倭寇図巻
倭寇は,鎌倉時代から室町時代に朝鮮半島や中国大陸を襲った海賊に対する中国や朝鮮側の呼称。倭寇の用語例は5世紀初頭の高句麗広開土王(こうくりこうかいどおう)の碑文にみえ,また秀吉の朝鮮出兵や日中戦争における日本軍をも中国・朝鮮の国民は倭寇と呼んでいたが,普通歴史上の概念としては,朝鮮半島を中心に展開した14-15世紀の倭寇と,16世紀中国大陸や南海方面を中心に展開した倭寇である。
倭寇図巻は,16世紀の倭寇の風俗を描いた絵画資料で,明代末期頃に作成されたものと推測されている。画面は倭寇船団の出現,倭寇の上陸,形勢の展望など8画面で構成され,一連の場面を追って行くと当時の倭寇の風俗や行動がよくわかる。
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