6 長く暮らせる住宅をつくる2
ストックを活用した住まいづくり
鹿児島県の人口は、1985年をピークに減少しており、その傾向に歯止めがかからず、将来的にも、人口の減少が予測されています。
また、一般世帯は2005~2010年をピークに減少していくと予測されています。
平成10年度住宅・土地統計調査によると、鹿児島県の住宅数は78万1千戸、総世帯数は69万世帯で住宅数は世帯数を上回っており、住宅の数の上では充足しています。(図6-2)
図6-2総住宅数・総世帯数・1世帯当りの住宅数推移
出典:住宅統計調査、住宅・土地統計調査
しかしながら、住宅の質についてみると、住宅の規模は、借家に居住する世帯の場合、約1割は最低居住水準未満であり、また住宅に対する不満率は、住宅の広さから、むしろ住宅の性能・設備に関する内容が高くなる等の問題があります。(図6-3)
図6-3住宅の各要素に対する不満率の推移(鹿児島県)
出典:住宅需要実態調査
住宅の建築時期別住宅数割合(図6-4)をみると、鹿児島県では、全国と比べ昭和35年以前に建設された住宅の割合が高くなっています。これらの住宅には、老朽化が進むと同時に設備基準が劣るものがみられます。今後は、新築以外にリフォームや増改築等、ストックを有効利用できる環境整備を行い、将来のライフステージの変化等に対応できる計画とすることが必要です。
図6-4住宅の建築時期別住宅数割合
出典:鹿児島県住宅マスタープランH13
対策
→16耐久性の高い構造
→17ライフステージの変化への対応
→18維持・更新の容易性の確保
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