第4章 - 7 未来に引き継ぐ自然環境の保全と活用

1良好な水質と海辺環境の保全

錦江湾の良好な水質や海辺環境の保全を図るため，鹿児島湾ブルー計画を推進するとともに，自然海岸の保全や自然に配慮した海岸づくりに努めます。

項目	内容
鹿児島湾ブルー計画の推進	(水質の保全) 鹿児島湾ブルー計画の着実な推進を図り，錦江湾の水質の保全に努めます。そのため，環境保全に配慮した土地・水面利用対策や工場・事業場，農林畜産業，水産養殖業，一般家庭などの汚濁発生源対策を総合的かつ効果的に推進します。 (水辺環境の保全) 海水浴や，潮干狩り，磯遊びなど県民に親しまれている利用性の高い海岸や，水質浄化機能の高い海浜などが良好な状況で守られるよう，湾岸の自然海岸の維持保全に努めます。
自然に配慮した海岸づくり	海岸部の改良等に当たっては，県環境基本計画や錦江湾ウォーターフロント景観形成マニュアル等に基づき，自然環境の保全や，周辺と調和した海岸づくりを推進します。 また，海岸の植生や背後の樹林地の保全を図るとともに，海面の浮遊物や海岸のゴミを除去するなど，良好な海岸景観の保全に努めます。

2環境保全活動の促進

錦江湾の優れた自然環境を活用した体験活動や観察等を充実し，楽しみながら自然や環境について学ぶ機会を充実します。また，これらを通じて，環境保全に係る意識の高揚や，海洋利用についてのマナーの向上等を図るとともに，錦江湾の優れた自然環境等を保護するためのボランティア活動を促進します。

項目	内容
海の環境学習の実施	錦江湾は，身近に豊かな自然や多様な生物資源等を有しており，錦江湾への親しみや愛着を育むため，自然や環境等を学ぶ場として積極的に活用することが重要です。 このため，子どもや親子などを対象に，磯や砂浜等を活用して，楽しみながら錦江湾の自然や環境について学ぶ体験学習講座等の充実を促進します。
身近な利用におけるマナー向上	海岸等の環境保全のための表示板の設置や，標語等を活用するとともに，釣り客・レクリエーション愛好者等に対するマナーの向上のためのPRを促進します。
湾岸の一斉清掃の実施	湾岸の環境保全に関する県民の意識高揚を図るため，湾岸の一斉清掃を推進します。
ボランティア活動の促進	錦江湾の優れた自然環境等を保護するためのボランティア活動を促進します。