建物配置による風のコントロール
対策の概要
風の流れを把握し建物を配置する
地域を流れる季節風と周辺の建物や既存林との関係から、敷地内の風の流れを把握し、新たに計画する建物や生垣等がもたらす風への影響(図3-4)を考慮した配置計画によって、快適な風の道をつくりだすことができます。
特に、まとまった規模の住宅街区を計画する場合は、風の流れをコントロールする配置が可能ですが、戸建住宅の計画においても、周辺建物との関係や植物の配置、前面道路の位置等によって、同様の効果が得られるため、高温多湿な鹿児島県においては、規模に関わらず風道を創出する建物配置とすることが大切です。
図3-4建物配置による風道のパターン
「建築設計資料集成」より作成
風には建物の配置に応じた上図のような性質があります。これらの特徴と建物配置を組み合わせることによって、まちや住棟間に流れる風道を創出することができます。
図3-5街路幅員と気流パターン「建築設計資料集成」より作成
上空風向に平行な街路では、同一風向の大きな風速の風が吹き、直行する場合は、風向が不安定で小さくなります。一般に街路の幅が両側の建物の高さに比べて大きいほど、街路内の平均風速は大きくなります。
主な手法
●建物配置による風のコントロール
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