島の地に皇室の方を迎えるに当たって,どんな用意をしているかを教えてください。

(知事)
やはり皇室の方が来られるということは,アスリートの皆さんにとっても非常に大きな励みになると思いますので,そういったアスリートの方たちがしっかりと活躍できるように皇室の皆さんにも安全にお越しいただいて,また鹿児島の自然あるいは食,そういったものを御堪能いただけるような形にできればと思っております。

18.高病原性鳥インフルエンザへの対応等

(記者)
よろしくお願いします。
野鳥の鳥インフルエンザですが,12月26日までに1,300羽を超えるナベヅルなどのツル類が回収されていますが,知事としては今の状況をどのように考えていますか。

(知事)
今年は,野鳥という,ツルですね,ツルが死亡したあるいは弱っていて回収される羽数が非常に多くて,これまでだいたい50・60羽だったところで,最高でもこれまで125羽だったのが,その10倍を超える1,300羽ぐらいが回収されているという状況でございますが。12月のいつぐらいですかね,最初の頃は非常に多くて,1日に50羽・60羽回収されていたのが,12月の下旬に入ってからは1桁台になってきているということで,だいぶ野鳥,ツルの鳥インフルエンザで死亡し回収される羽数というのは減って,今落ち着いてきているかなと思っております。

(記者)
死体の回収はスムーズに行われていると思っていいですか。

(知事)
スムーズに行われているのだと思います。特段何かその過程において課題があるとは,今聞いておりません。

(記者)
確かに死亡個体の回収は少し落ち着いてきているのですが,感染という意味でも落ち着いてきていると,知事としてはお考えですか。

(知事)
そこら辺はよく分かりませんが,おそらく死亡数が,回収の数が減っているということは,一時期に比べると落ち着いてきているのではないか,と推測しております。

(記者)
前回の会見でも少しお尋ねしましたが,今回のように一極集中している所で鳥インフルエンザが出ると,すぐまん延するというリスクがはっきり分かったと思いますが,何か今後に向けて取組をされる,検討しているというようなことはないですか。

(知事)
地元の出水市でも,これまでも出水市への集中を分散させようということで,四国の方あるいは山口県などで,ツルをそちらに,私も具体的に詳細なやり方まではよく分かりませんが,分散させる努力はしてきていると聞いておりますが,なかなか,やはり出水に来てしまって分散がうまくいっていないというようなことは聞いております。
今後,どういった対策ができるのかということは,地元の出水市も,今まで環境省とも相談しながら対応してきていると聞いておりますので,その辺はまた国とも連携しながら考えていきたいと思います。

19.国家安全保障政策等(2)

(記者)
たびたびすみません。
先ほどの説明の内容の確認で1点だけ。安全保障関係で,住民の安心・安全を知事として考えていく際に,国の方での議論が進んで地元への丁寧な説明がなかなかないように感じたとおっしゃったと思うのですが,それが馬毛島や鹿屋の件を通じて具体的にそういうことを感じる場面があったということですか。

(知事)
先ほど申し上げた,昨年末の日米2プラス2で,候補地から整備地になったと,その辺のことを申し上げたところです。

(記者)
具体的にはそれくらい,それくらいというかそういったところでということですね。分かりました。

20.サッカー等スタジアム

(記者)
たびたびすみません。
先ほど質問に上がった,新たなスタジアム,スポーツ・コンベンションセンターの関連でいくつか確認したいのですが,鹿児島市の新スタジアム構想は,そもそもJ1の基準を満たしたスタジアムが必要ではないか,というところを起点に始まった議論ではないかという発言があったかと思いますが,一方で,白波スタジアムのサッカー・陸上・ラグビーといった各種競技団体の土日祝日での日程調整が非常に困難な状況であるという,この課題・問題についてはどのような認識をお持ちでしょうか。

(知事)
陸上ほかのいろんな競技との調整ということが,課題としてどこまでそれが大きいのかというのは私もよく分からないところですが,現に今Jリーグの試合が行われているので,そんなに大きな課題があるのかどうかというところはよく分かりません。

(記者)
各種競技団体が譲り合って使用しているような状況がある,という課題があるゆえに新たなスタジアムが必要ではないか,という議論のスタート地点もあったかと思うのですが,このあたりは,まだまだあれですか,認識としては。

(知事)
何というのでしょう,そもそもJリーグ基準に合っていないという,屋根をどう改修するかというような話があって,それを改修するのか新しく造るのかというようないろんな議論がある中で,どうせ造るなら専用のスタジアムがいいのではないかというような議論になっていったのではないかと思いますが,その中の一つの理由・根拠としての日程の調整というか,それぞれの競技団体が自分たちの思った時にすぐ開催できるのか,というような調整が必要だと。調整の結果行われているというのも今の現状だと思いますので,そこらがどれぐらいの困難さなのかということはよく分かりませんが,そこは何でも自由にできた方がいいといえばそうなのでしょうが,そこが専用のスタジアムを造るほどの重要なというか支障があるような課題なのかどうかといったところは,そこまでは私も認識していなくてよく分かりませんが。

(記者)
年末には,本港区のあり方を話し合う第一回検討委員会が開催されて,知事も同席されていましたが,改めて,各委員の皆さんの議論をどのように見られましたか。

(知事)
「本港区エリアというのは,やはり非常に本県にとって活用するに当たって重要な地域であって,観光面でもしっかりと生かしていくべきだ。」と。それも「短期的ではなくて20年先・30年先の鹿児島のまちづくりといった観点からしっかりとした検討が必要だ。」というような御意見が多かったのかなと思っております。

(記者)
県の担当課からは,「365日にぎわいを生み出すという本港区のグランドデザインに照らし合わせると,新スタジアム構想というのは課題があるのではないか。」という発言がありましたが,知事の認識としてももちろん同じ考えですか。

(知事)
そうですね,今のところサッカーのメインスタジアムの稼働率が年間で42パーセント程度ということでありますから,そういったことからするとグランドデザインに示す365日にぎわうといったコンセプトに,どういうふうに整合性を図っていくのかという課題があるのではないかと考えております。

(記者)
それはつまり鹿児島市が今構想している新たなスタジアムというものは,中心市街地のにぎわいを生み出す,創出するものとしては必ずしもふさわしいものではないという考えということですか。

(知事)
比較の問題ということもあろうかとは思いますが,今のグランドデザインのコンセプトということから考えると,今の42パーセントということだと合っているのかどうか,整合性のついた説明は難しいのではないかと思っておりますが,今後また鹿児島市も,今中間調査でしょうから,これからいろんな検討をされて,どういった形のスタジアムにするのかといったことも検討されるでしょうから,そういったことも含めて説明が必要ではないかと思っております。

(記者)
今お言葉にあったとおり,中間の取りまとめでああいう数字が出てきているわけですが,今後最終的な取りまとめに向けて,鹿児島市にぜひこういう数字を出してほしい,こういうものを出してほしいなど,何か要望するようなことはありますか。

(知事)
これが40パーセントではなくて何十パーセントならいいのかというのも,なかなかそれは難しいところではありますが,やはり中心市街地の活性化のための起爆剤といいますか,波及効果のあるスタジアムだということであれば,こういった形で波及効果があるといった説明がもう少しあってもいいのかなと思っております。

(記者)
どのように波及させていくのかという,その手法ということですか。

(知事)
そうですね,多機能複合型ということをおっしゃっていますが,その多機能複合型というのがどういうスタジアムなのかということが,まだはっきりよく示されていないのではないかと思っております。あそこの収支というか,確か中間報告の中では,飲食・物販というようなことも挙げられていますが,その飲食に,試合のない日にそこに来られた方がその後どういうふうに行動するから天文館なり中心市街地に経済波及効果があるなど,それは天文館で飲食する人がそこのスタジアムで飲食するということではなくて,どういう中心市街地への経済波及効果があるのかと,いろんなことが説明が必要になってくるのではないかなと思っております。

21.川内原子力発電所の運転延長等

(幹事社)
他にありますか。
ではないようですので,県政一般に関しての質問は終了したいと思います。
続きまして,川内原子力発電所関連について,幹事社から最初に質問させていただきます。
原子力発電に関して,政府が延長期間を撤廃するような動きがだいぶ具体化してきたというところで,原子力規制委員会の了承も得たようです。知事として,原発立地県の知事として,現状地元同意が,よほど大きく原発の機械というかそれを変えない限り,地元同意というのが今の時点では必要ないような状況になっています。これが撤廃となると,現時点ではどういう仕組みになるのかはわからないですが,知事としては現時点の仕組みでいいのか,それとも変える必要があるのか,その辺はどのようにお考えでしょうか。

(知事)
仕組みというのは,延長をどうするか,60年を延ばすなど,そういう話ですかね。

(記者)
延長期間が撤廃になった場合,仕組み自体を現行のままなのか,それともある程度変える必要があるとお考えなのか,というところです。

(知事)
まだ国の方がどういうような考え方でされるのかというのがはっきりしていないところもありますが,やはり,どういう形であれ40年を超えて20年超だったものが,そこから更にプラスアルファで延ばすということになっても,やはり安全確保ということがそれでできるのかどうか,そこの考え方,審査をどうしていくのかということが,しっかりとした体制が必要だと思いますし,そういった意味では,それに応じた仕組みをどのように構築するのか,あるいはそういうふうに仕組みを変えることの科学的な根拠といいますか,そういったことをしっかりと説明していただく必要があると思っております。

(幹事社)
1点,地元同意に関しては現状で満足いく内容,満足いくというか特に問題ないと,問題ないというかどうですか,今後変える必要があるかどうかというところではいかがでしょうか。

(知事)
地元同意ということについては,再稼働については同意ということがありましたが,その他のことについては同意ということが求められていませんので,そういった意味ではなかなか,そういう権限的なものはありませんが,実質的には地元の理解ということは尊重していただけるとは思っておりますし,実際に,何か延長に際して大規模な工事等がある場合には,やはり同じような地元における同意ということあるいは説明,そういったものは必要になってくるのではないか,とは思っております。

(幹事社)
川内原子力発電所関連で,他にありますか。
ないですね。ないようですので,これで終わります。

(広報課長)

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