第4章 - 1 海洋レクリエーション活動の拡大

1体験機会の拡大と活動の拠点づくり

（体験機会の拡大）

海洋レクリエーション活動の拡大を図るため，未経験者や初心者等に対しては，少年少女や青壮年層などの各年代の需要に配慮しながら，身近に海に親しむことのできるヨットやカヌー，シーカヤック，ボードセーリング等の体験教室や講座等の充実を図るとともに，指導者の養成や組織化を促進します。
また，愛好者等の活動の促進を図るため，グループ活動に対する指導者の派遣や，施設の利用等に関する情報の提供など支援機能の充実に努めます。

項目	内容
海洋レクリエーション体験教室等の開催	海洋レクリエーションの魅力を多くの人々に理解してもらうため，若年層や青年層，また親子など様々な層を対象に，ヨットやカヌー，シーカヤック，ボードセーリング等の海洋レクリエーション体験教室や入門講座等の充実を図ります。また，必要な艇・機材等の整備を促進します。
海洋レクリエーション指導者の育成	指導者層の充実とその組織化などを進めるため，経験者や愛好者等を対象とする海洋レクリエーションの指導者養成講座等の拡充に努めます。
錦江湾に精通した人材の発掘と活用	錦江湾における海洋レクリエーションの認知度を高め，多くの人々に関心を持ってもらうため，錦江湾を主な活動の場とする海洋レクリエーションに精通した人材を発掘するとともに，これらの人材を，海洋レクリエーション活動の促進に係る啓発活動への活用に努めます
海洋レクリエーション活動の促進支援	地域や職場における海洋レクリエーショングループ等の結成やその活動を促進するため，指導者の派遣等を促進します。
情報提供体制の整備	体験機会の拡大を進めるに当たり，適切な情報提供を行う必要があることから，体験・入門講座の開催や，関連施設の利用等に係る情報をとりまとめ，情報誌などで利用者に適切に提供できる体制の整備に努めます。

 

（活動の拠点づくり）

海洋レクリエーション活動を促進するため，湾岸の各地において，活動の拠点となる施設の整備を推進します。マリーナについては，クルーザーヨット等の基地になるとともに，湾内における愛好者の交流やサポートを行うための中核的な機能を有する拠点マリーナの整備を推進します。また，ヨットやカヌー，シーカヤックなど気軽に利用できるレクリエーション活動の普及を促進するため，湾岸の適地において，艇庫や上架施設等の整備を推進します。

項目	内容
拠点マリーナの整備	海洋レクリエーション活動を促進するため，クルーザーヨットや大型モーターボート等を対象として，湾内における愛好者の交流やサービス機能等の中核基地となる拠点マリーナの整備を推進します。
艇庫・上架施設等の整備	湾岸各地の愛好者の活動を促進するため，湾内の適地において,ディンギーヨットやカヌー，シーカヤック，ボードセーリング等の活動の拠点となる艇庫や上架施設等の整備を推進します
小型船船だまりの整備	小型モーターボート等を収容するため，船だまりにおける係留施設の整備を図ります。

2イベント等による交流人口の拡大

湾岸地域の海洋レクリエーション活動の普及を背景として，海洋レクリエーションに関する各種のイベントや競技会等の開催を促進し，県内外の愛好者が錦江湾に集まり，その魅力にふれる機会を提供します。
また，これらの参加者等に対しては，継続的な情報の提供や，愛好者相互が交流や情報交換を行える場の形成等を促進し，海洋レクリエーションの拠点としての認知度を高め，繰り返し錦江湾を訪れる交流人口の拡大を促進します。

項目	内容
イベント等の拡充・誘致など	海洋レクリエーションの適地としての錦江湾の認知度を高めるため，海洋レクリエーションに関する既存イベントの拡充を図るとともに，全国規模のイベントや競技会の誘致等を促進します。
各種海洋レクリエーションを組み合わせた大会の開催	様々な海洋レクリエーションを楽しめる錦江湾の特性をPRするとともに，海洋レクリエーション拠点としてのイメージを県内外に印象づけるため，ヨット，ボードセーリング，遠泳，ドラゴンボート，ビーチバレーなど湾岸で開催されている各種イベント等を組み合わせた大会の開催を促進します。
海洋レクリエーション愛好者のネットワークの形成	上記のイベント等に参加した県内外の愛好者を，錦江湾へのリピーターとして確保していくためには，錦江湾に関する継続的な情報提供や，愛好者相互が交流や情報交換を行うことのできる場を確保することが必要です。 このため，湾岸で開催される海洋レクリエーションイベントの情報や，錦江湾の様々な魅力や関係施設等に関する総合的な情報発信に努めるとともに，愛好者相互の交流ネットワークの形成を促進します。

3自然環境に配慮した海洋利用の促進

海洋レクリエーション活動に際してのマナーの向上を図るため，体験教室や講座等を開催するほか，情報誌やパンフレット等を発行し，普及・啓発を促進します。