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ホーム > 県政情報 > ようこそ知事室へ > 知事記者会見 > 令和5年度 > 令和5年4月21日定例知事記者会見

更新日:2023年4月21日

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令和5年4月21日定例知事記者会見

時:令和5年4月21日(金曜日)午前10時00分~午前11時35分

場所:6階大会議室(県庁6階)

動画版を見る(外部サイトへリンク)

「ムーブかごしま」からもご覧いただけます。

【発表事項】

1.新たなPRポスター等

配布資料(PDF:1,915KB)

2.スポーツ・コンベンションセンターに関する実施方針の策定の見通し

配布資料(PDF:183KB)

3.「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」開・閉会式の一般観覧者の募集及び式典出演者の決定

配布資料(PDF:2,633KB)

4.特別全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」リハーサル大会の開催

配布資料(PDF:588KB)

【質問事項】

1.鹿児島県議会議員選挙

2.新型コロナウイルス感染症対策(1)

3.チャットGPT

4.高病原性鳥インフルエンザへの対応等(1)

5.鹿児島港本港区エリアまちづくり(1)

6.スポーツ・コンベンションセンター(1)

7.サッカー等スタジアム(1)

8.地方鉄道の維持・存続

9.クルーズ船の受入れ

10.新型コロナウイルス感染症対策(2)

11.サッカー等スタジアム(2)

12.鹿児島港本港区エリアまちづくり(2)

13.高病原性鳥インフルエンザへの対応等(2)

14.新型コロナウイルス感染症対策(3)

15.高病原性鳥インフルエンザへの対応等(3)

16.敵基地攻撃ミサイルの配備等

17.馬毛島へのFCLP移転計画(1)

18.建設業の働き方改革

19.馬毛島へのFCLP移転計画(2)

20.県公式Twitterのチェックマーク

21.スポーツ・コンベンションセンター(2)

22.被選挙権の年齢要件

23.災害時における行方不明者等の氏名等公表方針

24.スポーツ・コンベンションセンター(3)

25.川内原子力発電所の運転延長等

26.川内原子力発電所の有事の際の対応

(広報課)
ただ今より,知事の定例会見を始めさせていただきます。
会見の円滑な進行のため,数値の確認等詳細事項の御質問につきましては,追って担当課に御質問いただければと思います。
それでは幹事社の方,よろしくお願いいたします。

(幹事社)
おはようございます。
では知事の方から,今日発表事項があるということですので,よろしくお願いします。

【発表事項】

1.新たなPRポスター等

(知事)
おはようございます。年度最初の記者会見ということで,よろしくお願いいたします。
今日の発表事項1つ目は,新たなPRポスター等についてでございます。今年の2月に新たなキャッチコピー「南の宝箱鹿児島」を策定したところであります。今回,このキャッチコピーを使用した県の新たなPRポスターを作成いたしましたので,ご紹介したいと思います。
現在こちらの方に展示してございますが,メインとなるポスターと,自然・温泉,食をテーマとした2種類の,計3つの種類がございます。このポスターは,県内の観光施設や宿泊施設のほか,県外の旅行会社や飲食店などで広く掲示をしていただくこととしております。また,法被やのぼりなどの新たなPR資材も作成し,今後,国内外の鹿児島フェアなどで活用することとしております。
このPR資材のデザインは,南国鹿児島の海と太陽をイメージした青と赤を基調としております。今後これらを活用しながら,鹿児島県の多彩で魅力ある宝物を国内外に広くPRし,本県の更なるイメージアップ,認知度向上に向けて頑張ってまいりたいと考えております。

2.スポーツ・コンベンションセンターに関する実施方針の策定の見通し

(知事)
次に2つ目でございますが,次の発表事項は,スポーツ・コンベンションセンターに係る実施方針の策定の見通しについてでございます。スポーツ・コンベンションセンターにつきましては,令和6年度末から令和25年度までの期間,PFI方式を活用して,ドルフィンポート跡地等において整備運営することとしております。
これまで,スポーツ・コンベンションセンターにつきましては,基本構想検討委員会において様々な検討をしていただいて,施設の機能・規模・構成等をご議論いただき,また立地場所についても様々な場所から,現在のドルフィンポート跡地と住吉15番街区を候補として,整備地として決定しておるところであります。
また,県議会においても様々なこの場所における景観あるいは渋滞・防災,いろんな観点からのご意見を踏まえた上で,今後さらに開かれた施設として県民の皆さま方に親しまれるスポーツ・コンベンション施設として,観光の拠点など多目的に利用されるものとして整備をすることにしております。
このPFI方式を活用するに当たっては,同法において具体的な事業内容や民間事業者の募集方法などについて定める実施方針を策定することとなっておりますが,その策定の見通しを年度初めに公表することとされております。このスポーツ・コンベンションセンターに係る実施方針の策定については,本年10月頃に公表することといたします。なお,要求水準書の案も併せて公表することとしております。
その後,令和6年度に事業者を決定し,令和7年度から設計・建設等の具体的な事業を推進していくこととしております。

3.「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」開・閉会式の一般観覧者の募集及び式典出演者の決定

(知事)
次に3つ目の発表事項でございます。燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会,開・閉会式の一般観覧者の募集及び式典出演者の決定でございます。
本年10月の燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会開催まで,いよいよ5カ月余りとなりました。この両大会の開・閉会式の観覧を希望する方々を募集いたします。募集期間は,5月8日月曜日から6月30日金曜日までの期間といたします。募集方法は,インターネットまたは紙媒体による申込みといたします。募集人数は,それぞれ約5千人となっております。入場料金は,かごしま国体総合開会式のみ,大人1,000円,高校生500円,中学生以下無料ということになっております。国体の総合閉会式及び障害者スポーツ大会の開・閉会式は無料となっております。詳細については,今後,県実行委員会事務局からホームページ等を通じて周知いたします。
両大会の開・閉会式の出演者が決定しましたので発表いたします。本県にゆかりのある方々や,本県の魅力や素晴らしさを広くPRしていただいている方々に出演をお願いしております。お配りしております入場券申込みガイドの開・閉会式の概要を掲載しているページをご覧いただければと思いますが,国体は,10月7日の総合開会式はオープニングプログラムからスタートいたしますが,このプログラムでは,本県の魅力を伝える歴史・文化・産業等のパフォーマンスのほか,2年連続九州開催となる佐賀県との双子の大会ということや,コロナ禍からの再生と飛躍など,本大会を象徴するキーワードをイメージしたパフォーマンスで会場全体を盛り上げていきたいと考えており,司会はタレントの恵俊彰さんに務めていただきます。
次に,大河ドラマ「西郷どん」の佐賀藩士役で出演されるなど佐賀県にもゆかりのある俳優迫田孝也さんに,双子の大会のゲストとして両県への思いなどについて語っていただきます。次に墨絵アーティストの西元祐貴さんには,躍動感あふれる墨絵パフォーマンスを行っていただきます。また,両大会のイメージソングであります「夢きばいやんせ」を制作いただいたシンガーソングライターの辛島美登里さんにご出演いただき,ご本人の歌唱に合わせて,子どもなどによるイメージソングダンスの披露を行うこととしております。
オープニングプログラムの後は,式典前演技として鹿児島の歴史や自然・文化などを表現した演技を,小学生から一般までの県民の皆さん約1,700人が出場することとしております。俳優の榎木孝明さんに演技全体の進行役をお願いしております。
演技の後の式典では,本県ゆかりの作曲家による式典音楽で全国の選手団約2,500人をお迎えするとともに,県内全市町村をつないだ炬火を炬火台に点火し,選手の皆さんの健闘を祈ることとしております。
また,式典後の選手団激励メッセージでは,県民による映像メッセージのほか,アーティストの長渕剛さんに参加選手や県民に向けて,歌による激励をしていただくこととしております。
10月17日の総合閉会式では,オープニングプログラムの司会を北京オリンピック銅メダリストの宮下純一さんに務めていただきます。
次に10月28日の全国障害者スポーツ大会開会式では,オープニングプログラムの司会を恵俊彰さん,また,迫田孝也さん,辛島美登里さん,榎木孝明さんに,国体の総合開会式に引き続きご出演いただくこととしております。
式典後のエンディングプログラムでは,鹿児島PR大使のS☆UTHERNCROSSの皆さんにミニコンサートを行っていただきます。
10月30日の閉会式では,オープニングプログラムの司会を国体総合開会式に引き続き宮下純一さんに務めていただき,式典後のファイナルステージでは,歌手でシンガーソングライターユニットのC&Kにミニコンサートを行っていただきます。
なお,10月7日,国体の総合開会式では,ブルーインパルスの祝賀飛行が行われることが決定しております。
開・閉会式には,著名人に加え多くの県民の皆さまにもご出演いただくこととしております。鹿児島の多彩な魅力を存分にアピールしていただければと思っております。

4.特別全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」リハーサル大会の開催

(知事)
続きまして最後の発表事項ですが,特別全国障害者スポーツ大会,燃ゆる感動かごしま大会リハーサル大会の開催でございます。令和5年10月に開催する燃ゆる感動かごしま大会に向けて,競技運営,審判技術等の向上を図るため,リハーサル大会を実施いたします。
個人競技については,5月21日に,第17回鹿児島県障害者スポーツ大会を兼ねて実施いたします。陸上やボッチャなど7つの競技に約750人が参加する予定であり,この大会の結果を参考に,かごしま大会の個人競技に出場する本県選手を6月中に決定する予定であります。
また団体競技については,5月20日から21日,そして6月3日から4日に,かごしま大会出場チームを決定する九州ブロック予選会を兼ねて実施いたします。ソフトボールやサッカーなど7つの競技に,本県代表チームを含む九州沖縄各県,政令指定都市の代表約60チームが参加する予定であります。本県チームは,開催県出場枠があるため,かごしま大会ではすべての団体競技に出場することになります。
以上,個人競技及び団体競技とも,10月に開催されるかごしま大会と同じ7つの市,15会場で行うこととしており,県民の皆さまには,燃ゆる感動かごしま大会開催の気運を高めるため,出場する選手やチームに温かいご声援をお願いしたいと思います。
私からの発表事項は以上でございます。よろしくお願いいたします。

(幹事社)
それでは,今の知事の発表事項に関して,質問のある社は挙手でお願いします。
ありませんか。
ではないということで,引き続き県政一般についての質問に移ります。
まず最初に川内原子力発電所関連以外の質問とし,その後に川内原子力発電所関連の質問とさせていただきたいと思います。
それでは,最初に幹事社から質問させていただきます。

【質問事項】

1.鹿児島県議会議員選挙

(幹事社)
先日,県議会議員の選挙がありまして新しい議員が決まったということで,この選挙結果の受け止めと,県議会に対する知事としての基本姿勢,どのように関係をもっていくかお聞きかせください。

(知事)
まず県議会議員選挙については,4月9日に実施されまして,新たな県議の皆さんが選ばれたということでございます。
県内全般,一番特徴的なのは女性議員が11人ということで大幅に増えたということ。また,上位で当選されたということで,そういった点が特徴的であり,県議会における多様な意見がこれから交わされることになってほしいなと期待しております。
そういった意味で,県議会との関係というのは,県政における車の両輪ということで,それぞれいろんな現場の声を提案していただいたり,県の執行部の様々な提案に対してご意見をいただいたりということで,議論をすることでより良い県政発展につながるというふうに期待しております。そのようなことを一緒に取り組んでいきたいと思っております。

2.新型コロナウイルス感染症対策(1)

(幹事社)
新型コロナウイルスについてですが,5月8日から5類への引き下げという,いわゆる感染対策の緩和がまた新しいステージに移るということです。5月8日からの県としての対応と,その対応の県民への周知をどのようにしていくか,お聞かせください。

(知事)
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の取り扱いが,5月8日から5類に変更されるということで,県の対応としては,当面は,しっかり病床を確保していくこと,また,県民の皆さんには感染防止対策をしっかりお願いしていきたいと思っております。
5月8日を境に全数の把握ではなくなって定点観測ということで,県内の90箇所の医療機関における感染状況を発表していくということになるわけでありますが,最近,全国的にも感染者数が少し増えてきているということで,例年,ゴールデンウィーク前後にまた感染の波がやってくるということもありますので,県民の皆さんには引き続き,三密を避ける,手指消毒をする,換気を励行するといったような基本的な感染防止対策は行っていただきたいと思っております。その上で,県としても病床の確保,当面の間は宿泊療養施設も縮小しながら維持をして,県民の皆さんの安心・安全ということをしっかり確保していきたいと思っております。
また,周知については,ホームページ等でも皆さん方にわかりやすく周知していきたいと思っております。

(幹事社)
幹事社の方から県政一般に対する質問は以上です。
ほかに,県政一般に関して質問のある社は挙手でお願いします。

3.チャットGPT

(記者)
よろしくお願いします。
チャットGPTについて,横須賀市が試験導入という報道がありましたが,県として,現在この件に関して何かお考えがあったら,お聞かせください。

(知事)
チャットGPTというのは最近ニュース等でも非常に取り上げられていますが,県として今後どうしていくかというのは,まだこれからの検討だろうと思っております。非常に便利な部分もあれば,情報のセキュリティーなどいろんな面での懸念事項もあると聞いておりますので,そのあたりもよく検討しながら,今後,県として,業務の効率化などいろいろ活用できる部分について,どういったことがあるのかというようなことはしっかり検討していきたいと思っております。

4.高病原性鳥インフルエンザへの対応等(1)

(記者)
ありがとうございます。次に別の案件です。鳥インフルエンザで埋却処分したことに伴う土壌汚染の関係です。県の住民説明会で「水質の数値については問題がない。」という説明があったのですが,住民の方からは「臭いもあるし水も濁っている。」,「米を作るといっても風評被害が心配」というような声も出ています。そういった住民からの声というのは,知事に届いているのかどうかお聞かせください。

(知事)
鳥インフルエンザで40万羽以上の一番大きな殺処分が行われた所での埋却地から汚水が漏れ出したということについては,昨年末からずっと対応してきております。住民の皆さん,悪臭あるいは生活環境への影響,こういったことに非常に迷惑をおかけしているということについては,率直にお詫び申し上げたいと思っております。
その上で,県の方でこれを埋め替える作業というのを行うということで,1月に住民の皆さま方に,県として埋め替えるという方針をご説明したところであります。その中で,住民の皆さん方からは,新しく埋める場所の傾斜地の下の方に田畑があるということで,そちらの方にまた被害が及ばないようにということで「さらに深く掘るべきではないか」といったお話をいただいたり,そこでのいろいろなご意見を踏まえて,当初考えていた埋める作業の中で,技術的に深く掘って対応するということが可能かどうか,ということを検討しておりましたが,それは工事の安全上なかなか難しいというような話があり,では,どこか別の所に埋め替えるのか,それともそこまで深くは掘らないけれども,漏れ出さないような対策として,ブルーシートだけではなくてゴム製の遮水対策をするといった,そういう技術的な検討を行ったことで時間を要してしまいまして,当初目指しておりました年度内にということが難しくなり,埋め替える所も竹が茂っておりまして,伐採等に思った以上に時間がかかるということで,工事の終期をお示しすることができない状況の中で検討を続けておりまして,4月17日にようやく準備が整い,20日,昨日からようやく着工できたということでございます。
ただ,先ほど申し上げたような様々な土地の状況等もあり,最終的には7月くらいまでかかってしまうということでございます。
住民の皆さんからは,稲作の作付けとの関係で水質を非常に心配される声があるということで水質の検査をしてきたところでありますが,当初は,全窒素の数値が若干高いということでありましたが,最近の取水の所での水質検査では「2.8」ということで,稲作の作付けの許容の範囲内であるということになってきており,その他の項目も稲作の作付けには,先ほどのような池の水が濁っているというようなご指摘はありますが,水質検査の結果で見ると,数値的には,稲作の作付けに支障はないのではないか,というような数値になっていることを承知しております。
そうは言いながら,風評被害的なことを心配されているということですが,そこは県と,JAの方にもしっかりとお願いしながら,流通面でのそういったことがないようにしていきたいと思っております。

(記者)
水質の数値に問題はないとする一方で,住民の方からはその問題がないということに関して疑問の声が出ているということで,この水質調査の地点ですが,それが適切だったかどうか,そのことについてお考えはありますか。

(知事)
水質は,検査をしている所でどこが適切なのか,更にまた追加で,ということであればそういった所もまた追加で検査して,あるいは定期的にまた情報提供等はしていきたいと思います。

(記者)
JAさんのくだりのところで,ある程度お答えいただいたかもしれませんが,「米を作れない」と考えている農家の方もいらっしゃるみたいですが,そういった米を作れない農家への補償といったものは,何かお考えはありますか。

(知事)
水質が基準値を大きく超えていて,それで稲作ができないということであれば補償というようなこともあり得ると思いますが,水質が,稲作をする上での許容範囲内である中で,作付けをしないことに対しての補償というのは,難しいのではないかと思っております。

(記者)
知事自身が,この案件で被害を被っている住民の方から直接話を聞くお考えというのは,いかがでしょうか。

(知事)
今のところ,担当の方でしっかりお話をさせていただいていると思いますが,機会があれば現地を,埋め替えの作業が本格化したり,そこから漏えいしている・していない,心配なところもあるでしょうから,時間が許せばそういうことも検討したいとは思います。

(記者)
今の出水の件に関連して,知事ご本人のお考えでは,視察もご検討されるということ,住民も大変求めていらっしゃるかと思います。

(知事)
そうですね。何を見に行くかということもありますけれど,そこらへんの,ここを見る必要があるというようなことがあれば,そういったことも時間が許せば検討したいと思います。

(記者)
やはり皆さん,「新年度,年度が替わり担当者も替わったので,どうしても担当者と住民との意思疎通が不十分じゃないか。」という不安の声が挙がっていますが,その点についてお考えをお聞かせください。

(知事)
どうでしょう,そこらへんのしっかりとした引継ぎということについては,問題ないと思っております。

(記者)
今の鳥インフルエンザの件について,追加で質問です。この水質調査の結果については,「複数の場所での継続的な水質調査を行うことも検討したい」ということでよろしいでしょうか。

(知事)
はい,今やっている所以外で必要があるというのであれば,そういったこともしていきたいと思います。

(記者)
この件について,県からの広報が一切マスコミに流れていないのですが,その点については,県としてどうお考えでしょうか。

(知事)
広報というのは,どういう意味ですか。

(記者)
「住民説明会をします」といったようなことについて,県からの広報というものがないのですが。

(知事)
それは「住民説明会を開催します」ということですか。
そこらへんは私もよく,どういうふうになっていたかよく存じていませんが,県が主催しているのか,地元が主催しているのか,そのへんは確認したいと思います。

5.鹿児島港本港区エリアまちづくり(1)

(記者)
よろしくお願いします。
17日まで募集していた本港区の利活用案のアイデアが234件集まった,という発表がありましたが,知事としては,率直にこの数字はどのように受け止めていますか。

(知事)
234件というのが,前回スポーツ・コンベンションセンターの意見募集をしたときは478件という数でありましたが,今回の本港区エリアの利活用というところについても,いろいろ皆さんご関心が高い,かなりのご意見をいただいたのではないかなと思っております。

(記者)
また今後,利活用検討委員会の協議を経た後に公表ということになると思いますが,中身によっては,体育館,スポーツ・コンベンションセンター,そういったところの整備を想定していないというか,それ以外の利活用案が出て来る可能性もあるのかなと思うのですが,そういったものが出てきた場合は,どのように対応される予定ですか。

(知事)
中身はまだよく見ておりませんが,今回の本港区の利活用の検討委員会においては,港湾であることや,スポーツ・コンベンションセンターの基本構想を前提として本港区の中の全体像を示す,ということで,今回の意見募集に当たっても様々,スポーツ・コンベンションセンターについても,観光客や住民の皆さんに開かれた施設にする,デザイン,そういったことについてのご意見をいただきたいということでありますが,いろんなご意見が出てきたことについては,それはそれとして,検討委員会の先生方の方で参考にするための材料としてご議論いただきたいと思っております。

(記者)
内容や,どういったものが多く占めるかということによっては,スポーツ・コンベンションセンターの整備というものに影響が出る可能性は考えられないですか。

(知事)
そこらへんの議論がどうなるかということは,今私が予断を持って申し上げるというのは難しいかなと思っておりますが,ただ,件数が多い・少ないということではなくて,その中身ですね。どういった理由でどういうことをおっしゃっているかという,そこらへんの意見の根拠といいますか,概要といいますか,そういう中身によるのではないかなと思っております。

6.スポーツ・コンベンションセンター(1)

(記者)
先ほど発表された実施方針の策定の見通しですが,これは,こちらとしては予定どおりですよ,というような理解でいいですか。

(知事)
そうですね,PFI事業を行うということで,年度の初めにそういったことを公表する,ということになっておりますので,その手続きに従って行うと。

(記者)
見通しが今日示されたのですが,改めて,整備に対する知事の意気込みをお聞かせください。

(知事)
意気込みといいますか,これまで長年にわたっていろんな議論がありましたが,今回,私が就任してから,場所ありきでない,施設の在り方をしっかりと検討した上で,今回県議会でも議論をいただいて,またいろいろ県民の皆さんからの意見募集等もいただいた上で決定されておりますので,この点についてはまたいろんな付帯決議もございますので,そういった点をしっかりと今後もまた検討を続けていく必要があると思っております。

7.サッカー等スタジアム(1)

(記者)
それと,同じ本港区で鹿児島市がサッカーのスタジアム,多機能複合型スタジアムを構想しています。最近市議会の特別委員会で,鹿児島市が「2候補を含む本港区で検討」というような文言で答弁していることについて「ほかにも候補があるのか」「場所を考えたら北ふ頭しかないのじゃないか」というような声が挙がっています。今,そういう議論の流れが出てきているのですが,知事はそこらはどのように見ておられますか。

(知事)
今まで鹿児島市の委員会の中で3つの候補が挙げられていて,1つ浜町は取り下げたのですかね。で,残る2候補があり,市議会の方でもいろんなご議論があるのだと思いますが,今おっしゃったようなことで,この2つの地域を含む本港区エリアで議会の中で「北ふ頭しかないのじゃないか」みたいな話があるということは承知しておりますが,鹿児島市の方では「2候補を含む本港区エリア」ということまでしかおっしゃっていないと思いますので,まずは市の方でさまざま議論されるのだろうと思っております。
北ふ頭というのがどうなのかよくわかりませんが,市の方の議論の中でどういうふうに取り扱われているのかわかりませんが,北ふ頭も本港区エリアの中にありますので,引き続きそのグランドデザインとの整合性あるいは中心市街地との回遊性,にぎわいの確保,こういったことについてはしっかりと検討していただく必要があるというふうには思っております。

(記者)
知事としては,北ふ頭というのは候補になり得ると思いますか。

(知事)
候補になり得るかどうかということについては,今の本港区の利活用検討委員会で,北ふ頭ということをどういうふうに位置づけられるのか,ということかと思っております。
北ふ頭も,サッカースタジアムの規模がどれくらいなのかまだよくわかりませんが,大きさによっては今の建屋をどうするのか,喜界航路との関係,人流と物流が交錯することによる安全性の問題などいろいろありますし,また,今本港区エリアの利活用の委員会の中で,さまざまな観光の拠点としてのクルーズ船の活用など,そういったアイデアもありますので,そのへん全体の議論の中で北ふ頭のエリアをどのように活用するのが良いのか,という議論がこれからまさに行われると思いますので,その中でのサッカースタジアムというのが対象というか候補というか,そういうのの選択肢になり得るのかどうか,ということになってくるのではないかと思っております。

(記者)
19日のKYTの生放送で,「白波スタジアムの改修も一つの選択肢なんじゃないか」というような発言がありましたが,知事もスタジアム改修も選択肢の1つだと思っているということですか。

(知事)
鹿児島市が今,スタジアムをどうするかということはご検討されていますので,市の検討次第かと思いますが,場所がどうかということもありますし,元々Jリーグ基準のスタジアムをどういうふうに整備するかという中では,白波スタジアムを改修するというのも一つの方策としてはあり得るのではないかとは思っておりますが,それはただ鹿児島市としてどういうふうに考えるかということについては,また市の方のいろんなお考えがあるのだろうと思います。

(記者)
仮に,白波スタジアムの改修となった場合は,県の建物なので県も費用を負担するというようなことがあるのですか。

(知事)
そこらのことについては,まだまったく議論がなされていないので,どういうふうな形で,主体がどういうふうに整備するかということは,また今後の議論かなと思います。

8.地方鉄道の維持・存続

(記者)
ローカル線の再編について質問します。ローカル線再編を促す地域交通活性化再生法改正案が,本日の参院本会議で成立するところです。鹿児島県内でも4路線が廃線を含めた議論の対象となっていますが,まず,この法案成立についての受け止めを聞かせてください。

(知事)
まだ法案の段階で,私もまだ中身もこれから少し,運用等についてはしっかり勉強したいと思いますが,鹿児島県内もローカル線というのは大変厳しい状況にあるということはありますが,一方で,やはり生活路線や観光あるいは物流,様々な面で非常に大事な路線だと思っておりますので,今回の法案によって協議会を開いたり,あるいは国の財源を活用したりというようなことで,地元の皆さんと一緒になってこの路線を維持できるように,そういった方向でこの法律が生かされればいいなと思っております。

(記者)
この法案では,路線というのをなくしてバスに替えるといったような案も出ていると思いますが,やはり路線は維持していく方針は,県として貫いていきたいというお考えでしょうか。

(知事)
そうですね,やはり鉄道というのはその地域における今申し上げたような役割というのは非常に大きいと思っております。やはり最近の経済の状況,県内を見ておりましても,非常に人手不足ということがいわれている中で,では鉄道がなければバスでいいかというと,バスの運転手の確保も非常に厳しくて減便をしたりというような状況もありますので,またカーボンニュートラルという中で,鉄道の果たす役割,大量輸送の役割というものも見直されてもいいのではないかと思っております。

9.クルーズ船の受入れ

(記者)
よろしくお願いします。
クルーズ船の受入れについて2つ質問があります。現在,年内の寄港回数99回の予定と発表されていますが,この99回という回数の根拠となるものはどこから持ってきたのかというのが1つ。
3月9日の解禁以降,続々とクルーズ船が入ってきていますが,観光客でにぎわう一方で,現場の方からはソフト面でもハード面でも複数問題があるような声が聞えています。これについての具体的な対策があれば教えていただければと思います。

(知事)
まず99回というのは,確かクルーズ船の船会社の計画を積み上げた数字だったと思っております。
対策というのが,具体的には,ハード・ソフトというのは何が今,最近あがっていますか。

(記者)
現場でよく聞かれるのは,マリンポート周辺の渋滞,街に英語表記が少なくて観光客の皆さんが困っているという声が観光地でも聞かれる,タクシーの人手不足,タクシーを含め全体の人手不足というふうに聞かれるのですが,いかがでしょうか。

(知事)
そうですね,やはり多くの皆さんが船で着いた後どこへ行くかというので,バスで団体で行かれる方もいれば個人で行かれる方もいるということで,その際にタクシーが,最近観光以外でも,人手不足もあったりして少ないということは確かにお聞きするところでもありますし,またあの地域の渋滞の問題もありますので,そういった意味でどういった解決策があるかというのは,直ちにハード面というのはなかなか難しいところがありますが,大きなバスが通るときのあそこの交差点を曲がる所の道路の改修等は行っているのですが,中長期的には臨港道路の整備等で行うということもあろうかと思います。また,やはり交通面で言うと,車だけではなくて,最近実証的に大隅の方に水上タクシーのような形で移動手段を確保したりというようなこともありますので,陸路だけではない様々な交通手段というのに広げていくというのも今後は検討していく必要があると思います。
また,表記の問題もだいぶ良くはなってきているとは思いますが,だんだん観光客の皆さんも,観光客が行かないような所にも行きたいということでそこが広がってくるということもあるのかなと思いますので,そういった点も含めてまた関係の皆さんにもそういったことをお話ししていきたいと思います。

(記者)
追加でもう1つ,少し先の話ではありますが,かごしま国体が今年開催されます。多くのお客様が県内にいらっしゃると思いますが,その間,クルーズ船が重なってしまうとかなり交通手段の混乱といいますか,バスが足りない,タクシーが足りない,いろんな問題がさらに悪化といいますか,増えてくるかと思います。国体の期間はクルーズ船をストップさせる等,そういう具体的なお話というのは今ありますか。

(知事)
10月の頃がどうだったか,日程はまだ,確認をした上でそのあたりも少し対策を考える必要があると思います。ただなかなか,止めるというのも難しいかなと思いますので,それでも支障がないような形にできるのか,あるいは止めるというよりは日程を調整するのか,そのへんは少し現場の方と相談してみたいと思います。

10.新型コロナウイルス感染症対策(2)

(記者)
よろしくお願いします。
新型コロナウイルスの5類移行についての県の対応についてです。今,国も患者を受け入れる医療機関の拡大を,5類移行後進めていこうとしています。県もこれに伴って病床の数の確保も,先ほど知事もおっしゃっていましたが,移行計画を策定されていると思います。その移行計画についての質問です。
今日,移行計画提出の締切となっていると思いますが,それは出せそうな状況か,大幅に遅れそうな状況なのか,お聞かせください。

(知事)
出したかどうか,まだよくわかりませんが,出す準備はしっかりとしております。

(記者)
そうなってくれば,大体,病床の状況が見えてきているかと思いますが,確保している病床が,5類移行前後で,移行前と比べてどれくらいの程度になっているかを,見込みでわかれば教えてください。
それに対して知事がどのように評価されているか,十分なのか,感染対策の上でもう少し必要なのか,そのあたりの評価も含めて教えてください。

(知事)
病床の確保は,どれぐらい必要かということで,これが感染の規模がどんなふうになるのか,最近のニュース等では「第9波が第8波を大きく超えるぐらい」というような話を聞いたりもします。そういった中でどれぐらいになるかというのは,なかなか見通すことは難しいと思っております。
また,これまでと違って必ず病院に入院するということでもなくなってきているような気もいたします。
一方で,重症・中等症(2)のようにしっかりとした医療サービスを受けなければいけない人たちも一定数は出てくると思っておりますので,基本的には第8波のときですか,一番ベッドを使用したときの数が大体,県で1,500くらいあったのではないかと思います。
ざっくり言うと,そのうちの半分が確保病床に入院して,残りがそのほかの,病院の中での院内クラスターといったような,そういった所で受け入れていただいた。あるいは確保病床を超える病床で医療提供を受けていたということかと思っております。
そういったようなことや,病床の使用率が70数パーセントだったということを含めて,どれくらい確保病床が必要かというあたりを計算して,ということになるかと思いますので,重点医療機関などで従来確保していた病床が750床くらいとすると,今後はそこまではいかないだろうと思います。
一方で,重点医療機関等で確保病床を提供していただいていた病院以外で,先ほど申し上げたような,確保病床以外だけれどもコロナの入院を受け入れていた病院,ここに積極的に今後は受け入れていただくということ。
それと,これまで全く新型コロナの患者を受け入れていない所で新たに受け入れていただく所も順次拡大していくということで,幅広く受け入れていただけるような環境をこれから作っていくということが必要ではないかなと思っております。

(記者)
今,知事のお話の中にもあった,これまで全く新型コロナの患者を受け入れていなかった病院,こういったところがどんどん広がっていかないことには,なかなか広がりも出てこないかなと思うのですが,そこの広がり方というのはどうですか,広がっていますか。

(知事)
なかなか,そんなに多くは最初からは難しいかなと思っております。元々は,受入病床になっていないということは,たぶん病床が少なかったり,なんらかの受け入れの難しいところがある病院が多いのではないかなと思っていますので,そういった中で,5類になると動線を分けたりと,そういったことが必要なくなるという意味では,多少受け入れる余地というのが出てくるのではないかなと期待しておりますが,最初はそんなに多くは期待できないかな,とは思っております。

(記者)
県として,そこに対して受入れが進むように働きかけみたいなことは,何か考えていらっしゃいますか。

(知事)
そうですね,そういったことは県医師会,郡・市医師会等にもお願いしながら,徐々に広げていければと思っております。

(記者)
先ほど知事も第9波についてのご指摘があったのですが,今,少しずつではありますが増えてきている状況で,今の鹿児島県内の感染状況をどのように,第9波を念頭にどのように見ていらっしゃいますか。

(知事)
鹿児島県内では最近,曜日によってだいぶ上下ありますが,30数人だったり7,80人だったり,最近100人を超えて110人くらいになったりというようなことで,平均すると100人前後くらいで推移していて,ずっと前の週よりは減ってきていたところが,ここ数日,5日か6日間は前の週の曜日を少し上回っているというような状況で,全国的にも少し増えてきているというような感じだと思っております。
病床の使用率は数パーセント程度で,5%,7%くらいで推移していますので,今のところ大きく医療提供体制に影響があるという状況ではないと思っております。
また,重症の患者もゼロか,1人出るかというくらいで,中等症も2人,4,5人というくらいで,一時期の第8波の一番高い時期に比べるとかなり,そういったひっ迫ということではないとは思っておりますが,これが広がり出すと非常に早かったりもしますので,しっかりとそこは,少し増えつつあるような感じはありますので,先ほども申し上げましたが,県民の皆さまには手指消毒・換気・三密を避ける,といったような対策は引き続き行っていただきたいと思っております。

(記者)
14日に宿泊療養施設の対応等を発表されたかと思います。今回の第9波が指摘されたのがその後だったと思いますが,そのもろもろの一連の対応,PCR検査の件や宿泊療養,そういったところに変更等はなさそうでしょうか。

(知事)
それはPCR検査や宿泊療養施設の扱いが?

(記者)
宿泊療養施設は高齢者や妊婦向けにしたり,あと無料検査所をなくす,あとフォローアップセンターの対応などいろいろ。

(知事)
対応が,第9波が来ることで変わるかということですね。

(記者)
はい,今回出たことで何か変化があるかということです。

(知事)
今のところは,そこのところは変えるという予定はないですね。

11.サッカー等スタジアム(2)

(記者)
よろしくお願いします。
鹿児島市が本港区で進める多機能複合型スタジアムについて,何点か教えていただきたいです。今,市が候補地について「2箇所を含む本港区エリア」と答弁している状況で,仮定の話で申し訳ありませんが,2箇所以外で造るとなった場合,新たな候補地が出てきたときに,需要予測調査など新たに何かしらの調査や取りまとめを求めるお考えはありますか。

(知事)
求めるというよりは,当然それは鹿児島市が,どこに整備をするとどういうふうな効果があって,ということは検討されるのではないでしょうかね。

(記者)
新たな候補地が出てきて,それが県有地であった場合,売却が基本という考えにお変わりはないでしょうか。

(知事)
そうですよね。県有地であったらと,たぶん本港区エリアは県有地ではないかなと思いますが。

12.鹿児島港本港区エリアまちづくり(2)

(記者)
先ほど,「北ふ頭が候補地になり得るかどうかは,検討委員会でどう位置づけられるか」というお話だったと思います。県の検討委員会で8月から12月にかけてゾーニングの素案の協議が始まると思いますが,それが始まる前にある程度「この場所を使いたいです」という,表向きの公表みたいなものを求めるのか,それとも12月,議論をしている最中まで,特に「北ふ頭を使いたいです」「この候補地を使いたいです」というのを鹿児島市が表明するタイミングというのは,県としては期限等を求めるお考えはないですか。

(知事)
鹿児島市の方で考えることなので,県として,何か出してください,いつまでに,と言うつもりはありません。

(記者)
ドルフィンポート跡地の利用について伺いたいのですが,スタジアムを整備する場合,市も県も厳しいのではないかという共通の認識だと思いますが,その見極めのタイミング,使える・使えないという見極めのタイミングも,いつまでにしてくださいと求めるお考えはないですか。

(知事)
いや,特に県の方からは市の方にそういったことを求めるつもりはありません。

(記者)
それが8月から12月のゾーニングの議論に影響するというようなお考えはないですか。

(知事)
どうでしょう,そこはそんなに影響するかどうかというと,それはいろんな用途がどうだということで,そこにはまるかどうかということでしょうからね。
いろんな個別の議論というか,規模といったものを考慮してというよりは全体の,本港区エリア全体としてどこにどういったことを整備するか,どういう機能を整備するのがいいのか,という話であるので,必ずしもそのへんの,見極めるということとはまた別の議論というのもあるのではないかと思います。

13.高病原性鳥インフルエンザへの対応等(2)

(記者)
冒頭に出た鳥インフルエンザの関係で,追加でお伺いします。知事は,補償について「基準を大きく上回っていれば」というようなご発言があったかと思います。基準値を上回っていることには変わりないと思うのですが,この「大きく」というのは,何か県として数字があるのでしょうか。またその根拠があれば教えていただけますか。

(知事)
基準値を上回っていることに変わりはないというか,全窒素の量は「2.8」ということで,2.8という値は,2から4の間では「許容範囲内」と言われておりますので,上回っていないと思っております。

(記者)
わかりました。漏れ出した原因について,そもそもどういったことが原因だと知事は考えていますでしょうか。

(知事)
漏れ出した原因というのはよくわかりません。これはたぶん,埋め替える作業など,そういった中で出てくるのではないかと思いますが,ブルーシートだけではなかなか,そこの液体漏れは防げなかったのか,その液体の抽出といいますか,出てきた量が想定より多かったのか,そのへんはいろんな可能性というものが考えられるのではないかと思いますが,そのへんの技術的な検討というのはこれからでないとなかなか,今の時点ではわからない。

(記者)
ため池の水については,昨日ですか,埋め替え作業に着手されたということでしたが,埋め替えが終わってからため池の水については何か処理といいますか,全部流すというお考えですか。

(知事)
いやいや,ため池の水というのはこれまでも水抜きをしたりしてきておりますので,そういったことは埋め替え作業を継続する中でも,汚水といいますか流入を少なくするという観点からの水抜き作業ということはしたり,あるいは水路の洗浄というようなことも当然やるということです。

(記者)
原因についてはまだよくわかっていないということですが,来シーズンも同じようなことが起こり得たらいけないことだと思うのですが,今後の対策,国への埋却予定地の要望,そういう何かあれば教えていただけますか。

(知事)
そうですね,やはり事業者の皆さんが,万が一鳥インフルエンザが発生したときの埋却地ということを,一応用意はしていただているわけですが,そこが,傾斜や周囲の状況,そういうことで適切かどうかということについては,今後しっかりと見ていきたいと思っております。

(記者)
今おっしゃった傾斜というのは,角度のことですか。

(知事)
そうですね,高い所に埋めると今回みたいに低い所に流れていくということもあるでしょうから,そのへんの地形等,そのへんもよく確認しながら,あるいは埋却方法というものも,今回のことも含めて改善すべきところは改善していく等,いろんな対策を考える必要があると思っております。

14.新型コロナウイルス感染症対策(3)

(記者)
先ほどのご質問と重なるかもしれませんが,コロナの件で,第9波についてです。ゴールデンウィーク明けにも,県内にも第9波がきそうかどうか,見通しはいかがでしょうか。

(知事)
なかなか難しいですが,最近,ここ数日間は少しずつ,少し増えている感じがありますので,これまで3年の間でやはりゴールデンウィークのあたりというのは感染が増えたということがありますので,またいろんなイベント等も多い時期でありますから,そういった意味では増える可能性というのはあるかと思います。それがどの程度,どういった形で,ということはなかなか難しいところはありますが,そういったリスクというのは十分あると思いますので,やはり感染法上の取扱いが5類にはなりますが,三密を避ける,換気をよくするというような対策はぜひお願いしたいと思っております。

(記者)
第9波が来た場合ですが,県独自の対策を何か打つといったようなお考えはありますか。

(知事)
今のところは,特にそれに対しての対策ということ,これをしますということはありませんが,国の方でもまた感染症法上のそういった爆発的な感染等がある場合には何らかの対策を,ということもありますので,その辺もよく見ながら県としてやるのか,国と一緒にやるのか,対策については考えていく必要があるかなと思います。

(記者)
第9波が重なった場合,5類に移行になったら感染者の報告が週に1回の定点報告になるということで,感染者の把握が難しくなるのではないかと思いますが,そこらの懸念というのはありませんか。

(知事)
そこは,感染者の把握というのが全数の把握ということではなくて,大体傾向としてどのくらいかということを推し測るということで,その点は定点観測で十分ではないかということで,インフルエンザ等もそういったことで流行の状況がどうかということを把握しているわけですから,そういったことで活用していけばいいのではないかと思っております。

15.高病原性鳥インフルエンザへの対応等(3)

(記者)
鳥インフルエンザについて,追加です。当初,埋め替え作業の予定が年度内に終えるというのが最初の目標というか,住民側の要望でもあったと思うのですが,この遅れというのは何が原因になっていますか。

(知事)
繰り返しになりますが,1月だったと思いますがそのときに住民の皆さんに説明をしたときに,「ここの場所に埋めるのであれば深さをもっと,10メートル以上掘ってほしい。」「漏れないように」などいろいろ,いくつかご要望等・ご意見をいただいたので,それを踏まえた上で,そこで深く掘るということが技術的に可能なのかどうか,それが可能でない場合に漏れないための技術的な対策をどうすればいいのか,あるいは別の埋却場所を探してどこかあるか・ないかなど,そういったことを様々検討していたということ。それと,この場所が竹が非常に繁茂している所で,実際に重機を入れて作業するということについて時間が想定よりもかかりそうだと。こういったようなことで,当初の見込みより大幅に遅れたということでございます。

(記者)
着手の遅れは,そういった住民側の要望に応えて検討材料が増えたということと,プラスで工期が,そういった竹林の状況などで延びたというような,当初の予定より延びているというような理解でいいですか。

(知事)
そうですね,それで結構だと思います。

(記者)
あと,住民側が知事の現地視察を要望されているのですが,そういった予定はありますか。

(知事)
今のところは,予定は特に組んではおりませんが,先ほどありましたように,現場の状況等で確認する必要があったり,時間が許せばそういったことも検討したいと思っております。

16.敵基地攻撃ミサイルの配備等

(記者)
よろしくお願いします。
県議選に関連して,安全保障関連です。敵基地攻撃能力を担う長射程ミサイルについての鹿児島・沖縄への配備が取りさたされていますが,今回の県議選で,立候補者さらに当選者とも,県内配備についての賛成は7割を超えたところでした。この受け止めと,県内配備についての知事の考えをお聞かせください。

(知事)
私も,長距離のミサイルですかね,というのを配備する必要性・考え方ということを,まだはっきりそういったことを国の方からもお伺いしておりませんので,その必要性が本当にあるのかどうか,ということによるのだと思っております。
なので,現時点においてそれが必要であるというふうに思っているということではありませんが,国の方で,安全保障が非常に厳しいという中で,そういったことも取りさたされているのかなと。ただそれが,現実に本当にそうなるのかどうかということについては,国の方でしっかりとした議論をしていただく必要があると思っておりますし,それが憲法上どうなのか,というような解釈も含めて,しっかりと説明が必要なのではないかと思っております。

(記者)
県内配備についてはどちらともいえない,という立場ですか。賛成・反対どちらともいえないと。

(知事)
そうですね,まだそんなお話も全然いただいておりませんので。

(記者)
この,日本が敵基地攻撃能力を保有することそのものについての考えというのは,いかが考えますか。
それと,保有自体は決めているわけで,配備する際の課題,どこかに配備しなければいけない,その課題というのはどういうものがあるか。

(知事)
配備するときの課題というのは,やはり地元の理解を得る,説明をしっかりとしていただく,ということではないでしょうかね。

(記者)
保有することについてはどう考えますか。

(知事)
保有することについても,やはり先ほど申し上げたような必要性,それをは国民一般にしっかりとした説明が必要なのではないかと思います。

(記者)
国防,基本的には国の専管事項ということで,県としてもいろいろ難しい立場に置かれることが多いと思うのですが,馬毛島の基地も「計画そのものに止めるような権限はない」というふうにこれまでも発言してこられたと思いますが,この長射程ミサイルについても,そういった権限はないといった認識にはあられますか。

(知事)
権限があるか,ないかといえば,権限はないと思います。

(記者)
沖縄の玉城知事などは,基地負担を踏まえた上で敵基地攻撃能力の配備については反対をしていますが,それについてはどんなふうに考えますか。

(知事)
それは沖縄の知事はいろんな状況がおありでしょうから,そういったご判断をされているんだと思います。

(記者)
知事として権限がなかなかない中で,今はまだ必要性による説明がない中で,まだ判断しかねるということだと思いますが,あらかじめ釘を刺すというか,課題を提示しておくというのは一つの考えだと思いますが,そういうふうに「この点はクリアしてほしい」と,現に取りさたされている現状でそういった何か,考えはありますか。

(知事)
現時点では,とくにそういったことの検討というのは,まだしているわけではありません。

17.馬毛島へのFCLP移転計画(1)

(記者)
国防に関して,馬毛島の関係などで「国の言いなりになってしまっているのではないか」というような指摘もあるわけですが,その指摘についてはどのように考えられますか。

(知事)
国の言いなりというか,地元での必要なことというのは,環境保全措置や安心・安全をいかに確保するかということで,そういったことで環境アセスメントの手続きに沿ってやってきているわけですので,そういった観点での手続きを,しっかり地元として行ってきているというふうに思っております。

(記者)
馬毛島の連絡会については,進捗はいかがですか。

(知事)
連絡会については,これまでにたしか2回開いて,現地の状況等について市町村と一緒に情報把握をしているという状況であります。

(記者)
市町村・関係機関でつくるといっていた協議会の類です。

(知事)
協議会はなかなか,地元の意向もいろいろあり,まだ開催の見通しが立っていない状況でありますので,それに代わるものとして連絡会を活用したり,あるいは県が個別にいろんな方からお話・状況をお伺いしたり,というようなことを今行っているということです。

(記者)
協議会,目処はまだ立たないということですか。

(知事)
立ってないです。

(記者)
どういうふうに進めていきましょうか,これから。県が打ち出した,やりたいと言った組織なわけですから。

(知事)
協議会という形でやることについて,地元がなかなかまとまらないということでありますので,今申し上げたような連絡会を活用したり,あるいは個別にお話をお伺いしたりというような形で,しっかり対応していきたいと思っております。

18.建設業の働き方改革

(記者)
よろしくお願いします。
建設業界の働き方改革について伺います。県は本年度,第2・第4土曜日の公共工事の現場を一斉に閉所する,公共工事リフレッシュサタデーを実施すると。昨年に引き続き回数を増やしてというところで,その狙いとしては,休みを取りやすい環境づくりを通じて作業員の処遇改善や長時間労働の解消を進める,ということだと思います。昨年度実施した分の効果というか,県としてその検証というのは実際されているのでしょうか,ということをまず伺いたいです。

(知事)
私もまだ,そのへんの効果がどうだったか検証しているかよくわかりませんが,手元に資料がないのでそこはすみません,また確認したいと思います。

(記者)
今回,こういった働き方改革等で懸念されるのは,公共工事が長期化していってしまう恐れもあり,街づくりの計画自体が滞ってしまうといった懸念もあると思いますが,そういった働き方改革と現場の作業の効率化をどういうふうに両立していった方がいいとお考えでしょうか。

(知事)
土日を休むことで,その分工期が延びるということは確かにあると思いますが,そういった中でできるだけ遅れが生じたりしないような計画的な作業ということをしていただく,ということではないかなと思いますが,そのほかにもいろいろ,機材を活用するなど生産性を上げるということも現場ではあるのかもしれませんが。
しかし,やはり人材の確保ということも今非常に重要な課題になっている中で,働き方改革ということは必要なのだろうなと思っております。

(記者)
ただ,機材等のリース代や事務所を保持する経費などを,何か県としてバックアップするという,そういう施策を打っていくようなお考えはあるのでしょうか。

(知事)
どうだったかな,これからやるというのは聞いていませんので,今やっているか,そこはまた確認したいと思います。

(記者)
来年4月から,建設業界でも時間外労働の上限規制が適用除外から外れて,罰則付きの規制があると思います。そもそも建設業界の特徴として天候に左右されやすいことから,そういう上限規制になじまないということで,2019年当時の働き方改革法の施行時には適用除外にされた背景があったと思います。県として,こういった問題に対して現段階からどのような措置,繰り返しの質問になると思いますが,支援策等のお考えがありますか。

(知事)
支援策というのが何があるのかですが,基本的にはやはり働き方改革ということで,ほかの産業と同じように皆さんの労働条件というものをしっかりと守りながら成果を上げていく,ということについては建設業全体として取り組んでいっていただく必要があるのだろうなと思っております。

19.馬毛島へのFCLP移転計画(2)

(記者)
よろしくお願いいたします。
先ほどの馬毛島に関連してです。馬毛島で工事が始まって3カ月が過ぎました。改めて進捗について,知事はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

(知事)
進捗というのが,まだ,現地の方からお伺いしているところでは,伐採作業をした上で,飛行場の滑走路等あるいは港湾の施設整備といったところから始めているということで,そんなに大きく何か,どれくらい進んでいるかというと,まだまだこれから4年間かけてやる最初の部分が今始まっているという感じだと思っております。

(記者)
2月末に,知事の方から防衛省に対して要請書を提出されていると思いますが,その中で,工事スケジュールや工事関係者の宿泊施設整備の計画などの情報提供をしっかり丁寧に行ってくれ,ということで要請されていると思います。その後,防衛省から何かしら反応はあったのでしょうか。

(知事)
県の要請に対する国の対応状況については,事務レベルで協議を重ねているところであり,国からは,具体的な対応内容については,現在検討中であると聞いています。

(記者)
あとは,地元の懸念や不安を受けてそういった要請書を出されていると思いますが,すぐすぐ防衛省から回答が来ていないことに対して,その防衛省の対応についてはどのように思われているでしょうか。

(知事)
防衛省の方から回答という形でまとまって来ているかどうかは別にして,現地の方では,防衛省の方でも,防衛省というよりは現場の工事の関係の皆さんも,それぞれいろんな取り組み・工夫はしていただいているのではないかと思っております。

20.県公式Twitterのチェックマーク

(記者)
SNSのTwitter社が認証バッジを外すと。鹿児島県の公式Twitterからもバッジが外されたようですが,県としての対応をこれからどうお考えでしょうか。

(知事)
昨日からですかね,Twitter社の方針として有料の会員だけを残して,あとはバッジを外すという措置をするということだったと聞いております。県として今後どうするのかということは,まだこれからの検討かと思っております。

(記者)
有料サービスに加入されるかどうか,そこは現場判断になるのか,いかがですか。

(知事)
それは,金額・効果など,いろいろ検討する必要があるのではないかと思います。

(記者)
一般的に懸念される,なりすましといったことも懸念されると思います。そういった対応も念頭に入れつつということもありますか。頭に入っているか。

(知事)
実態というか状況がまだよくつかめていないようなところもありますので,これからまた対応については検討すると思います。

21.スポーツ・コンベンションセンター(2)

(記者)
あと,コンベンションセンターに関連してです。来月,佐賀のアリーナがオープンするかと思いますが,県民がコンベンションセンターをイメージしやすい先行例として,知事が直接視察に行かれるあるいはご招待を受けている,といったことは,予定はありますでしょうか。

(知事)
今のところは予定はありませんが,佐賀との関係でいろんな交流もありますから,機会があれば見る機会もつくれるかなとは思っております。

(記者)
私たち県民は,本港区に予定されているコンベンションセンターはそこに近いものとイメージしていいのか,それとも全然違うものかどうか,言葉だけ聞いてもなかなかイメージがわかないこともあります。

(知事)
たぶん似ている部分も相当あるのではないかとは思います。ただ,鹿児島の場合はそこにある機能だけではなくて,本港区エリアにふさわしい施設にするという意味で,桜島の景観を楽しんだり,あるいはスポーツ・コンベンション以外も楽しむ,周辺のウォーターフロントパーク等とも連携をしたような活動などいろんなことが考えられますので,多目的な部分というのがだいぶ佐賀よりも付加されるようなものになるのではないかな,とは思っております。またそういった工夫が必要なのだろうと思っております。

22.被選挙権の年齢要件

(記者)
よろしくお願いします。
県議選に関連して,告示日に鹿児島大学の中村涼夏さんが届出をして不受理になったと。結果的には被選挙権の年齢要件に満たなかったということですが,現在の,県議でいうと25歳,知事でいうと30歳というこの被選挙権の年齢要件が不当ではないかということで,全国的に提訴する準備のためにあえて届出を行ったというところもあります。被選挙権自体は国の事項ではあるかと思いますが,若者の政治参加というところ,全般的にというところで構いませんので,今回の件について知事のご意見をお聞かせください。

(知事)
今回,県議選でまた投票率がだいぶ下がってきているということで,政治に対しての一つの参加である投票,それとそれだけではない被選挙権というのがあるわけであります。最近,どこの議会等でも,なり手不足というようなことが言われている中で,どうやって多くの皆さんに政治参加していただけるようにしていくかという中で,そういう若い方が参加意識を持ってそういった動きをされるということは,一つのこういう状況に一石を投じる,そういったことではないかなと思っております。
それで,どこで線を引くかというのは,いろんな国の制度の話で,引き方があるのだと思いますので,そこらへんは国の判断かと思いますが,そういった若い人たちの意欲といいますか,ぜひ皆さんにそういったことが広がっていくといいなと思っております。

(記者)
県政に関して,立候補ということ以外で,実際に選挙権のない10代の方や20代の方の意見を反映させるような機会というのは,現状どのように考えていますか。

(知事)
若い人のそれというのは,投票以外でですか。

(記者)
立候補する以外で,例えば何かしら意見を聞く場など,そういった場がどの程度あるか,足りているのか足りていないのか,といった現状の受け止めということです。

(知事)
若い人のそういった投票行動以外での,あるいは立候補以外でということでいえば,いろんな活動をしている人はたくさんいらっしゃるのでしょうが,やはり無関心な方も多いのではないかと思っております。
知事とのふれあい対話等でも,この前も南大隅でやったときには高校三年生でしたか高校生も参加いただいたりということで,若い方も何人か来ていただいたりということはしていますが,それはそれで十分かというと,たぶんまだまだ若い人はたくさんいるということなので,いろんな形での若い人たちの意見というのをどういうふうに反映させるかというのは,これからもまだまだ課題としては残っているのかなと思います。

23.災害時における行方不明者等の氏名等公表方針

(記者)
話は変わりますが1点だけ。3月末に,県の災害時の安否不明者等の氏名公表について,国の統一指針が出たことを受けて,県が5月に作ったものを修正したということがあり,安否不明者に関しては公表は家族同意は原則不要ということに変わったというところでありますが,死者に関しては遺族の同意は原則必要ということで引き続き変わらないという状況です。ここに関しては特に見直しをする予定はありますでしょうか。

(知事)
今回の見直しは,いろんな状況がある中で,国の方でも円滑な捜索活動,72時間以内というこの時間との闘いがある中で,円滑に救命・捜索活動をするということのために家族の同意は不要であるということで,県もそういった対応をとったわけでありますので,そういった観点からいきますと,死者については従来と取扱いを変えるという予定はございません。

24.スポーツ・コンベンションセンター(3)

(記者)
スポーツ・コンベンションセンターで補足的に伺いたいのですが,先ほどの配布資料によりますと,最短で令和11年度にオープンということだろうと思いますが,今同時並行で利活用の検討委員会をされています。利活用検討委員会で取りまとめられた内容で,また何か整備をされるとしたら,それは令和11年度に向けて,何というのですか,同時並行で本港区全体の何か整備を進めるなど,そういったお考えはあるのでしょうか。

(知事)
本港区全体については,何がどこにどう整備されるのか・されないのか,ということはまったくまだわかりませんので,それが同時並行で何か整備される・されない,ということではないのではないかと思っております。

(記者)
あと,事業実施期間が契約締結から令和25年度までということに一応設定されていますが,この事業期間の根拠というのは何になるのでしょうか。

(知事)
どうだったか,たぶん一般的なPFIの事業で,投資と回収の期間,そういったことから決められているのだろうと思っております。

(記者)
ということは,県としては民間事業者にとっては十分ペイできる期間であるというふうに考えておられると。

(知事)
そうですね,一定のそういった形での回収期間としてそういった期間が必要だというふうに思っております。

(記者)
令和25年度以降の対応になりますが,それ以降は再募集あるいは延長など,どういった見通しでしょうか。

(知事)
そこのところは更新なのか再公募なのか,そこらへんはまだ私もよく把握しておりません。

(記者)
いずれにしても,県管理に戻すというよりは民間事業者で何かしらの形で管理運営してもらうという考え方でしょうか。

(知事)
それがいいのではないかな,とは思っております。

(幹事社)
それでは,県政一般の質問はこれで終わりたいと思います。
次は,川内原子力発電所関連でまた質問を続けたいと思います。
まずは幹事社から,川内原子力発電所関連も幹事社から最初質問してよろしいですか。

25.川内原子力発電所の運転延長等

(幹事社)
分科会の報告書がまとまりましたが,特別点検の評価を適正とする一方で指摘もありました。現段階での受け止めはいかがでしょうか。

(知事)
20年延長が可能なのかどうか,使用に耐え得るのかどうか,劣化状況をしっかりと技術的科学的に検証していただくということで,分科会の方で特別点検等について評価をしていただいたというふうに思っております。
その中で,今後の留意事項としていくつか指摘を受けた部分もありますので,留意事項というので指摘を受けた部分もありますので,そういったことも含めて,今最終的に取りまとめをしていただいているというふうに思っております。

(記者)
また,知事は以前「専門委員会で意見が集約できない場合は,県民投票も一つの選択肢である。」とおっしゃっていましたが,今の状況を踏まえて,この県民投票についてのお考えはいかがでしょうか。

(知事)
まだ今,分科会の方で報告書を最終的に取りまとめを行っているところだと思っております。これが専門委員会での議論というのがどうなるか,ということをしっかり見極めた上で判断したいと思っております。

(記者)
ほかの原子力発電所を見ていると,申請からおよそ1年で結果が出ていますので,今年の10月が大体の節目になるのかなと思いますが,スケジュール感としてはどういったふうに進めていきたい,動いていきたいというのがありますか。

(知事)
今おっしゃるように,大体原子力規制委員会の判断というのがそれまで1年か1年強くらいだということですると,今おっしゃったようなタイムスケジュールなのかなと思っておりますので,それの前に,しっかりと県としての意見というものを原子力規制委員会と事業者に申し上げる,ということができるようにしていきたいというふうに思っております。

(記者)
また,原子力規制委員会が今年4月,今月に川内原子力発電所の視察の中で,耐震基準の見直しに伴う審査について,来年4月までに合格しないと運転が停止する可能性についても言及して,九州電力に速やかな対応を求めていますが,その点についてはいかがお考えでしょうか。

(知事)
耐震の規制への適合性ということで,今,原子力規制委員会の方で九州電力といろんなやり取りをしながら審査をしているということでありますので,九州電力としては,事業者の方では,しっかり安全の確保という観点から対応していただきたいと思っております。

(記者)
よろしくお願いします。
今回の専門委員会の分科会の結論についてですが,一部の委員から「議論が不十分じゃないか」といった声も聞かれていますが,この点について知事がどうお考えか聞かせてください。

(知事)
具体的に,不十分というのが,どこがどうして不十分なのか,というようなことかというふうに思うのですね。最終的に,分科会の最後の取りまとめのときに,そういった具体的な修文のご意見ということについて,一人はおっしゃっていただきましたので,そういったことについては今取りまとめの中でしっかり反映するようにしている,というふうに理解しております。

(記者)
今回の分科会の取り組み,試みですが,自治体独自で運転中に焦点を当てて検証するという試みだったと思います。改めて分科会の議論を踏まえて,進行の難しさや課題というのを知事が考えられたかどうかというところをお伺いします。

(知事)
どうでしょう,進行の難しさというか,やはり非常に専門的な領域で,それぞれの分野の専門家の皆さんの議論をしていただいているということでありますので,そこでの議論というのを一般の県民の皆さんにどういうふうにお伝えしていくか,というところが課題だというふうに思っております。
今回,分科会での議論あるいは今後の専門委員会での取りまとめられたものについての県民の皆さんへの説明を,わかりやすくどのようにしていくかということが,今後の課題だろうと思っております。

(記者)
先ほども質問に出たと思いますが,県民投票についてです。今の時点で,知事として県民投票の必要性を感じられているかどうか,というところをお聞かせください。

(知事)
先ほどの繰り返しにもなりますが,今,分科会の方で最終取りまとめをしていて,今度専門委員会の方で議論されるということでありますから,そこでの結果というものを見た上で判断する必要があると思っております。

(記者)
これまでは「必要に応じて」という形で見解を示されていたと思いますが,その必要というのは,改めてどういったことを想定されているかというのを教えてください。

(知事)
県民の意向把握ということで,従来から申し上げていますのが「判断が集約されない場合において,県民の皆さんの意向をお聞きする。その手段としてもいろいろありますが,その中で県民投票が最も適切であると総合的に判断した場合に実施したい。」と,こういうことで申し上げております。

(記者)
公聴会やパブリックコメントといったところを。

(知事)
そうですね,あるいは意見募集など。

26.川内原子力発電所の有事の際の対応

(記者)
よろしくお願いします。
ロシアのウクライナ侵攻から1年が経過し,現在もロシア軍によりウクライナの原子力発電所が制圧されているという状況も続いていますが,有事の際に原子力発電所が攻撃対象になるということが改めて浮き彫りになっているのかなと思います。
そういった中で,今いろいろ審議されている安全対策というところで,武力攻撃ということはなかなか想定はされていないところかと思いますが,そういった原子力発電所に対する武力攻撃というところで,原子力発電所の防衛についての考え方を,改めて県としての考え方を教えてください。

(知事)
今回の,ウクライナへのロシア軍の侵攻という中でも,そういった今おっしゃるような原子力発電所への武力攻撃ということも想定はされるということで,知事会等とも一緒になって,原子力発電所の武力攻撃に対しての対応の仕方,警備の在り方ということについて,国の方に要望しているというところであります。

(記者)
具体的な要望内容というのは,知事会等で出されている内容では,どういったところを強く国の方に求めている,というのはありますでしょうか。

(知事)
警備体制をどういうふうにするかということで,今,自衛隊等誰も警備をしているわけではないので,そういった警備体制ということをお願いしていたかと思います。

(記者)
このロシアの軍事侵攻によって,原子力の問題という意味では,エネルギー問題というか電気料金が高騰したことによる生活面への影響に直結している部分があるかと思いますが,そういった電気料金のことやエネルギー確保の問題という中で,改めて立地県の知事として原子力発電所の活用・必要性をどのように考えていらっしゃるでしょうか。

(知事)
エネルギー全体の電源構成等については,国のエネルギー政策として考えていただくことだと思っております。そういう中で,原子力発電所立地県としては,やはり安全性の確保というのがまず第一の最優先事項だというふうに思っておりますので,そういった意味では,原子力発電の安全性については,規制委員会・事業者に対しては,しっかりと確保するようにお願いしていきたいと思っております。
一方でまた,電気料金の高騰等については,再生可能エネルギーの導入であったり,これもコスト的にはどうかということもありますが,エネルギーの安全保障という観点では,地産地消のエネルギーというものを増やしていくというような取り組みも必要だろう,というふうに思っております。

(記者)
やはり,なかなか国のそういったエネルギー政策,軍事の方もそうだと思いますが,そういった中で地元というか鹿児島県内できることとして,避難路の整備など,そういったところのお考えはあるかと思いますが,なかなか軍事を想定した避難というのは難しいところもあるかと思います。そのあたりのお考えはいかがでしょうか。

(知事)
それは武力攻撃があったときの避難ということですか。

(記者)
はい。

(知事)
それは,武力攻撃がある場合,あるいは原子力事故が起きた場合,おそらく共通する部分も大きいのではないかと思いますので,その防災・避難ということについては毎年防災訓練もしておりますが,これからもいろんな形で訓練をしていく必要があるだろうと思っております。

(幹事社)
そのほか,ありますか。
それでは,質問はないようですので,これですべて終わるということにさせていただきます。

(広報課)
これをもちまして,知事の定例記者会見を終了させていただきます。

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