大隅国図田帳
建久図田帳は建久年間に鎌倉幕府の命令により全国規模で作成された国ごとの土地台帳のことで大田文(おおたぶみ),図田帳などとよばれた。
これは,幕府が地頭の任命状態の調査と御家人役の賦課とを目的に作成したもので,薩摩・大隅・日向では建久8(1197)年に作成された。全国的に作成されたいわゆる建久図田帳は,今ほとんど散逸しているが,薩摩・大隅・日向の三国のものはほぼ完全な形で伝わり,貴重な史料となっている。
大隅国図田帳の内訳は,総田数3017町5段,正宮領1296町3段,公田106町,経講田(不輸)133町3段,大宰府社領16町,島津一円荘750町,同寄郡715町8段となっている。
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