三州割拠図
三州割拠図は,大永6(1526)年から文禄4(1595)年にいたる島津氏の政治的発展の跡を記した絵図である。この図は江戸時代に,島津家に伝存する原図を写したものである。
この図は,天正元(1573)年の状況を示し,島津氏が大隅国統一の仕上げとして肝付・伊地知氏攻略を目前にしたときのものである。島津氏は,前年の元亀3(1572)年2月に,大隅で肝付(きもつき)氏と組んで島津氏に抵抗していた禰寝重長(ねじめしげなが)を降服させた。これにより,大隅国で島津氏に抵抗する勢力は肝付氏・伊地知(いじち)氏のみとなった。
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