更新日:2021年8月27日
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日時:令和3年8月27日(金曜日)午前10時00分~午前11時45分
場所:6階大会議室(県庁6階)
「ムーブかごしま」からもご覧いただけます。
※この会見録は発言をそのままではなく,文章とする際読みやすいように整理したものです。
(広報課長)
ただ今より,知事の定例会見を始めさせていただきます。
幹事社の方,進行をよろしくお願いいたします。
(幹事社)
知事,今日もよろしくお願いいたします。
最初に注意事項ですが,発言される方は挙手をしていただいた上で,スタンドマイクを使って社名とお名前をおっしゃっていただくようにお願いします。
携帯電話はマナーモードの設定をよろしくお願いします。
知事から冒頭に発言があるということですので,よろしくお願いします。
(知事)
今日もよろしくお願いいたします。
まず,8月中旬の豪雨についてであります。今月中旬の豪雨災害によりお一人亡くなられたところであります。亡くなられた方に対しまして心から哀悼の意を表しますとともに,被災された方々に対し心からお見舞いを申し上げます。
現在,被害の状況を調査しているところでありますが,被災された方々への支援や被災地の復旧に全力で取り組んでまいります。これからも台風など災害が発生しやすい時期が続きます。県としては,今後とも市町村や防災関係機関と緊密に連携を図りながら,防災対策に全力を傾注してまいります。
県民の皆さま方におかれましても,日頃から危険箇所や避難場所・避難経路を確認し,市町村が発表する避難情報などに注意して,災害時には早めの避難に心掛けていただくなど,備えに万全を期していただくようお願い申し上げます。まず,私の方から以上であります。
(幹事社)
続いて,知事の方から発表があるということですので,よろしくお願いします。
(知事)
新型コロナウイルス感染防止対策の強化につきまして,いくつか私の方からご説明申し上げます。
本県の新型コロナウイルス感染状況につきましては,新規の感染者数が連日200人を越えるなど,爆発的感染拡大に歯止めがかからず,医療提供体制がひっ迫し,県民の皆さまの命が守れるかどうかの瀬戸際にあります。
このような中,8月20日からまん延防止等重点措置が適用され,県内全域での日中の外出の自粛や飲食店の営業時間短縮要請等を行っているところであります。県民の皆さま方には大変ご協力をいただいておりますこと,感謝申し上げます。
また,感染が拡大している地域から県内へのまん延を防止するために指定しました措置区域,鹿児島市・霧島市・姶良市においては,飲食店での酒類の提供やカラオケの使用を控えること,大規模集客施設の営業時間短縮の要請,入場者の整理・誘導の徹底を依頼しているところであります。
今回,これらの取り組みに加えて,新たな対策として6つ実施することにしております。
まず1つ目は,新たな入院病床の確保でございます。各医療機関のご協力をいただきまして,これまでの488床に78床増加ということで,566床で受け入れるということが可能になりました。受入病床につきましては,今後も増床に向けて取り組むこととしております。
2つ目は,新たな宿泊療養施設の確保でございます。鹿児島市に351室の施設を確保し,県医師会等のご協力もいただき,明日開所することとなりました。また,宿泊療養施設に入所される方用の搬送車両については,4台を6台に増やしたところでありますが,本日からさらに1台追加し7台体制としたところであります。さらに,入所調整に係る人員増強等を図り,今後,宿泊療養施設の稼働率を7割に引き上げることを目標といたします。宿泊療養施設につきましては,今後も更なる確保・充実に向けて取り組むこととしております。
3つ目は,宿泊療養施設と医療機関との中間的な施設を鹿児島市に確保することといたしました。この施設は,従来の宿泊療養施設に酸素投与・カクテル療法等の医療機能を併せ持った施設で,感染早期の基礎疾患を有する方などの重症化リスクを軽減することを目的としており,9月上旬に開所する予定としております。
4つ目は,県が運営する新型コロナワクチン大規模接種会場の設置でございます。9月13日から鹿児島市と霧島市の接種会場で,16歳から39歳までの県民の方約1万人を対象に接種を行うことといたします。加えて,今回の接種では,妊婦の方・同居のご家族等も接種対象としたいと考えております。
このところ感染が急拡大している若い方とともに,新たな命を守ることにもつながりますので,ぜひ,希望する方は早めの接種をお願いいたします。
また,学校での感染拡大を防ぐため,小学校・中学校の教職員も対象に加えまして,希望する方へのワクチン接種を行うこととしております。
5つ目は,自宅待機中の方の健康観察を行うコールセンターの設置でございます。現在,自宅待機をされている方の健康観察は,保健所が体温や呼吸症状・体調の異変等の健康状態を電話で確認し,症状があった場合に,広域医療調整チームが入院・入所調整を行っております。感染者の急増に伴い,保健所の業務がひっ迫していることから,保健所が行う自宅待機者に対する健康観察業務を一部,本日から民間に委託することといたします。これにより,保健所業務の負担軽減・合理化につながり,疫学調査機能の充実・強化も併せて図れるものと考えております。
6つ目でございますが,県外のイベント等に参加した学生のPCR検査,今行っているものを延長するといったようなことでございます。現在,学校は夏期休業期間中でございますが,サークル活動などでクラスターが確認されており,2学期の開始に伴い学生等の感染の増加が懸念されております。このため,当初,8月31日を期限とする県外のイベント等に参加した学生のPCR検査の期間を,9月12日までに延長することといたします。また,県外から帰ってこられる学校の入寮者についても,鹿児島中央駅及び鹿児島空港等におけるPCR検査は受けることができますので,ぜひご活用いただきたいと思います。
これらの取り組みにより,現在の爆発的な感染の状況に対処し,県民の皆さまの命が守れるように全力を挙げて引き続き取り組んでまいりたいと思っております。県民の皆さま方におかれましても,お一人おひとりがご自分のこととして感染予防に取り組んでいただき,県民の皆さまと一丸となってこの危機的な状況を乗り越えてまいりたいと考えておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。私からの発表は以上でございます。
(幹事社)
まず,発表事項について質問をしていきたいと思いますが,質問がたくさん出ることが予測されますので,まず幹事社の方からお聞きしていきたいと思います。
(幹事社)
今回いくつかありましたが,まず中間治療施設の確保ですが,これはどのような場所で想定されているのかというところ,どのようなイメージで具体的にどのような運用がされるイメージなのかというところはどうでしょうか。
(知事)
場所は,鹿児島市内のホテルで,そこに50床程度の宿泊できる部屋があり,そこのホテルの会議スペース等にベッドを用意して,そこで酸素投与や療養をするということを考えております。
(幹事社)
すでに宿泊療養施設として使われている所で,というイメージなのでしょうか。
(知事)
いえ,今回新たに確保したホテルで行うというふうにしております。
(幹事社)
コロナ専用に新たにホテルを確保されるという理解でよろしいですか。
(知事)
はい,そうです。
(幹事社)
中間施設の確保ですが,その主旨として,自宅待機者の方が今多くいらっしゃる状況ですが,そうした背景というか改めてその主旨という点でどうなのでしょうか。
(知事)
今,爆発的に感染が拡大しておりますが,病床の確保が,今日増やしましたが488から増やしまして,500から600ですが,それをさらに上回って入院や医療の提供が必要な方が出てくる可能性があるということでございます。そういった場合,入院の治療が必要な方がこれだけいてさらにそれを上回る人が出てきた場合に,そういった治療行為もできるような,病院に準ずるような施設というものが必要ではないかということで,病院とホテルの中間的なそういう位置づけの,医療行為もできるそういう施設を作っておくということで,それがそもそもの考え方でありますが,ホテルに療養している方,あるいは自宅待機者でそういう酸素投与が必要になった時に,そこにも行けるというようなことも視野に入れながら考えております。
(幹事社)
これは酸素ステーションのようなイメージなのでしょうか。先般,首長の皆さまとの会議の中で,下鶴市長からそういう意見があったと伺っておりますが,そういうイメージなのでしょうか。この辺どうでしょうか。
(知事)
この前の下鶴市長のイメージは,自宅待機者用のということだったと思うのですが,今回のものはホテルと自宅の中間というよりは病院とホテルの中間で,医療行為ができる。そこの52床に入っている人をメインに考えながら,状況によっては,症状が悪化して,今は病床が確保されていますが,病院に行けないが酸素投与が必要だ,という時にそこで酸素投与もそういう方もできるというようなことであって,何というのでしょう,自宅待機者用ということでは必ずしもないのですが,機能としてはそういったことにも使えるというような施設だと思っていただければと思います。
(幹事社)
重ねて恐縮です。今度はワクチンの大規模接種についてですが,こちらで使用されるワクチンはどの種類のワクチンでしょうか。
(知事)
モデルナです。ファイザーだと市町村との取り合いのようなことになるといけないので,モデルナは厚生労働省の方からいただけるということで調整がつきましたので,県としてもできるだけ前倒しでワクチンの接種促進のために,今回またこういった形での接種を行おうということです。
(幹事社)
次に,自宅待機者の健康観察の外部委託について,保健所業務の負担軽減とありますが,鹿児島県の保健所,鹿児島市の保健所とありますが,知事がご覧になって現状といいますか,どれほど業務がひっ迫しているのかというのは,実感としていかがでしょうか。
(知事)
先日,鹿児島市の保健所を見に行きました。通常であれば20人程度でやっていたものを60人・90人とどんどん増やしているということで,非常に人数は増やしていただいてはいますが,これだけ感染者が増えると通常の疫学調査に加えて濃厚接触者の健康観察もありますし,それに加えて自宅待機者のこういった形での健康観察ということで,非常に業務量が増えているということだと思っております。このままではなかなか疫学調査が,感染者をどんどん囲い込んでいくという作業にやはり影響が出ているのではないか,ということを感じております。
(幹事社)
コールセンターを民間に委託ということでしたが,それは体系的に,質問する項目というものを事前に決めておいて,それを代替してもらうようなイメージなのでしょうか。
(知事)
今,保健所の方でも,体温や呼吸器の状態,倦怠感の有無など,そういういろんな症状の聴き取りをしておりますので,そういったところを聴き取るように,コールセンターの職員にこういったことをちゃんとしっかり聴き取ってくださいということで,健康観察シートを用意して,いつ,いつにこういう形で,これはこうでしたということを聴き取っていただくということにしており,それは,例えば体温が38度以上ある,呼吸器がゼーゼーいっているなど,そういう症状がある場合にはすぐに保健所の方に連絡し,保健所の方から連絡して入院なり入所なり,ということにつなげていく,ということを考えております。
(幹事社)
分かりました。幹事社からは以上ですが,各社様,ございましたらお願いします。
(記者)
おはようございます。よろしくお願いします。
大規模接種の件ですが,これは千葉で新生児が亡くなった件を受けた対応,という理解でよろしいでしょうか。
(知事)
そういうことも含めて,やはり妊婦の方への対応というのが非常に重要だということで,早めのワクチン接種促進ということで今回対象にしております。
(記者)
約1万人を対象にするというお話でした。要するに1万人分のワクチンを用意しているということなのでしょうか。
(知事)
これは,これだけ必要だからこれだけのワクチンをというよりは,厚生労働省の方でいただける分が1万人分であったということを前提に,今,ワクチンをどういう方にまず優先的に打っていただくかということで,若い方・妊婦・小中学校の教職員という方を対象に,それが全部をカバーできるか分かりませんが,希望される方に少しでも接種できればということでこういう対象にしております。
(記者)
今回の大規模接種の対象者は大体どれくらいいらっしゃると見込んでいるのでしょうか。
(知事)
あまりそこははっきりはしておりません。市町村の方の個別接種なり職域接種でもうすでに接種を受けている方もいらっしゃいますし,その中で希望される方がどれくらいいらっしゃるかということも分からないので,この若い方・妊婦の方・小中学校の先生方,どれくらいかというのはよく分かっていません。
鹿児島市なども最初の時に,早めに小学校の先生方は申し出ていただければ優先的に早めに接種券を渡しますよということはされていると思いますので,もう受けている方もかなりいらっしゃるかもしれませんし,若い方で,鹿児島大学で1万2千人職域接種でいろんな大学の方にも接種しています。そういった中でどれぐらいかというのが,大体妊婦の方も,妊娠される方が大体月に千人で1万2千人くらいいらっしゃると思いますが,その中でどれくらいの方が希望されるのかということで,そこらは全然読めないのですが,手元にあるワクチンは1万人分ということで,比較的早めに接種していただいた方がいい方々を対象に挙げています。
その中でも,今考えているのは,コロナの予約方法は後日と書いていますが,妊婦の方については少し優先的な取り扱いはできないかなということで,今検討はしております。
(記者)
続けて,すみません。中間治療施設のことですが,酸素投与やカクテル療法などの医療行為ができるというお話でした。そうすると医師や看護師の方が常駐されるという理解でよろしいのですか。
(知事)
常駐なのか,必要な時に来ていただくということなのか,そこはまだ医師会の方ともいろいろ,運営方法については相談はしつつありますが,そこは当然医師・看護師というものの関与は必要になってきます。
(記者)
医師・看護師については,県の医師会から派遣してもらうという理解でいいのですか。
(知事)
そこも含めて,県の医師会なのかどこか別のところなのか,そこもこれからだと思っております。
(記者)
では,今の時点で具体的にここの医師・看護師に来てもらうというのは決まっているわけではないということですか。
(知事)
決まっていましたっけ,まだですかね。これからですかね。
すみません,まだこれからということになります。
(幹事社)
他に,どうでしょう。
(記者)
ワクチンの関係ですが,教職員の中に高校を入れなかった理由というのは,どういった理由でしょうか。
(知事)
小中高と学校がありますが,今回16歳から39歳までということで,高校生は高校生自身がワクチンを接種できる対象に入っていますが,小中学校の生徒・児童はワクチンを打てない,ここの対象にはなっていません。そうするとう,やはり学校の先生方がそこにワクチンをしっかり打って感染を防止するということが大事ではないかということで,ワクチンがたくさんあれば小中高というのもあるのですが,今回そこまで多くはない中で,限られてどこを優先するかということを考えた時に,小中高の中では小学校・中学校ではないかということでこういう形にしております。
(記者)
高齢者の接種の時は2カ所目が鹿屋だったと思いますが,今回霧島というのは,若者が多いというところで選定されたという理解でしょうか。
(知事)
若い方が多いのと,鹿屋市は鹿屋市で今,個別の集団接種や夜間も含めて対応しているので,そこは自治体の個別接種というかワクチン接種の動きがありますので,今回おっしゃるように霧島もかなり若い方がいらっしゃるということで,もう1カ所ということで霧島市の方に場所を選定したということです。
(記者)
中間治療施設ですが,知事のイメージとしては中等症Ⅰ以上の方に入ってもらうというようなイメージですか。
(知事)
大体今,どうでしょうね,入院される方は中等症Ⅱ以上の方が多いのではないかと思いますが,中等症Ⅰでも入っていらっしゃる方がいますので,軽症・無症状ではない,という意味では中等症Ⅰ以上の方が対象にはなるのではないかと思います。
(記者)
ここに入られる判断というのは,保健所の方がされるということでしょうか。
(知事)
これは,保健所もありますが医療の調整をしているチームがありますので,入院あるいは入所の調整をしていただいている,そこを中心に考えていただくということだと思っています。
(記者)
そういうチームが県の中にあるということですか。
(知事)
はい,いつも陽性者が出た時に,何人いて,どの方を入院お願いするか,どこの病院にというような調整をしたりするチームを,県庁の2階に調整チームというのがありまして,そこで毎日入院の方・入所の方,というリストなど,そういうことはやっていただいております。保健所の方からも,この人を早くという場合は連絡をいただくこともありますが。
(記者)
そうすると保健所と県が意見交換しながら対象者を決めていくというようなイメージですか。
(知事)
意見交換というか,そこのチームの中で整理していただいております。
(記者)
よろしくお願いします。
医療提供体制の充実のところで,搬送車両を7台体制にするというところですが,7台で1日大体何名くらい搬送できるイメージなのでしょうか。
(知事)
今,大体7台というのが,それは1回というか1日当たりでどれくらいということですよね。大体20人,20人強くらいではないでしょうかね。
(記者)
7台で20人くらい。
(知事)
いえ,7台というか1台当たり。ですから7台使えば150人かそれくらい。使い方にもよりますが,頻度によって。それくらいはいけるのではないかと思います。
(記者)
稼働率7割稼働が目標ということでしたが,現状は今何割くらいでしょうか。
(知事)
現状,残念ながら今3割くらいになっています。
(記者)
あと,同じページのところで,入院調整に係る人員増強とありますが,これは現状どれくらいでどれくらい増やすというイメージですか。人数でも割合でもどちらでも結構です。
(知事)
今,保健師の方が7人で,それぞれ個別に陽性になった方で入所が必要な方にご連絡して,その時の健康状態や入所の同意の確認,入所する時の注意事項等についてご説明しています。搬送の時間調整やいろんなことをやって,大体1人当たり30分くらいはかかると思いますが,そういうことをやっています。7人だとなかなかそこの処理が追いつかなくなってきているということで,今これを15人あるいは20人と,そういった形で,必ずしも保健師だけではなくて県庁の職員も含めて,人数の増強を図っていきたいと思っています。
(記者)
コールセンターの関係ですが,このコールセンターというのは鹿児島県内に1カ所置くのか,医療圏ごとに置くようなイメージなのか,どんなイメージなのでしょう。
(知事)
県内1カ所です。
(記者)
1カ所,それで県内全域を調整するということでしょうか。
(知事)
はい,これは保健所が機能していれば,感染者がどれくらいかということにもよりますが,保健所の方で対応できていれば保健所でそのままですが,希望する保健所について,その部分について委託するというようなことにしたいと思っております。
(記者)
コールセンターの人数の体制は,何人くらいのイメージなのでしょうか。
(知事)
人数はどれくらいだったかはあれですが,当初は立ち上がりで200人くらい,その後千人くらいの対応能力ということで,それを超える場合にはまたここの委託先が別の所と一緒に共同で,少し人数も増やせるような形で今考えています。
(記者)
千人くらい対応できる能力。
(知事)
ここ1カ所だけで千人くらいはできるということで考えております。
(記者)
今のコールセンターについてお伺いしたいのですが,先ほどの冒頭の質問の中で,今日から設置とおっしゃっていましたかね。もう設置されて,運用もされているのでしょうか。
(知事)
今日のいつかというのは,私も,すみません動いているかどうかは確認しておりません,まだ。今日からと聞いております。
(記者)
例えば鹿児島市は,今日から実際にその方々が働くような。
(知事)
はい,やはり今,鹿児島市が一番大変ですので,まず鹿児島市の方から優先的にそういうのを,少しずつ保健所も増やしていこうと思っています。
(記者)
鹿児島市では今日から実際に始まるという。
(知事)
始まるということで,時間はちょっとすみません,いつからというのは。分かりますか。
(新型コロナウイルス感染症対策室参事)
コールセンターの方は,今始まっております。
(記者)
では,実際に委託の方がもう自宅待機の方とは連絡を始めて。
(新型コロナウイルス感染症対策室参事)
連絡を始めているところでございます。
(記者)
鹿児島市だけですか。
(新型コロナウイルス感染症対策室参事)
鹿児島市と,他いくつかの保健所がございます。
(記者)
あと,対象者ですが,自宅待機者のうち2日以上経過し,症状が安定している者などと書かれていますが,具体的な定義というのはどういうふうな。
(知事)
定義としては,最初に陽性になってから1日目,しかし見ていないと急変する可能性もあるので,2日くらい。2日以上経過して熱が38度以上ないあるいは呼吸器症状がないということを見て,それが安定しているような状況である方について,コールセンターの方で定期的に毎日見ていけるようなこと。基礎疾患があったり,この人は少し心配だなという人は,引き続き保健所の方で健康観察をしていくという仕組みにしております。
(記者)
もう1点だけ,保健所に,コールセンターで一時的に対応されて,その後業務として保健所に引き継ぐケースというのは,先ほどお話の中にあった条件としては,38度の熱があるなど何項目ぐらいで,どういう内容のものになるのでしょう。
(知事)
何項目だったか,結構たくさんありましたね。熱が38度,呼吸器の状況がゼーゼーいう,本人の意識がボーッとする,そういったようなポイントがいくつかあり,その中のいくつか該当するという場合にはすぐ保健所に連絡するようにということでシートを作っていて,それで対応するということで考えております。
(記者)
1つでも当てはまったらですか。何項目以上。
(知事)
あれ,1つでもでしたよね。
(新型コロナウイルス感染症対策室参事)
1つでもあれば,例えば38度の発熱がある,息苦しさで息が荒い,胸の痛みがあるなど,意識の障害,ぼんやり,朦朧としている,などいくつかありますがそのうち1つでもあれば,直ちに連絡することになっております。
(記者)
大規模接種ですが,会場は鹿児島市と霧島市の2カ所ということで,対象者は全県民ですか。
(知事)
はい,そうです。
(幹事社)
他はいかがでしょうか。
(記者)
2点お聞きしたいのですが,このワクチン接種の件と中間治療施設の件です。
まずワクチン接種について,若い方と妊婦の方が基本的な対象となるということでした。例えばこの人達の中で受けたがらない人もいると思うので,そういう人たち向けに接種を促すような取り組みを何かされますか。
中間治療施設の方は,先ほどの質問でもありましたが,医療行為をするので医師の確保が必要であるという点と,抗体カクテル自体も結構確保の目途ができているということなのでしょうか。この2点を教えてください。
(知事)
まず,大規模接種の何かそういうインセンティブについては,今いろいろと何かできないかなということは,行くと何かもらえるなど,何かできないかなということは考えてはいますが,まだはっきりとは決まっておりません。
(記者)
これに関してもう1つ,予約方法はこれからですと書いてありますが,例えば,もう接種券が届いている人,届いていない人が,渋谷などではフラッと行って受けられるような,ああいったものも考えていらっしゃるのでしょうか。
(知事)
いや,基本的に予約はしていただく。WEB及びコールセンターに電話していただく,どちらかで予約はしていただくということで,東京都のような形でフラッと行くというと,やはり行列になっているというニュースも今日ありましたし,また密になったりということもありますので,そこはきちんと予約を取っていただくということで考えておりますが,予約の開始時期あるいは妊婦の方を少し優先的に扱うやり方をどのようにしようかという,その辺の詳細については後日改めてというふうに考えているということです。
あと,カクテル療法は,すみません今どれくらい確保できているかということは聞いておりませんが,もう9月上旬ですから,確保は見通しが立っていると私は思っています。
(幹事社)
他はいかがですか。
(記者)
よろしくお願いします。
大規模接種に関してですが,先日,モデルナ社製の異物混入の報道等がありましたが,供給の方は,現在問題はないのでしょうか。
(知事)
はい,ちょっと心配になったのですが,厚生労働省に確認する限り,大丈夫と聞いております。
(幹事社)
他はどうでしょう。
(記者)
宿泊療養施設と搬送車両も1台増やされるということで,今1,300人くらいいる自宅待機者が,もちろんこれからの新規感染者の数にもよってくるとは思いますが,大体いつくらいからどれくらいまで減らせそうというような,そういった想定はあるのでしょうか。
(知事)
まだはっきりとした見通しが立てにくい状況ではありますが,できるだけ早く,先ほど7台で150人という数字も,それくらいはいけると思っていますが,150人では足りないので,もう少し増やさなければいけないかなというような気もしておりまして,そこは少しずつ増やすことも検討したいと思っています。
今,大体毎日,今日は200人くらいですか,なっていますが,250人くらいをベースに考えると,入院できる人を引いて,ホテルの宿泊の人がどれくらい必要かというと,150人から200人くらい必要だということになるのかなと思っていますが,そうした時に150人では積み残し分というか,すでに待機している方が減っていかないことになりますので,新規だけ入れるということでは間に合わないので,これはもう少し増やしていって,できるだけ早く解消できるようにと思っています。
また,本土と離島の違いもありますので,1,300人,1,400人近い数字がありますが,離島の方で待機している方も300人くらいいると思います。300人はいないですか,全体の患者がそうですが,100人くらいいますので,そういった方々についてはまた別の搬送ということになりますから,そこも含めてこれからもう少し詳細に詰めながら補強していくということで考えておりますが,まだそこら辺は見通しが立てにくい状況かなと思っております。
(記者)
1台増やすのは,タクシーの方を1台増やすということでよろしいのでしょうか。
(知事)
これはタクシー,公用車。
(新型コロナウイルス感染症対策室参事)
タクシーになります。
(知事)
タクシーで。
(記者)
宿泊療養施設の確保は,またさらに進めていかれるということですが,大体いつ頃・どれくらい・どこに増やすという想定はありますか。
(知事)
今,大体感触のいいところは,鹿児島市内であと2・3カ所はあると思っていまして,それを足すと300人か400人いくかなと思っていますが,あとは感染者の多い川内の辺り,あるいは南薩の地域に今ありませんので1カ所,あとは徳之島も今1カ所ですが増やせないかなと,そういうことを今あたっているところです。
(記者)
まだ5・6カ所くらいは増やしていきたいと。
(知事)
そうですね,それぐらいを目標に今動いております。
(記者)
中間治療施設の方は,いわゆる下り,入院から宿泊療養になるような方の対象ではなくて,これから治療が必要になる方を対象に限るということでよろしいのでしょうか。感染者の。
(知事)
そうですね,自宅待機者あるいはホテル療養者の中で,入院一歩手前くらいの感じの人が対象になるのではないかと想定しておりますが,状況によっては入院と同じような人たちになってしまうこともあるかもしれませんが,今の病床の状況などを考えると入院一歩手前くらいで,酸素投与や,抗体カクテル自体が早めの投与ということで,重症化しないようにというような方が対象になってくるのではないかと思っています。
(記者)
病床確保の方は,8月半ばくらいに全病院に対して一度調査要請されたかと思います。その後33プラス20増えて,さらにまた全病院を対象に改めて調査されたという,そういった経緯はあるのでしょうか。
(知事)
いろいろとお願いはしていて,先日の病院長たちが集まる会議に私も出ましたが,そういう所で,今のこの非常に危機的な状況の中において,不要不急のという,不要というのはないけれども不急のものは病床を空けてお願いしますというようなことを中でもご発言もありましたが,そういった形で,本当に今この危機的な状況を乗り越えるために,医師会はじめ病院の医療従事者の皆さんには,本当に少々無理なこともお願いしながら増やしていただいたと,大変感謝しているところでありまして,またさらに今度引き続き増床をお願いしているところではあります。今回もこういう形で,大変ありがたいことだと思っております。
(記者)
78床と,この時点でかなり大幅な増床になるかと思いますが,あくまでも一般医療との両立ができる範囲で78床確保できた,というご認識でいらっしゃいますか。
(知事)
やはり,コロナ以外のいろんな病気がありますので,そういった中で延期できるものは延期していただいたりということで,現場の方では大変ご苦労いただいているのではないかと思っておりますけれども。
(記者)
よろしくお願いします。
県外から帰ってきた学校の入寮者のPCR検査について,入寮者である証明といった何か,受ける際に必要なものはあるのでしょうか。
(知事)
今,県外から来られた方にPCR検査を受けていただく仕組みになっていますが,航空券の控えなどそういうものがあれば出していただきますが,新幹線等は入れたら何もなくなりますので,そこは身分証を見せてもらえれば住所等そこはほぼ申告ベースになってしまうと思いますが,そういった説明をいただければというふうに思っています。
(記者)
検査費は,入寮者の方も2,000円でしょうか。
(知事)
はい。そこは同じような形でお願いしたいと思っております。
(幹事社)
他はどうですか。
(記者)
よろしくお願いします。
中間治療施設の件ですが,イメージ的には鹿児島市内のホテルの会議室に52ベッドを設けるということでよろしいのでしょうか。52室と書いてあるのですが。
(知事)
いや,元々ホテルの部屋が52部屋あって,それはそれで普通に宿泊療養という形です。入院しているのと同じような形で,その部屋に入っています。
それで,会議スペースにベッドを,これは,私,今よく数を承知してないのですが,そこにベッドを並べて,そこで酸素投与などができるようなスペースとして活用するというイメージです。
(記者)
新たな宿泊療養施設としてホテルを活用しながら,52室は宿泊療養の。
(知事)
宿泊療養施設も兼ねながら,ここで医療行為もできるという,そういう施設です。
(記者)
別途会議室を設けて,そこで必要な治療を。
(知事)
そうです,そこにベッドを置くということです。
(記者)
収容人数的には結構な人数になってくるのでしょうか。
(知事)
収容というか宿泊療養の52部屋はそうですが,会議室のベッドは,そこでずっといるわけではなくて,酸素をここでやるなど,診察室のようなイメージかなと思っているのですが。
(幹事社)
関連して,整理させていただきますが,52部屋は,入られる52人という方は,知事が先ほどおっしゃっていた中等症というか,入院とホテル療養の間の人たち52人が入られて,その人たちの中で医療行為を運用していくということですか。
(知事)
そういうイメージですね。その人たちが使うのですがそれ以外にも,外来の方という形で酸素投与を,酸素ステーションのような形でということも,場合によっては考えられるという整理です。
(記者)
先ほど,会議室等を使って酸素ステーションの話がありましたが,部屋のあるホテルの大会議室に,そういった一部の医療体制も整えて,そこに自宅待機の方や他の施設の方も来られると,そういうイメージですか。
(知事)
必要があればそういうことも可能になるようにということで考えています。
(幹事社)
他はどうですか。
(記者)
宿泊療養施設のところで少し確認させていただきたいのですが,まず搬送のところ,入所調整のところなどでいくつか問題があるようですが,知事として,今その宿泊療養の部分で,他にどのような問題があるというふうに認識しておられますか。
(知事)
宿泊療養施設は,まずは確保しなければいけないということで,今回も新たな宿泊療養施設を増やしましたが,今の自宅待機の人数を考えると,まだ確保しなければいけないと。先ほど申し上げたようなことで,引き続き施設の確保には努めております。
その中で,稼働率が3割程度になっているということで,宿泊療養の入所の調整というところがひとつボトルネックになっているのではないかということで,そこの人員増強等でしっかりと搬送する。で,その搬送する時に車が今まで少ないということもあったので,50人ぐらいを回していくぐらいの体制だったところを少し車も増やします,ということ。
それとあとは,清掃ということがありまして,退所した後のホテルの清掃に時間がかかるというものです。今まで,対処してから感染リスクを抑えるためにある一定の期間を置いて掃除に入って,掃除をしてそこに入るというようなことで,少し稼働率が下がるという面がありましたので,そこを1日置いておけば,もう清掃に入るというようなこと。あとは清掃が,そういうふうに期間は短縮できるようにしたのですが,清掃する人員が,清掃会社の方でなかなか確保できないと。会社の中でそういったリスクのある仕事を募集して,手を上げてもらったりしていたのですが,どうしてもマンパワーに限りがあるということで,部屋は退所はするけれども,清掃が追いつかないという部分もありました。そういったところも,今度人数を確保しようということでお願いをしたりということをしています。
そういったようなことをいろいろやりまして,施設の稼働率を上げていきたいということであります。
(記者)
先ほど,入院調整のところで,入所の同意を求めるような話がありましたが,その辺りが問題になっている部分というのはありますか。
(知事)
最近,いろんな方で,ご家庭の都合やいろんなことで,やはり自宅にいたいという方も一部いらっしゃいますので,そういう場合には自宅にいていただいて健康観察を引き続きしていくということもございます。
(記者)
同意したがらない人が多いというわけではない。
(知事)
今まで,どれくらいでしょうか,全体で言えば70人くらいの規模だったような気がします。
(記者)
今,入所している方々で症状が悪くなって病院に入院したりというケースはうまく,スムーズにいっている状態ですか。
ホテルに入所している人が症状が悪くなって医療機関に行かなければいけないという,今,中間治療施設のお話もありましたが,現状としては入院施設の方に受け入れられている状態でしょうか。
(知事)
はい。毎日数人程度は,上り搬送といってホテルから行ったり,あるいは自宅待機から直接行かれる場合もありますが,そういった対象の方は今のところちゃんと入れていると聞いております。
(記者)
よろしくお願いします。
非常事態宣言から2週間経ちましたが,宣言の効果についてはどのようにお考えでしょうか。
(知事)
緊急事態宣言,ステージⅣに上げて,営業時間の短縮等いろいろとお願いしておりますが,なかなか収束の兆しがはっきりとは見えてきていないというふうに思っています。やはり,濃厚接触者をきちんと追いきれているのか,現場の人たちの負担が非常に大きくなり,若い方の感染が広がって,デルタ株の影響もかなりあるのではないかと思っております。
今までと違って,市中感染といいますか,どこでうつったのか感染経路がわからないという方が4割くらいありますので,今までは濃厚接触者ですからPCR検査を受けてくださいというので,ある一定の範囲できちんと調査すれば結果が出て,大体今日は何人,という感じだったのですが,最近では濃厚接触者以外の方,熱が出たので病院に行って,病院で検査したら陽性だった,どこでうつったか分からないという方が結構増えているような気がしますので,そういった意味で,いつどこでうつるか分からない,非常に危機的な危険な状況になっているのではないかと思っております。
ですから,今までは濃厚接触者の検査をやって,その日の夜くらいには明日は大体何人くらい,というのがわかっていたのが,最近は,朝120~130人くらいと思っていても,最終的にどんどん増えて発表の段階になると200人あるいはそれ以上というような形で,増えているのが読めないくらい増えてきているという状況なので,やはりここは,どこでうつるか分からないという,そういうリスクがあるということをお一人おひとりに本当に気を付けていただきたい。換気の徹底や手指消毒・マスクの着用,そういったことをしっかりと行っていただきたいというふうに思っています。
(記者)
さまざまな要請をされていますが,その辺の効果というのは何か出ているとお考えでしょうか。
(知事)
やはり,人の移動を抑えるということが非常に大事だと思っていますので,県外との往来の自粛や外出の抑制ということをお願いしているわけですが,夏休み,お盆は過ぎたので,県外との往来というのは一段落するのではないかなとは思っております。外出は,いろんな要請をしてからアグープの人流のデータを見てみますと,夜9時以降の繁華街あるいは昼間も,前に比べると今大分減ってはきていると思いますが,その効果が出てくるのがもう少し時間がかかるかな,という感じに思っております。
(記者)
なかなか,まだ効果がはっきりと見えてこないということですが,今後,感染者がどれくらいのペースで推移すると見込まれているでしょうか。
(知事)
そこら辺もなかなか見通せないのですが,先日の医療関係者からお聞きしたところでは,しばらく200人から300人近い数字が続くのではないかというようなお話をお伺いはしました。
(記者)
しばらく200人続くとすれば,今確保している,今日出された6つの対策だけでは,なかなか,量的に厳しいところがあるかと思いますが,今後,確保をどれくらい進めていこうというお考えでしょうか。
(知事)
考えているのは,大体平均の療養機関が12日として,毎日250人出ると,対象となる感染者数が約3,000人。入院の割合が2割くらいだとすると600人の病床が要る。そうすると今回がそれに近い数字が,中間治療施設も入れれば大体確保できつつあるのではないかと思っています。
あとはホテルの方が,残りの2,400ということでありますが,これが今もう少し必要かなというふうに,これからもその数字を目標に確保していくということではないかと思います。
やはり,新規感染者をできるだけ減るように,人流の抑制等をしながらということで,感染防止と医療提供の体制をしっかりと充実させていくということが必要だと思っております。ただ,数だけではなくてやはり質的な面で,重症化を防ぐということがやはり,医療の現場でも非常に負担が重くなってきておりますし,今,中等症患者が90人を超えておりますので,医療の現場はなかなか厳しい状況になってきているというふうに思っております。
特に,今重症化している方は,40代・50代そして60代の方が多い状況です。しかし中には20代・30代の方も中等症Ⅱ以上の方がいますので,やはり若い方にもしっかりとワクチンの接種等で重症化しないようにご協力いただきたいというふうに思っております。
(記者)
確保を進められるということですが,現状,感染者の急増,お盆以降増加のペースが速くて,どうしても感染者の増加に確保が間に合わない状況が続いているかと思いますが,今後,追加の確保のスピード感というのはどういうふうにお考えでしょうか。
(知事)
先ほど申し上げたような,自宅待機者をできるだけ早くなくしていくということで言えば,できるだけ早くなのですが,これはホテルとの契約やゾーニングということもありますので,一定の時間が,あと1・2週間はかかるのではないかと思っておりますが,1カ所でも2カ所でも早くできるようにしていきたいと思っております。まだその辺の何日というところまではまだ私のところには報告は上がっていないですが,今,鋭意進めているところと聞いております。
(幹事社)
コロナの中で,県政一般の新型コロナウイルスに関する質問をお受けしていこうと思いますが,最初に私の方から,仕切り直しではありませんがお伺いします。
これまでの話のところで改めて整理していただきたいのですが,自宅待機が減らない要因,先ほども搬送や消毒の問題,入所調整の難しさがあるというところでしたが,お話を聞いて印象を受けたのは,入所の調整というところが今一番ネックになっているのかなとお見受けしたのですが,知事として,この宿泊療養が,稼働率が上がらないところに一番の要因は何かとお考えなのか,いかがでしょうか。
(知事)
おっしゃるように,今,宿泊施設は確保して,その数が十分かどうかは別にして,今確保している宿泊施設がありますが稼働率が3割になっているということが,清掃も時間がかかるのですが,清掃の追い付かない分がかなり多いのですが,ただ,空室があるけれども人が入っていないというところは,その一番ネックになっているのはこの入所調整・搬送というところだというふうに思っています。
(幹事社)
感染者が多くで推移しているが故に,医療調整・保健所,その辺りの作業が追い付いていない状況があるということなのでしょうか。
(知事)
保健所から上がってくるのも,最近時間が遅くなっているところはあるとは思いますが,一番は,入所のデータをもらってから実際に連絡して,日を決めて搬送するスケジュールを組んで入ってもらう,そこの部分が一番,今マンパワーなどが不足しているというふうに思っています。
(幹事社)
関連してですが,基本的に自宅待機をゼロにしていくというところ,知事打ち合わせされていると思いますが,一方で,どうしても実態としてなかなか入れない方がいらっしゃるというところはご承知だと思います。例えば,訪問医療の活用であったり,今回,コールセンターで外注という形で経過観察するということだと思いますが,訪問医療みたいなもので実際に医師に経過観察をしてもらうというような,そういう次の段階の施策というところについてのお考えはいかがでしょうか。
(知事)
いろんな協力の用意があるというお話はお伺いしてまして,ですからそういうのは医療従事者の,医師会を中心に,中間施設やいろんなところでご協力をいただけるところがあれば,そういったこともお願いしていきたい,今後も連携を図っていきたいというふうには思っております。
今の自宅待機のところで言えば,東京などは自宅待機者で本来入院しなければいけない方が入院できていない,というような中で,治療をどうするのかというレベルの話になっていると思うのですが,今の鹿児島の自宅待機の場合は,基本的に軽症・無症状の方であって,そこが38度以上熱が出ましたとか息が苦しいということになると,今そういう方を優先的にホテルの方にちゃんと入れる。あるいは入院の方に持っていくということがほぼ出来ているのではないかと思っていますので,まだそこまでのところにはなっていないとは思いますが,そういったことでかかりつけ医がいらっしゃる方の場合にはそういう形で訪問のお医者さんにフォローしていただく,ということは非常に助かると思いますし,中間的な施設のところでお医者さん,例えば酸素ステーション的な形で使う時に,ご自身のかかりつけの患者さんにそこで一緒に治療行為にあたるなど,いろんな協力の仕方というのはあると思いますので,その辺の連携の仕方は医療従事者の間で少し議論していただきたいというふうに思っております。
(幹事社)
先ほど,入院が必要な方は自宅待機をしている状況にはない,という認識でいらっしゃるのですか。
(知事)
今のところないのではないかと思っていますが,ただその自宅待機の方で入院が必要になって入院に行く,そういう方はいらっしゃいます。
(幹事社)
この辺の,自宅待機等々の関連で,この際質問があれば続けてと思うのですが。
(記者)
よろしくお願いします。
現場で,県の方は自宅待機者をゼロにしたいというお考えですが,現状としては皆さん自宅療養になっているのではないかという現実が目の前にあるのではないかと認識しています。
考え方として,療養を認めないというか自宅待機者として扱うと,十分なサポートが得られないのではないかと。待機している時間が長くなればなるほど,実質それは自宅療養ということになっているわけであって,待機者として県が対応しているのか,あるいは療養者としてサポートしているのか,こういう考え方になると,逆に自宅療養を認めて,これだけ数が増えてくると,待機者をゼロにするというよりは,自宅療養を認めて適切なサポートをすると。あるいは希望者がいれば保健所が認められるような,自宅でサポートができるという希望があれば,それに準じて認めていくというような考え方もできるかと思いますが,現状では,あくまで待機者をゼロにするというお考えなのか,あるいは療養として認めて適切なサポートをしていくのか,その辺はいかがでしょうか。
(知事)
自宅待機や自宅療養というのは言葉だけのことであって,実態として自宅療養は,今自宅待機されている方は,やはり自宅療養ですと言った時に,では何かサポートが変わるかというと,そこは同じように自宅待機でも健康観察をしながらそこでサポートが必要,医療行為が医療的なケアが必要だという方は,ホテルなり病院なりに行っていただくということなのですよね。ですから,今の自宅で待機されている方々に対しての自宅療養といっても,療養といえば何が適切なサポートなのか,というのが具体的にあるのかというと,そこはそんなに変わることではない。ただ考え方として,自宅療養というのは,もう最初からホテルに行ったり入院させたりしないで,もう一杯ですから,もうそこにそのままいるんですよと言ってホテルに入れたり入院にさせたりという努力をしないということだと私は思っているのです。
だからそうではなくて,今自宅に待機している方には,当然,自宅待機だから放っておくのでなくて,それは保健所なりがしっかりと健康観察をしなければいけない。必要があればきちんと医療行為が受けられるようにするという体制をしっかり作っておくということですから,自宅待機というと何か医療から切り離されている,自宅療養といえばちゃんと医療がケアされている,というとこではないと思っていますので。
自宅待機というのはしっかりサポートしながら病院・ホテルにつなげていくということであって,だからそこに行かないからケアしないということではないわけですよ。だからホテルや病院に行かなければいけない人が行けなくて自宅にいる人を療養としてしっかりケアする,サポートするというのと,その前段階で自宅で待機している人のケアというのは違うわけなので,自宅待機というのと自宅療養というので何か中身が違って,こちらはちゃんとしてこちらはちゃんとしていないということではないと思っていて,だから今の中で,できるだけちゃんとホテル療養あるいは入院できる,そういうことを目指していくという意味でそう申し上げているということなのです。
(記者)
分かりました。なぜこういうことを言うかというと,待機がやはり長すぎるという気がするのです。先日,待機が最長で1週間くらいだとおっしゃっておられて,実質,待機が1週間になると皆さん熱が出たりなかなか厳しい状況になった時にどうするんだろうという心配も出てくるわけです。そういう部分で,待機者も療養者も変わらないというお言葉をいただけたので,そこは納得できましたので。
(知事)
おっしゃるように,残念ながら今自宅待機といったらそのまま10日くらい自宅で待機して,結局,幸いにというか軽症のままあるいは無症状のままで自宅待機解除となる方も結構出てきていますので,ですからそういうことでかなりご心配をおかけしている部分もあるということは確かにそのとおりだと思いますので,そういった方のケアはしっかりと保健所なり,今回の外部委託も含めて,皆さんにできるだけご心配のないような体制でしっかりとご説明もしていきたいと思っております。
(幹事社)
この件に関連して,他にございますか。
(記者)
今おっしゃった,結局入所の調整がつかないまま退所基準のようなものをクリアしてしまって,結局,本当に自宅療養で終わってしまった人もかなり出てきているということでしたが,実際どれぐらい出てきているのでしょうか。
(知事)
総数は計算していませんが,ここ数日見ていますと毎日20~30人くらいの規模で,ここはまだ私も調べきってないのですが,2日前ぐらいには172人という数字が出ました。昨日は27人だったのですが。この172というのがどういうことだったのか。これまで積み重なっていてそこに計上していなくてこうなったのか,あるいは一挙に感染者が増えた時の数字がきたのか。たまたまそこに待機の解除の警戒基準というか,そこはクリアした人がたまたまそこだったのか。そこはどうだったのか調べてみたいと思っていますが,そういうのを除けば,大体最近,ここ数日見ていると1日当たり30人前後くらいのペースで出ているような気がします。
ただ,80人くらいだったのが200人,250人というレベルで増えた時の日数が経ってくると,そういう人たちの中で病院やホテルに入った人以外の人というのがある程度いると,また人数が増える可能性というのはあるかもしれないと思って見ています。
(記者)
今,自宅待機されている方に昨日まで,コールセンターが開くまでは保健所の方が毎日電話で連絡を取っている体制だと思うのですが,その時に,待機期間はどれくらいになります,いつ頃入所の目途が立ちそうですというような連絡はできているのでしょうか。
(知事)
そこは,できていないと思います。異常がなければそこでとなっている形だと思うのです。今の搬送能力の中で,ずっと見て,熱が38度ある,息が苦しいという方が出たらそういう方々を先にホテルや病院に運んだり,というのが実態なのではないかと思っていますので。
(記者)
先ほど他社がご質問されたことと重複しますが,もし,自宅待機ですと聞いて,自分がいつ入所できるのか分からない,連絡も来ない,という状況であれば,例えば,無症状という人はもう最初から自宅療養として,生活物資を含めて少し手厚いサポートをするというのも手段の1つではないかと思いますが,その辺りはどのようにお考えですか。
(知事)
それは,無症状の方は自宅療養ですと言っても,急に変わる場合がありますから,それは待機というのと療養というのであまり変わらなくて,それは,自宅待機の方に何か必要な生活物資等を用意した方がいいのではないかというような話と,別にそれは自宅待機だから,自宅療養だから,ということで必ずしもそんなに違う話ではないのではないか,という気もします。
(記者)
その生活物資の支援に関しては,自宅待機者がもしかしたらこれから増えるかもしれない状況の中で,今まだ多分できていないというかされていないと思いますが,その辺りのサポートというのは,今後いかがでしょうか。
(知事)
今の実態としては,保健所の方で日々健康観察をする時に,食事はちゃんと摂れていますかというようなやり取りの中で,摂れていないと言うとその辺の事情を,どなたもサポートされる方がいないという場合には,市町村等を交えながらサポート体制を考えていく必要があると思いますが,今の場合,大方のところでは家族や親戚・地域の方のサポートを受けている方が多いのかなと。その辺はまた増えてきていますので,その中でどうしても単身者,お一人で外に出られなくていろいろ不自由があるということであれば,またそれらのサポートについては考えていきたいと思っています。
(記者)
自宅療養者はゼロという県のお考えはもう変わらないということでよろしいのですか。
(知事)
ゼロというか,できるだけ少なくしていきたいと思っています。一部には自宅を希望される方もいらっしゃいますが,できるだけホテル・病院の方に入れるように努力はしていきたいと思っております。
(記者)
自宅待機者をなるべくゼロにする,自宅療養は原則ゼロという考えは変わらないですか。
(知事)
そうですね,そういう原則で取り組んでいきたいと思っています。
(幹事社)
関連で,この他ございますか。大丈夫ですか
(記者)
先ほど,抗体カクテル療法のところで,中間治療施設で使用されるというお話があったと思いますが,現時点で自宅待機者や宿泊療養の方で重症化しそうな傾向のある人が抗体カクテル療法となった時には,基本的には中間治療施設に外来として受診して,抗体カクテル療法を受けるという考え方になるのでしょうか。
(知事)
その辺の手続き的なことまで私もまだ詰めて聞いていませんが,治療はできるのですが,ただ外来で行くかどうかということですよね。そこら辺の,手続きがどういう形になるかというのは,また確認したいと思いますが,そういう方もそこの52床の宿泊施設にいない,外からの方もこのカクテル療法というのは受けられるということのようです。
(記者)
先日,政府がカクテル療法の外来診療を認めたという話があったと思いますが,県内でそういう体制を進めるお考えはあるのか,その辺りどうでしょうか。
(知事)
まだそこまではどうでしょう,私の所には入っていませんが。
(幹事社)
他にコロナ関連でご質問をお受けしようと思いますが。
(記者)
お疲れのところ申し訳ありません。
まん延防止の重点措置について,現時点で対象の地域を広げるお考えはありますでしょうか。
(知事)
現時点では,措置区域の拡大ということは予定しておりません。
(記者)
現時点で,国に緊急事態宣言を要請するお考えもないということでしょうか。
(知事)
まだそういうところではないと思っています。
(記者)
少し話が飛ぶのですが,先ほどの大規模接種の1万人のワクチンを確保しているというところですが,これは鹿児島会場・霧島会場の内訳はあるのでしょうか。
(知事)
鹿児島会場が7千,霧島が3千と考えております。
(記者)
中間治療施設は,ホテルを1棟丸ごと借り上げるようなイメージということでしょうか。
(知事)
そうですね,はい。
(記者)
で,そのホテルに52室の部屋があると。
(知事)
はい。
(記者)
これもう52室ということは,もうある程度目処が立っているということなのでしょうか。
(知事)
そうです,はい。
(記者)
ここに入所される方というのは,患者さんの症状によっては,中間治療施設から本当の医療機関に移ったり,症状が軽くなれば宿泊療養施設や自宅に移ったり,ということもあるのですか。
(知事)
それはもう普通に今でもありますからあり得ますね。
(記者)
分かりましたありがとうございます。
(幹事社)
この他,コロナ関連でどうでしょうか
(記者)
よろしくお願いします。
先ほど緊急事態宣言に関するお話がありましたが,8月22日現在のデータで申し訳ありませんが,鹿児島県の直近1週間の人口10万人当たりの感染者数については,現在事態宣言が出ている自治体よりも鹿児島県の数が上回っている,という現状もあります。どの段階になれば要請する可能性があるのか。そもそも要請することが,知事の中であり得るのかも含めてお聞かせ願えればと思います。
(知事)
緊急事態宣言というのは,国の方でご判断いただくことだと思いますが,その時の感染の状況や病床のひっ迫度合い,あるいは緊急事態宣言を発することによる対策,いろんなことを考えて要請なりしてするということだと思っておりますので,具体的にどうなったらというのが今あるわけではないですが,今,まん延防止等重点措置の適用になって対策を始めたところでありますから,そういった効果を見ながら考えていくことだと思っておりますが,ある程度,それほど緊急事態宣言でやる大規模集客施設に対する営業時間の短縮やいろんな混雑の解消に努めるなどということは,今でも取り組んでいただいておりますので,多少その辺の財源が一部もらえるというのはあるかもしれませんが,その辺の鹿児島におけるさらなる対策の中身と効果,そういうものを見ながら引き続きそういったことについては考えていきたいと思っています。
(記者)
重点措置については,結果的には県の方から要請するということはありませんでしたが,緊急事態宣言については状況によっては要請するということはあり得るのでしょうか。
(知事)
それはあると思いますね。状況次第だと思います。
(幹事社)
他は,どうですか。
(記者)
コロナ対策で,県と自治体との連携の在り方について伺いたいのですが,今,感染者情報を発表される時に,県の方は市町村に対していわゆる報道や一般の方向けに,性別・年代別の人数を出していると思いますが,それだけに止まっていて,市町村の方から,感染経路を把握したり,把握というか濃厚接触者を特定したりという,そういった市町村で動きたいという時に,情報が限られてしまっていて,なかなかそういった動きが取りづらいという声が出ているのです。県と市町村間で個人情報の共有というのをもう少し連携を深めるというお考えというのはないのでしょうか。
(知事)
今の実態,私も現場がどこまでなのかというのは,必ずしもはっきりと認識しているわけではないのですが,多分いろんなケースがあり,単発の感染者の場合だと,そこの個人情報をどうするかというのはあると思いますが,クラスターにつながるような恐れがある,あるいは学校・幼稚園といった市町村の運営に関わっているようなところ,こういった情報についてはできるだけ共有した方がいいのではないかと思っていますので,そういったところで何か改善すべきことがあれば,またしっかりと対応したいと思います。
(記者)
改善すべきことがあれば,行政間での個人情報を含めて共有というのもあり得るということでしょうか。。
(知事)
どういう形でやるかというのはあると思いますが,その辺の範囲についてまた検討したいと思います。
(記者)
すみませんもう1点だけ。同じ医療圏・生活圏の自治体でも,飲食店の時短要請や宿泊療養施設の設置で,事前に知っている自治体と直前になって知らされる自治体というように,何か格差があるという話を聞いているのです。実際知事はそういった現状をご存知でいらっしゃいますか。
(知事)
それは何ですか。営業時間の短縮が。
(記者)
短縮がいつから始まりますと。
(知事)
というのが,3カ所だったら1カ所しかいっていないと,そういうようなことですか。
(記者)
そうです。同じ地域。例えば離島では市町村が分かれていますね。同じ離島の話でも市町村間で情報が届くのが遅れたり,そういったことがあるそうですが。
(知事)
はぁ,どうでしょう。そこら辺はあまり認識はないですが。そんなに間はすごく空く感じなのですか。1日・2日と。
(記者)
数日空いたりという。
(知事)
そうですか。それは何でしょう。ここを対象にしますといって連絡して,その後検討してここもやろうとなったというのではなくて,両方とも一緒にやるというのが,一方だけにいってということですか。
(記者)
そうです,そうです。
(知事)
はぁ,あまりそんなことは。あまりそんなに,あるのかなぁと思いますが,ではそれも含めて調べてみましょう。
(幹事社)
他は,どうですか。
コロナ関連,大丈夫ですか。
それでは,私から1点だけ。学校の休校の関係です。各市の方で動きが出ていますが,県立の学校の対応を,今のお考えを伺えますでしょうか。
(知事)
県立学校については,今のところは各校,基本的に夏休みの延長ということではなくて,分散登校などによって密を避けながらしっかり感染防止対策をとっていくということで聞いております。
(幹事社)
分かりました。
他,コロナ関連よろしいですか。ではこれでいったん。
では,続きまして県政一般,コロナ以外でもお受けしたいと思います。何かございましたら。
大丈夫ですか。
(記者)
来月1日に,菅総理肝入りのデジタル庁が発足します。この発足の受け止め,行政においての国と地方のクラウドを通じての一体化,あるいは国民・県民の生活の利便性を図るなど,いろんなことも言われてはいますが,知事自体はこのデジタル庁の発足というのをどのように受け止めているか,お聞かせください。
(知事)
デジタル化というのは,国レベルあるいは地方レベル,生活に非常に密着した部分を大きく変える,そういう地方にとっての活性化にも非常に役立つ,非常に重要な課題だと思っております。
本県としても今年デジタル推進課を設置して,県庁自体のデジタル化,それと県内のデジタル社会の構築に向けての戦略の作成といったようなことを今取り組もうとしているところでありますので,国の方でも国全体としてのデジタル社会に向けての基盤を作ったり,あるいは人材の確保という意味での人材育成,そういったいろんなことにデジタル社会に向けて取り組みを進めていくということを,縦割りではない,新たなそういう組織ができるということですから,その機能というものがこれから十分発揮されるということを期待したいというふうに思います。
(記者)
国は,令和7年度までにクラウドを通じて地方公共団体が行ういろんな業務の一体化を図っていきたい,というふうに考えています。その地方自治の効率化という点ではどうお考えですか。
(知事)
そうですね,個別にいろんな市町村あるいは都道府県が,バラバラなシステムを持っているよりは,ある程度そういう統一化されたものというのがきちんとできれば,国民にとっても非常に利便性の高いサービスが受けられるようになるのではないかと思いますし,その基盤となるマイナンバーカードの普及ですね,そういうことも含めながらデジタル社会の構築の推進ということに役立つことになるのではないかと思っています。
(記者)
その主眼は,一般の国民・県民の例えばマイナポイントの延長にある,マイナンバーカードの使い勝手の良さ,国民・県民にとっても利便性を図っていこうと言っていますが,その利便性という点ではいかがでしょうか。
(知事)
一本の制度なりシステムができて,それを使うためにマイナンバーカードが活用されるということであれば,利便性というのも向上が期待できるのではないかと思いますし,そういった取り組みを国・県一緒になって取り組みを進めていく必要があると思っています。
(記者)
お話にもありました,4月から発足した県のデジタル推進課ですが,知事の稼ぐ力という部分,新産業を興したり県民の暮らし勝手の良さなど,いろんなものにつなげていくものを目指した課と推察いたしますが,今年度はおそらく,どんなものという基本計画的なものをまとめていくに止まるのかなと思いますが,これを今後どのように進めていきたいとお考えなのでしょうか。
(知事)
あらゆる分野でデジタル化を通じた生産性の向上あるいは新たな産業の創出ということにつながっていくのではないかと思っておりますので,今後の人材育成も含めて,しっかりとした方向性を持った取り組みをしていきたいと思います。
(記者)
馬毛島に関連してですが,馬毛島の基地計画のボーリング調査ですが,県として許可した調査期間の開始日である8月13日をすでにもう2週間過ぎています。まだ始まっていないようですが,いつ頃から再開するのか,そのスケジュールなどについて情報は得られていますでしょうか。
(知事)
まだそういう話は,私は聞いておりません。
(記者)
いつ頃から始まるのかというのは,情報を得る努力というのはされていないのでしょうか。
(知事)
私自身は特にはしてないです。何かありますかね。
(総合政策課長)
所管部局の方で情報収集はしております。
(知事)
情報収集はしていると。
(記者)
できるだけ早くその調査を終わらせたいという意向もあったかと思うのですが,何か遅れている理由などは聞いておられますでしょうか。
(知事)
特段そこは聞いていません。
(記者)
防衛省が8月6日に公表した,基地計画に伴う港湾の配置案ですが,地元の住民からは,漁業に影響があるのではないかという,そういった懸念の声も聞かれます。漁業への影響などについて,知事として今どのようにお考えでしょうか。
(知事)
どうなのでしょう,まだそこは環境アセスメントの取り組みの中で調査がなされると思いますが,海の中に構造物を造るわけですから,何がしかの影響というのが全くないということはないのではないかと思いますが。
(記者)
全くないということで,国とはどのような形でこの港湾については情報のやり取りなど,何か今現在考えていらっしゃることはありますか。
(知事)
この前のはイメージ図ですから,この前の環境影響評価の方法書の段階では,そういったものは出ていませんでしたので,準備書の段階では,しっかりとした構造・設計というものを固めたうえで調査をしてくださいということを言っていますが,そういった,この前はただのイメージ図でしたけれども今度はそういう形で具体的なものというのが,今度防衛省が作られるでしょうから,そういったものについてはきちんと説明をしていただいて,今後また県としてもそれに基づいて考えていきたい,というふうに思います。
(記者)
それは準備書が出る前にも,説明を求めるようなことはされるおつもりがありますか。
(知事)
はい。この前の意見書の中にもそういった,何かできることがあれば,情報提供等はしっかりとお願いしますということは言っていますので,当然その準備書ができるまでの間に,そういった港湾についての考え方というか位置・設計というものを考えた上で調査はされるでしょうから,そういったものがご説明いただけるのではないかと思っています。
(記者)
鹿児島県は,7月の時点でこの配置案の公表の意向があるということは把握していたと思うのですが,これ地元と共有されなかった理由を知事の方からもご説明いただけますか。
(知事)
防衛省の方からは,担当の方に,そういうイメージ図を近々公表したいという意向があるということの連絡があったようですが,それは具体的になったらまた連絡しますという話だったというふうに聞いておりまして,その際には,県だけではなくて市町村の方にもそういうご連絡はするということでしたので,あえてそこのところを私どもの方でも事前にということはしていなかったと思います。
(記者)
アセスメントの方法書の知事意見を出されて,わずか1週間くらいのタイミングでこういう配置案のようなものが出てくるということについては,知事はどのようにお考えですか。
(知事)
あまり,何と言うのでしょう,アセスメントの意見書がどうこうということではないのではないかと思っているのですが,そのイメージ図によって別に意見書が何か左右されるというようなものでもないので,そこは,向こうのタイミングがどうだったのかというのはよく分かりませんけれども。はい。
(記者)
意見書には特段影響を与えないものだ,というふうに知事はお考えですか。
(知事)
だと思いますね。イメージですから,きちんとした設計・位置がはっきりしたようなものではないので。ボーリング調査も途中段階で,そういった途中段階のものをそういう形でイメージにしたというだけのものではないでしょうか。
(記者)
ただのイメージ図ということであるのですが,地元としては重く受け止めている部分もありまして,知事は西之表市長と5月のあのデモフライトの時にも,緊密な連携を図っていきましょうというようなお話をされてますし,7月にも関係5市町の首長に,県庁に来てもらって意見交換をして,いろんな情報共有をしていきましょうという話をしていらっしゃるわけです。こういった,県としては小さな情報と捉えたのかもしれないですが,知事がおっしゃる,県として考える密な連携というのはどのようにお考えなのでしょうか。
(知事)
何でしょう,防衛省の動きがあって,県としてあるいは市町村として何か意見を言ったりというようなこと,あるいは手続きが必要なものというようなもので,何でしょうね市町村の関心も高いようなもの,というのがそういった密な連携の対象にはしたらいいのではないかなと思いますけども。
(記者)
今後,情報共有について,もう少しその在り方を考えていくということはどうですか。
(知事)
もちろん,地元の自治体の皆さんとは引き続き緊密な連携を図っていきたいと思っていますので,西之表市長の方で,もし今回のことで,これについてももっと情報が欲しい,というようなことあれば,もちろんそういうことにはしっかり応えていきたいと思います。
(記者)
馬毛島もそうですが,先ほどのコロナの関係でもありましたが,市町村の方から,各市町村を取材していますと,県からその情報をください,というふうに言われることはあっても,県が持っている情報がなかなかおりてこないという指摘というか,そういう言葉を聞くことが最近多いのですが,先ほど,その情報共有の在り方についても検討されていくっていうことで,知事もあまり問題としてご認識がなかったのかもしれないのですが,その辺りの改善というのは,コロナがいろいろ目まぐるしく動く中で,できるだけ早くそういう情報共有の在り方というのは考え直していくべきではないかと思うのですが。そこの検討のスパンをどのようにとらえていらっしゃいますか。
(知事)
スパンというのは。
(記者)
期限というか,
(知事)
それはもう,必要な情報についてきちんと漏れなく,漏れがあったとすればですよ,伝えていくということはすぐにでもしたいと思います。
(記者)
例えば,コロナ関係で,今,県としては市町村へ限定的な情報の出し方をされていると思うのですが,なかなか濃厚接触者を追えないということが市町村の方から出てきているわけで,そこらの改善などについてはどのようにお考えでしょうか。
(知事)
すみません,そこはまた市町村の方とも話をしたいと思いますが,濃厚接触者を追うのは自治体ではなくて保健所の役割だと思っていますので,その際に,自治体と何か連携してやった方が効率がいいなど,何か自治体の方でそういったことは困るということがあれば,そこはよく話をしてみたいと思います。
(記者)
話をして,早めに改善されると。
(知事)
はい。
(記者)
よろしいですか。ありがとうございます。
(幹事社)
他に全般,いかがでしょう。
よろしいですか。
では川内原発関連に移りたいと思いますが,今日はございますでしょうか。
(記者)
よろしくお願いします。
原発の専門委員会の見直し,委員の見直しというのはいつになりそうでしょうか。
(知事)
まだはっきりとしたスケジュールは,その後変更は,変更ないというかまだ決まっておりません。
(記者)
結構,住民の方から,県民の各団体から,委員の見直しを求める要請・要望書が相次いでいて,例えば,特別点検の日付が決まってからなど,そういう具体的なイメージできるようなものはないですか。
(知事)
特別点検の日が決まってからなのか,何と言うのでしょう,それは必ずしもそれが決まった日ということではなく,特別点検を始めるとか,そういったこともあり得ると思いますし,その辺の状況をよく見ながらだと思うのですが。ただ,その見直しの,何と言うのでしょうね,いつから実際に見直して動くかというのは,まだその時期が流動的だと思うのですよね。その特別点検が決まった日にすぐ,委員の構成が任命できるかというと,またそこは違うかもしれませんし。そこは特別点検は,今回やるかやらないか今まだ分かりませんが,やるとなって,そのスケジュールが分かってくれば,それに合わせていつ頃から検討を開始して,人選をしてと,そういうことになろうかと思います。
(記者)
まだ委員の見直しの検討というのは進んでいないというふうに思った方がいいのですか。
(知事)
検討は,今その専門分野の方でどういった方がいるかというリストアップ作業はしております。
(記者)
リストアップされているのであれば,特別点検の日付を例えば九州電力が発表した時に直ちにもう発表できたりするのではないかな,と思ったりするのですが,いかがですか。
(知事)
そこは,委員の方の了承を得るなど,手続き等がいろいろあると思いますので,その日にすぐできるかどうかということまでは今の段階ではよく分かりません。
(記者)
特別点検が終わった後に委員の見直しをすると,そういうこともありますか。
(知事)
どうなのでしょう。特別点検が終わってからというか,その後の手続きをどうするかということなので,まだそこまでスケジューリングを今しておりませんが。
(記者)
特別点検の前になるのか後になるのかも,まだ分からない状況ですか。
(知事)
そこはまだはっきりしておりません。検討スケジュールなど。
(記者)
知事としては,九州電力の動きがあった時にと,今までもおっしゃることがあると思うのですが,具体的に何かこういう動き,というものは何か想定されているものはありますか。
(知事)
1つのきっかけというのは,特別点検の実施ということを九州電力が発表するというのが,1つのその時期だというふうに思っています。そこで,特別点検をいつからいつにやって,こういうスケジュールで考えていきますというのはおそらく出ますから,そこに合わせて県の検討委員会のスケジュールをどうしようか,そのための人選はいつ頃して,組織を作って,というのを考えていく,ということになると思います。
(記者)
では,特別点検日程が決まったらできるだけ早くやりたいと。
(知事)
日程なのか意向なのか,ということだと思いますが。
(記者)
日程か意向が決まれば,調整を。
(知事)
はい。
(幹事社)
他,よろしいですか。大丈夫ですか。
では,質問がないようなので,これで終わりたいと思います。ありがとうございました。
(広報課長)
これをもちまして,知事の定例記者会見を終了させていただきます。
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