取り組み例(防風林による風の調節)
常緑の中高木を用いて密度の高い生垣をつくり、強風をその左右や上下に飛ばして風をさけることができます。
・風下側:樹高の10~15倍の範囲(風速を50%程度軽減)
・風上側:樹高の2~5倍の範囲
・防風効果は葉の粗密、単植または群植等によって異なります。
・防風林は屋敷から離して設けることが原則です。
・防風帯の一番外側に花樹等を植えると路地景観の向上につながります。
図3-12海風を緩和する防風林
「建築知識1996年3月」より作成
海風は、下から突発的に吹き上げてくるのが特徴であるため、風上側に低い防風林を配し、順に高く、2重3重の構成とし、風を上方に飛ばします。
図3-13乱気流の防止
「建築知識1996年3月」より作成
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密な生垣(1.5~2.5m程度)は、その高さの約2倍の範囲(約5m)の風を緩和することが可能です。建物の上空に風を飛ばすことで乱気流の発生を防げるため、海風等の防風に効果的です。(上左図)
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足元を空けた生垣と低い潅木の組み合わせによって乱気流を防止する方法もあります。減速した風は、生垣の足元から流入し、屋根の上を流れる風に合流し上空へ流れて行きます。(上右図)
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