禰寝重長像
禰寝氏は,平安時代以来大隅半島南部に勢力を張った古郡司系在地領主で,大隅国の国衙(こくが)の役人であった建部氏を出自とするといわれ,南北朝から戦国時代に至る400年間,禰寝南俣・北俣を足場に各地に勢力を張った。
島津氏を核とした三国争乱期には,前半は島津方につき,半ばは肝付(きもつき)・伊地知(いじち)・伊東氏と結んで島津勢力に対抗し,三州争乱の締めくくり期の天正元(1573)年には島津方に与(くみ)して戦った。天正元年に重長が島津方に与したことは,薩隅での唯一最後の反島津氏勢力の肝付氏瓦解(がかい)の大きな原因となった。
展示に関する情報
現在展示してあります
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください